「持病があるため、がん保険に入れるか不安」「健康診断で指摘を受けたけれど、がんには備えたい」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
がん保険の告知は、がんに関連する項目に絞られているため、医療保険より少ない傾向にあります。
また医療保険と同じ告知項目のがん保険であっても、診査の段階ではがんに関連しない病気やケガは重視されないことが一般的です。
本記事では、がん保険の告知項目や診査上の注意点、申し込みまで自分で進める手順を解説します。
この記事を読んでわかること
がん保険の告知は、がんに関連する項目が中心のため医療保険より少ない傾向
検討の順番は「通常のがん保険→引受基準緩和型→無選択型」が基本
告知義務違反は給付金の請求時に判明しやすく、契約解除のリスクがある
目次
4-1.告知書で確認されやすい項目
4-2.加入が難しくなりやすいケース
保険料 見積シミュレーション
人気の商品をカンタン比較

がん保険の告知が「ゆるい」といわれる理由
がん保険の告知は、がんとがんに関連する病歴が中心のため、医療保険より項目が少ない傾向があります。まずは告知の役割と仕組みを確認しましょう。
告知とは健康状態を保険会社に伝える手続き
告知とは、保険の申し込み時に健康状態や傷病歴、職業などを保険会社に伝える手続きです。
保険会社は告知内容をもとに、契約を引き受けられるかどうかの審査(引受査定)を行います。
商品や契約内容によっては、告知に加えて医師の診査や健康診断結果の提出が求められる場合もあります。
告知が求められる理由は、契約者間の公平性を保つためです。健康状態に不安がある人とない人が同じ条件で契約すると、保険料の負担に不公平が生じてしまいます。
なお、告知義務は保険法という法律で定められています。
故意または重大な過失により事実を告知しなかった場合、保険会社は契約を解除できると規定されています。
(参考:保険法|e-Gov法令検索)
がん保険の告知項目が医療保険より少ない理由
がん保険は保障の対象をがんに限定しているため、告知の中心はがんの既往歴やがんに関連する病気の有無になります。
高血圧や糖尿病などの持病は、がん保険では告知の対象とならない場合も少なくありません。
また告知の対象になる場合でも、診査上は大きく不利にならず、問題なく加入できることが一般的です。
医療保険の審査に落ちた人でもがん保険なら契約できるケースがあるのは、確認される健康状態の範囲が狭いためです。
ただし、告知項目と引き受けの基準は保険会社ごとに異なる点に注意が必要です。
代HS-24-271-430(2024.11)
代HS-24-271-430(2024.11)
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年7月1日―2026年7月31日)
告知がゆるいがん保険は主に3種類
告知のハードルは、通常のがん保険、引受基準緩和型(がん経験者向け)、無選択型の順に下がります。
保険料とのバランスを踏まえ、検討する順番が重要です。
通常のがん保険|告知基準は保険会社ごとに異なる
通常のがん保険でも、告知項目の数や引き受けの基準は保険会社によって差があります。
A社で契約を断られた人が、B社では無条件で契約できた事例もあります。
健康状態に不安があっても、最初から引受基準緩和型に絞らず、通常のがん保険から検討する流れが基本です。
保険料は引受基準緩和型より割安なため、契約できれば負担を抑えられます。
引受基準緩和型がん保険(がん経験者向けがん保険)|告知項目は2〜4項目程度
引受基準緩和型がん保険は、告知項目を2〜4項目程度に絞った商品です。
主に過去にがんと診断された人や、がんリスクが高い疾病に罹患している人を対象とした保険です。
告知の内容は、過去一定期間にがんの治療を受けていないか、検査結果で異常を指摘されていないかといった内容が中心です。
すべての項目が「いいえ」であれば申し込めるため、持病や既往症がある人でも契約しやすい仕組みです。医師の診査は不要で、WEB上で告知を完結できる商品もあります。
引受基準緩和型医療保険のがん特約という選択肢も
医療保障も併せて検討している場合、緩和型医療保険の特約としてがん保障を付加する方法もあります。
この場合、通常のがん保険よりは保険料は割高となりますが、がん経験者向けのがん保険よりも保険料を抑えて保障を確保できる可能性があります。
トータルの保険料と保障内容を比較して、自分に合ったものを選びましょう。
保険料 見積シミュレーション
人気の商品をカンタン比較

無選択型・無告知型の保険|告知なしで申し込める
無選択型(無告知型)の保険は、健康状態の告知なしで申し込める商品です。
引受基準緩和型でも契約が難しかった人の選択肢になります。ただし、保険料は3種類の中で最も割高になる傾向です。
またがんに特化した無選択型はほとんど販売されておらず、医療保険や死亡保険が中心という点も押さえておきましょう。
3種類の違いは次のとおりです。
| 種類 | 告知項目の数 | 保険料の水準 |
|---|---|---|
| 通常のがん保険 | 5〜10項目程度 | 割安 |
| 引受基準緩和型 | 2〜4項目程度 | 割高 |
| 無選択型・無告知型 | なし | 最も割高 |
引受基準緩和型がん保険のメリット・デメリット
引受基準緩和型は契約しやすい一方、保険料や保障内容に注意点があります。
メリットとデメリットを比較して判断しましょう。
引受基準緩和型がん保険のメリット
引受基準緩和型がん保険には、次のメリットがあります。
- 告知項目が少なく、医師の診査も不要:「はい・いいえ」で答えられる告知のみで申し込めます
- がんの再発・転移に備えられる商品がある:がん経験者でも、治療から所定の年数が経過していれば申し込める場合がある
- WEBで手続きが完結する商品が多い:対面の手続きなしで、見積りから申し込みまで進められる
持病が原因で通常のがん保険で契約が難しい人や、過去にがんを経験している人にとっては有力な選択肢となります。

引受基準緩和型がん保険のデメリット
一方、次のデメリットも把握しておきましょう。
- 保険料が通常のがん保険より割高:引き受けの範囲を広げている分、保険料は上乗せされている
- 支払削減期間がある商品も:契約後1年間は給付金が半額になるなどの制限が設けられている場合がある
- 選べる商品や特約が限られる:通常のがん保険と比べて、保障設計の自由度は下がる
保険料の負担が家計に見合うかどうかは、契約前に確認しておく必要があります。当サイトの保険料シミュレーションを使えば、年齢と性別を入力するだけで月々の保険料の目安を確認できます。
がん保険の告知で確認される項目と加入が難しいケース
告知書では、がんの既往歴や直近の入院・手術、健康診断での指摘などが確認されます。
該当しやすいケースを事前に把握しておきましょう。
告知書で確認されやすい項目
一般的ながん保険の告知書で確認される項目は次のとおりです。
- これまでにがん(悪性新生物・上皮内新生物)と診断された経験の有無
- 過去5年以内の入院・手術の有無
- 過去2年以内の健康診断・人間ドックでの要再検査・要精密検査の指摘
- 現在の投薬・治療の状況
医療保険と異なり、がんに関連性がある疾病や症状以外は問われない保険会社もあります。
実際の告知項目は商品ごとに異なるため、申し込み前に告知書の質問文を確認しましょう。
加入が難しくなりやすいケース
告知の結果、契約が難しくなりやすいのは次のケースです。
- がんと診断された経験がある(治療終了後でも所定の年数以内は対象になりやすい)
- 肝硬変・慢性肝炎・大腸ポリープなど、がんとの関連が指摘される病気の既往がある
- 検査で異常が見つかり、経過観察や再検査の途中である
がんの既往は、通常のがん保険では引き受けの対象外となる場合が多い項目です。
該当する人は、引受基準緩和型(がん経験者向けがん保険)の告知項目に当てはまるかどうかを確認するのが現実的でしょう。
経過観察中・良性腫瘍の場合の告知の考え方
がんの治療後に経過観察をしている段階でも「医師の診察・検査を継続している状態」として、告知の対象になるのが一般的です。
自己判断で省略せず、告知書の質問文に当てはまるかどうかを確認しましょう。
良性腫瘍は悪性新生物とは異なるものの、部位や治療の有無によって扱いが分かれます。
告知書に記載欄がある場合は、診断名・診断時期・経過を事実のまま記載してください。
予算からがん保険を探す
月々の希望予算の上限
あなたにピッタリな商品が見つかる

がん保険の告知義務違反はなぜわかる?「2年で時効」の誤解にも注意
告知義務違反は給付金の請求時に判明しやすく、契約解除や給付金を受け取れない事態につながります。
時効に関する誤解にも注意が必要です。
告知義務違反が判明しやすい場面
給付金を請求すると、保険会社は支払いの前に加入時の告知が正しかったかどうかを調査することがあります。
保険会社は、医療機関への聞き取り調査などを通して、加入当時の健康状態について確認することができます。
場合によっては、健康保険の利用履歴や健康診断結果を求められることもあります。
特に契約から間もない時期の請求は、入念に確認される傾向があり、告知義務違反は高い確率で発覚しやすくなっています。
「申し込み時に黙っていればわからない」という考えは通用しません。
特に、がん検診の結果やがんの発症に関係のある病気について隠して加入した場合、がんと診断されても給付金は支払われないことがほとんどなので、注意しましょう。
「2年経過すれば解除されない」は正確ではない
多くの約款では、告知義務違反による解除ができる期間を「契約締結から2年」としています。
ただし、2年以内にがんの診断や入院など給付金の支払事由が発生していた場合は、2年を経過した後でも解除されるのが一般的です。
また、意図的に事実を隠すなど悪質なケースは詐欺による取消し(民法96条)の対象となり、約款の解除権行使期間(2年)が経過した後でも契約が取り消される可能性があります。
つまり、告知義務違反をしても加入してから2年間何事もなく過ぎれば問題ない、というのは誤解です。
経過年数に関わらず、事実をありのまま告知することが大切です。
(参考:保険法|e-Gov法令検索)
関連記事
正しく告知するための3つのポイント
- 告知書の質問に事実をありのまま記載する:質問された事項に、正確に漏れなく答える形が基本。反対に、告知で問われていないことは回答する必要がない
- 診断名や薬の名称は書類で確認する:健康診断の結果表やお薬手帳を手元に置くと、記憶違いを防ぎやすい
- 口頭で伝えても告知にはならない:告知は所定の告知書やWEBの入力フォームで行う必要がある
告知するべきか迷った場合は、該当する可能性がある事実も含めて記載する対応が確実です。
公的保障だけで十分?高額療養費制度は2026年8月から見直しへ
がん治療の自己負担を抑える高額療養費制度は、2026年8月から段階的な見直しが予定されています。
公的保障の範囲を踏まえて必要性を判断しましょう。
高額療養費制度を使えばがん治療の自己負担を一定額までに抑えられる
公的医療保険には、1カ月の医療費の自己負担に上限を設ける高額療養費制度があります。
70歳未満で年収約370万〜770万円の人が100万円の治療を受けた場合、自己負担は約8万7000円に収まる仕組みです。
がん治療でも、保険診療の範囲であれば負担は上限額までに抑えられます。
また、複数回高額療養費制度を利用した場合、さらに自己負担を抑えられる「多数回該当」の制度もあります。
過去12カ月以内に3回以上高額療養費による還付を受けたら、4回目以降は年収約370万〜770万円の場合月4万4000円まで自己負担を抑えられます。
一方、先進医療の技術料や差額ベッド代、通院の交通費などは対象外のため注意しましょう。
2026年8月からの見直しで自己負担限度額が変わる
高額療養費制度は、2026年8月から段階的な見直しが予定されています。
療養期間が短い人を中心に自己負担限度額が引き上げられる一方、長期療養者には多数回該当の金額維持や年間上限の新設といった配慮が行われる予定です。
がん治療は通院が長期化する場合もあり、公的保障でまかなえる範囲は今後変わる可能性があります。
最新の内容は厚生労働省の案内ページで確認しましょう。
(参考:高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省)
がん保険・がん特約の加入率は39.9%
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(2025年度)によると、がん保険・がん特約に加入している人の割合は39.9%です。
約5人に2人が、がんへの備えを持っている計算になります。
公的保障と貯蓄でまかなえるか不安が残る人は、当サイトのほけん必要度診断を使うと、がん保険の必要度を数分で確認できます。
(参考:病気入院や特定の病気に備える生命保険の加入率は?|生命保険文化センター)
告知がゆるいがん保険を自分で選ぶ3つの手順
通常のがん保険から順に検討し、告知項目の確認と保険料の試算まで、WEB上で完結できます。
3つの手順で進めましょう。
手順1:通常のがん保険から検討する
保険料の負担を抑えるなら、検討の順番は「通常のがん保険→引受基準緩和型→無選択型」が基本です。
健康状態に不安があっても、通常のがん保険の告知項目に該当しなければ契約できる可能性があります(最終的な引受けの可否は保険会社の審査によります)。
まずは告知項目を確認し、該当の有無を1つずつチェックしてみてください。
どの保険から確認するべきか迷う人には、ほけんのコスパの人気ランキングページで多くの人に選ばれている保険を確認する方法もあります。
手順2:複数社の告知項目を見比べる
告知項目の内容は保険会社ごとに異なります。
「過去2年以内」「過去5年以内」といった期間の区切りや、対象となる病気の範囲に差があるため、複数社の告知書を見比べる作業が欠かせません。
持病の診断時期や最後の入院からの経過年数を整理しておくと、該当の有無を判断しやすくなります。
1社で契約が難しくても、別の保険会社なら申し込める場合があることも覚えておきましょう。
手順3:保険料と保障内容のバランスを試算する
契約できそうな保険が見つかったら、保険料と保障内容のバランスを確認します。
引受基準緩和型は保険料が割高なため、月々の負担が家計に収まるかどうかの試算が重要です。
ほけんのコスパの保険料シミュレーションなら、年齢・性別を入力するだけで保険料の目安を確認できます。
納得できるプランが見つかれば、WEB上で申し込みまで完結が可能です。
保険料 見積シミュレーション
人気の商品をカンタン比較

がん保険の告知に関するよくある質問
経過観察中の加入可否や免責期間など、がん保険の告知に関して質問が多いポイントをまとめました。
Q. がんの経過観察中でも加入できますか?
A. 商品によります。通常のがん保険では契約が難しい傾向にありますが、引受基準緩和型の告知項目に該当しなければ申し込める場合があります。
「過去◯年以内」という期間の区切りが商品ごとに異なるため、最終の治療・検査からの経過年数を整理したうえで、告知項目を確認しましょう。
Q. 加入後すぐに保障は始まりますか?
A. 多くのがん保険には、多くのがん保険には、責任開始日(申込み・告知・第1回保険料の払込みがすべて完了した日)から起算して90日間(または3カ月間)の免責期間があります。
免責期間中にがんと診断確定された場合、給付金は支払われず、契約自体が無効となって払い込んだ保険料が返還されることが一般的です。
告知がゆるい商品でも免責期間の扱いは変わらないため、備えたい時期から逆算し、早めに申し込む必要があります。
Q. 告知なしで入れるがん保険はありますか?
A. 健康状態の告知が不要な無選択型の保険はありますが、がんに特化した商品は限られます。
医療保険や死亡保険の無選択型で代替する方法が現実的です。
保険料は割高になり、契約前に発症していた病気は保障の対象外となる点も確認しておきましょう。
まとめ:告知がゆるいがん保険でも「正確な告知」が大前提
告知がゆるいがん保険は、引受基準緩和型を中心に選択肢が広がっています。
正確な告知を前提に、自分に合った商品をWEBで選びましょう。
持病や既往症があっても、がんへの備えをあきらめる必要はありません。
告知項目の確認から保険料の試算、申し込みまで、すべてWEB上で完結できます。
まずはほけんのコスパの保険料シミュレーションとほけん必要度診断で、自分に合った備えを確認してみてはいかがでしょうか。


















