「資産3000万円を超えたのに、毎月の保険料を払い続ける意味はあるのだろうか」と感じていませんか。
SNSでは「資産があれば保険は不要」という意見も目立ち、保険料の分を投資に回したいと思うのも自然なことです。
本記事では、公的制度をふまえ、保険をやめて良い人と残すべき人の境界線を具体的に考えていきます。
資産を十分に保有している人でも陥りやすい落とし穴と、資産形成と保険のベストなバランスについて知ることで、営業を受けずに自分で結論を出しましょう。
この記事を読んでわかること
資産3000万円があれば、公的保障を利用することで民間保険の必要性は低くなる
ただし「扶養家族がいる」「自営業・フリーランス」「資産が投資に偏っている」場合は注意
判断基準は資産総額ではなく「万一の際に取り崩せる流動性資産」がいくらあるか
目次
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【結論】資産3000万円あれば多くの保険は不要にできる。ただし3つの例外あり
結論から言うと、資産3000万円があれば医療保険や貯蓄型保険の必要性は低くなります。
保険の本来の役割は、貯蓄では対応できない金額の損失に備えることです。
日本には高額療養費制度をはじめとする公的保障があり、医療費の自己負担には上限が設けられています。
年間の医療自己負担が数十万円~100万円程度に収まる現行制度であれば、3000万円の資産で十分対応できるでしょう。
一方で、資産額だけでは判断できない3つのリスクがあります。
資産が十分にあっても保険が必要になるケースについて、見ていきましょう。
例外①扶養家族がいて資産を取り崩せない
資産3000万円と一口に言っても、単身者にとっての3000万円と、子育て世帯にとっての3000万円では意味が異なります。
教育費や住宅関連費など、将来の使途が既に決まっているお金は、万一の際の生活費には充てられません。
たとえば、高校生の子どもがいる世帯では、大学進学費用として数百万円の支出が数年以内に控えています。
突然の入院や手術、がん治療などでまとまったお金が必要になると、ライフプランが崩れる恐れがあります。
また、世帯主が亡くなった場合、のこされた家族の生活費と教育費を差し引くと、自由に使える資産は3000万円を下回ることがほとんどです。
「総資産」ではなく「万一の際に取り崩せる資産」で判断するという視点は大切です。
例外②自営業・フリーランスで働く人
会社員と自営業では、公的保障の手厚さが異なります。
会社員が加入する健康保険には、働けない期間の収入を補う傷病手当金(給与の約3分の2を通算1年6カ月支給)があります。
一方、自営業やフリーランスが加入する国民健康保険には、傷病手当金に相当する給付が原則ありません。
長期入院で収入がゼロになった場合、治療費と生活費の両方を資産から取り崩す必要が出てきます。
仮に月40万円の生活費と治療費を1年間まかなうと、約500万円が消えてしまう計算です。
また事業にかかる固定費がある場合、収入は途絶えても支出は減らない可能性があります。
自営業の人は、資産3000万円があっても就業不能への備えだけは別枠で検討する価値があるでしょう。
医療保険や就業不能保険を「収入減少の穴埋め」と位置付けて、必要額を試算しましょう。
(参考:傷病手当金|全国健康保険協会)
例外③資産が投資商品に偏り現金化できない人
資産3000万円のうち、株式や投資信託が大半を占める人は要注意です。
相場の下落局面と病気やケガが重なると、値下がりした資産を不利な価格で売却して医療費に充てなければならない事態になるかもしれません。
2025年の全国調査では、金融資産が1年前より増えた世帯の増加理由として、「株式・債券の評価額上昇」を挙げた世帯が38.7%と最多で、「定例的な収入の増加」(31.7%)を上回りました。
資産の増加が相場次第の評価益に支えられている世帯は少なくありません。
含み益を前提にした「資産3000万円」は、仮に評価額が3割下落すると2000万円台前半まで目減りする計算になります。
まずは生活防衛資金と医療予備費を合わせて、現金・預貯金で300万〜500万円程度を確保できているかを確認してください。
現金比率が低い人は、保険を完全にやめる前に資産配分の見直しをしてみましょう。
(参考:家計の金融行動に関する世論調査 2025年|金融経済教育推進機構)
代HS-25-529-430(2026.2)
代HS-25-529-430(2026.2)
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年7月1日―2026年7月31日)
「資産3000万円あれば保険はいらない」と言われる3つの理由
保険不要論には、制度と数字に基づく一定の根拠があります。
公的保障の仕組みと資産効率の観点から、保険がいらないと言われる3つの理由を紹介します。
理由1:高額療養費制度で医療費の自己負担には上限がある
高額療養費制度とは、1カ月(1日〜末日)の医療費自己負担が上限額を超えた場合に、超えた分が払い戻される公的制度です。上限額は年収によって決まります。
たとえば年収約370万〜770万円の人が医療費100万円の治療を受けた場合、窓口負担3割の30万円ではなく、実際の負担は約8万7000円に収まります。
ただし、毎年4月から6月の3カ月間の収入で判断されるため、かならずしも年収と一致しない点には注意が必要です。
自身の高額療養費の区分は、マイナポータルからも確認できます。
注意が必要なのは、2026年8月から自己負担上限額が段階的に引き上げられる点です。
主な変更点は次のとおりです。
| 年収の目安 | 2026年7月まで(月額) | 2026年8月から(月額) |
| 約1160万円以上 | 25万2600円+(医療費−84万2000円)×1% | 27万300円+(医療費−90万1000円)×1% |
| 約770万〜1160万円 | 16万7400円+(医療費−55万8000円)×1% | 17万9100円+(医療費−59万7000円)×1% |
| 約370万〜770万円 | 8万100円+(医療費−26万7000円)×1% | 8万5800円+(医療費−28万6000円)×1% |
| 約370万円未満 | 5万7600円 | 6万1500円 |
| 住民税非課税 | 3万5400円 | 3万6900円 |
2027年8月には所得区分がさらに細分化され、年収約650万〜770万円の層は月約11万400円+1%まで上がる予定です。
一方で、年間の自己負担に上限(年収約370万〜770万円の層で53万円)を設ける仕組みが新設され、長期治療の医療費負担は軽減できるよう設計されています。
まずは高額療養費を利用した場合の自己負担額を把握し、貯蓄で対応できるかシミュレーションしておきましょう。
(参考:高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省)
(参考:高額療養費制度の見直しについて|厚生労働省)
理由2:傷病手当金・遺族年金など公的保障が想像以上に手厚い
公的医療保険以外にも、もしもの際に利用できる公的制度があります。
会社員や公務員の場合、次のとおりです。
- 傷病手当金:業務外の病気やケガで働けない場合、給与の約3分の2を通算1年6カ月受け取れる制度
- 障害年金:病気やケガで仕事や生活が制限される状態が続く場合に、現役世代でも受け取れる年金
- 遺族年金:世帯主が亡くなった場合、遺族基礎年金と遺族厚生年金が家族に支給される制度
見落とされがちなのが障害年金です。
対象は手足や視覚の障害に限らず、がんや糖尿病などの内部疾患、精神疾患で就労が制限される場合も含まれます。
会社員なら障害基礎年金と障害厚生年金の2階建てで、障害基礎年金2級は年84万7300円(2026年度・67歳以下)、子ども1人につき年24万3800円が加算されます(金額は毎年度改定)。
傷病手当金が終わる1年6カ月後も、障害の状態が続けば障害年金が収入減を支える設計です。
また万が一の際は、家族構成に応じて遺族年金を受け取れる可能性があります。
団体信用生命保険付きの住宅ローンがあれば、死亡時にローン残債もゼロになり、遺族の住居を確保できます。
ただし、遺族厚生年金は2028年4月から見直しが予定されています。
18歳年度末までの子どもがいない60歳未満の配偶者への給付は、原則5年間の有期給付に変わる予定です(有期給付には加算が付き、額は従来の約1.3倍)。
子育て中の給付は現行どおり維持されるものの、「遺族年金があるから死亡保険は不要」と単純化できない時代になりつつあります。
「働けない・障害が残る・亡くなる」の3段階それぞれに公的保障がある前提で、自分の世帯で受け取れる金額を確認し、不足分だけを保険でカバーするかを判断しましょう。
(参考:傷病手当金|全国健康保険協会)
(参考:障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額|日本年金機構)
(参考:障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額|日本年金機構)
(参考:遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)|日本年金機構)
(参考:遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額)|日本年金機構)
(参考:遺族厚生年金の見直しについて|厚生労働省)
理由3:保険料を運用に回した方が資産効率が高いケースがある
たとえば、月3万5000円の保険料を20年間払い続けると、総額は840万円に達します。
同じ840万円をNISAで年率3%運用できた場合、20年後の資産は単純計算で約1144万円です。(※)
保険料を毎月支払い続けることで、資産を増やす機会を損失していると感じる人も多いでしょう。
NISAなら運用益が非課税になり、非課税保有限度額も1800万円まで用意されています。
ただし、上記の比較が成り立つのは「運用を続けられる健康と収入がある」前提の話です。
大きな病気に罹患し、これまで通り運用を続けられなくなると、資産形成のプランも大きく狂います。
保障は掛け捨てで最小限、資産形成は運用でと役割を分ける考え方が、資産3000万円世帯の基本戦略になります。
保障がいくら必要かは、次章の試算で確認していきましょう。
※シミュレーション結果は金融庁「つみたてシミュレーター」を用いて算出した概算値であり、手数料等は考慮していません。将来の運用成果を約束するものではなく、投資には元本割れのリスクがあります。
(参考:NISAを知る|金融庁)
(参考:つみたてシミュレーター|金融庁)
本当に3000万円で足りる?病気・死亡時にかかるお金を試算
保険をやめる前に、もしもの時に実際にかかるお金を確認してみましょう。
医療費・遺族の生活費・資産の流動性という3つの角度から見ていきます。
入院・手術でかかる自己負担額の実態
入院時の自己負担は、高額療養費制度を使っても一定額発生します。
直近の全国調査では、入院1回あたりの自己負担費用は平均18万7000円、1日あたりでは平均2万4300円という結果でした。
費用の分布を見ると20万円未満が約7割を占める一方、長期入院では負担が大きくなることがわかります。
さらに、働けない期間の収入減少も無視できません。
同じ調査によると、入院・療養中の逸失収入は平均27.3万円となっています。
治療費と収入減のダブルパンチが、実際の家計に大きな影響を与える恐れがあります。
資産3000万円があれば、平均的な入院1〜2回で家計が破綻することはありません。
問題は、平均から外れた長期・高額のケースにどこまで備えるかという点です。
がんなどの大きな病気に罹患すると、通院治療が何年も続くこともあります。
自分の年収区分での自己負担上限を把握したうえで、民間の保険の必要性について考えてみましょう。
(参考:2025(令和7)年度 生活保障に関する調査|生命保険文化センター)
公的保険が効かない4つの費用(差額ベッド代・先進医療・食事代・雑費)
高額療養費制度の対象は保険診療部分のみです。
次の費用は、医療費とは別に全額負担が必要になります。
①差額ベッド代:1日あたり全国平均6862円。個室の場合1日あたり8000円~1万円以上かかることも。
②先進医療の技術料:全額自己負担。重粒子線治療などは数百万円の例も。
③入院中の食事代:1食550円。1日1650円。
④日用品・交通費などの雑費
実際の負担額は、高額療養費の上限額を上回ることがほとんどです。保険適用外の費用についても、事前に考慮しておきましょう。
(参考:主な選定療養に係る報告状況|厚生労働省)
(参考:先進医療の概要について|厚生労働省)
(参考:先進医療とは?どれくらい費用がかかる?|生命保険文化センター)
(参考:入院時食事療養費・入院時生活療養費|東京都保健医療局)
世帯主に万一があった場合に必要な生活資金
死亡保障の必要額は、次の計算式で自分で算出できます。
| 必要保障額 =(のこされた家族の生活費+教育費)−(遺族年金+配偶者の収入+取り崩せる資産) |
具体例で試算してみましょう。
45歳会社員・妻はパート・高校生の子ども1人・団信加入済みの世帯を想定します。
子どもの独立までの生活費と大学費用で必要額が約4000万円、対して収入は遺族年金約1300万円(10年分の概算)+妻の収入約1200万円(10年間の累計)+取り崩せる資産2000万円で合計約4500万円となります。
上記の世帯では、葬儀費用や雑費をふまえても、追加の死亡保障がなくても収支が成り立つ計算です。
一方、資産の多くが教育費や老後資金として確保済みの世帯では、不足が生じるかもしれません。
全国調査では、遺族の生活資金として必要と考える死亡保険金の平均は1569万円という結果も出ています。
自分の世帯の数字を式に当てはめ、不足額が出る場合、期間限定の掛け捨て保険で備えておくのもひとつの方法です。
(参考:2025(令和7)年度 生活保障に関する調査|生命保険文化センター)
資産3000万円の「中身」に注意|すぐ使えるお金はいくらか
資産の流動性は、見落としがちなポイントです。
同じ3000万円でも、内訳によって「保険の代わり」になる度合いは変わります。
- すぐ使える資産:普通預金、定期預金
- 条件付きで使える資産:NISA口座の投資信託・株式(売却まで数日、価格変動あり)
- 原則使えない資産:iDeCo(60歳まで引き出し不可)、不動産
たとえば、金融資産3000万円のうちiDeCoが500万円、NISAが1500万円、預貯金が1000万円という構成なら、確実に頼れるのは預貯金1000万円+変動リスク込みのNISA資産です。
相場が3割下落した局面では、NISA資産は1050万円まで目減りし、実質的な備えは2050万円程度まで下がります。
判断の際は、「預貯金+下落を見込んだ投資資産×0.7」をもしもの時に使える金額として計算してみてください。
【早見表】資産3000万円で保険が不要な人・必要な人
ここまでの内容をふまえ、保険が不要かどうかを判断するポイントをまとめました。
保険が不要になりやすい人の特徴
次の条件に多く当てはまる人ほど、保険を最小限にできる可能性があります。
- 独身または子どもが独立済み:死亡時に生活費を保障すべき相手がいない
- 会社員で福利厚生が手厚い:傷病手当金に加え、企業独自の付加給付がある
- 共働きで世帯収支が黒字:一方の収入だけでも生活を維持できる
- 預貯金など流動性資産が十分:医療費・生活費を即座に現金でまかなえる
- 団信付き住宅ローンに加入済み:死亡時に住居費の負担が消える
当てはまる項目が4つ以上なら、次章の解約・減額手順へ進んでみましょう。
資産3000万円あっても保険を残すべき人の特徴
資産額にかかわらず、次に当てはまる人は一部の保障を残す選択が合理的です。
- 自営業・フリーランス:傷病手当金がなく、就業不能時の収入減が直撃する
- 教育費ピーク前の子育て世帯:取り崩せる資産が必要保障額に届かない
- 資産が投資商品に集中:下落局面での医療費捻出に不利
- 健康状態に不安がある人:一度解約すると診査に通らず再加入できない可能性がある
- 相続対策を意識する人:死亡保険金の非課税枠を活用する余地がある
重要なのは「すべて残す」のではなく、リスクが残る部分だけを最小限の掛け捨てでカバーする考え方です。該当項目ごとに、必要な保障の種類と期間を絞り込んでいきましょう。
5つの質問でわかる!あなたの保険必要度セルフチェック
次の5問に「はい・いいえ」で答えてみましょう。
- あなたの収入で生活している家族(18歳以下の子どもなど)がいますか?
- 預貯金だけで500万円未満ですか?
- 自営業・フリーランスとして働いていますか?
- 住宅ローンに団信が付いていない、または賃貸住まいですか?
- 持病や通院歴があり、健康状態に不安がありますか?
「はい」が0〜1個なら保険の必要性は低い、2〜3個なら該当リスクに絞った一部の保険加入を推奨、4個以上なら保障の維持・見直しが目安です。
セルフチェックはあくまで簡易判定にすぎません。
家族構成や収入を入力するだけで保障の過不足を判定できるほけん必要度診断(無料)を使えば、より精緻に判定できます。解約や減額の前に、一度診断で答え合わせをしておきましょう。
「保険は不要」と判断したら|保険を解約・減額する正しい手順
保険が不要と判断できたら、損をしない形で手続きを進めることが大切です。
解約前の確認事項と、浮いたお金の活かし方を解説します。
解約前に必ず確認すべき4つのポイント
解約は取り消しが効かない手続きです。
事前に次の4点を確認してください。
- 解約返戻金と税金:貯蓄型保険の解約返戻金は、払込保険料との差益が50万円を超えると一時所得として課税対象になります(課税されるのは50万円控除後の2分の1)。契約者と受取人が異なる契約では贈与税の対象になる点にも注意が必要です。
- 再加入の可否:解約後に健康状態が悪化すると、診査に通らず同条件での再加入は難しくなります。持病がある人は特に慎重な判断をしましょう。
- 解約以外の選択肢はないか:払済保険への変更や保障額の減額なら、契約を残したまま保険料負担を軽くできます。
- 生命保険料控除が使えなくなる:解約により、生命保険料控除が使えなくなるため年末調整等での還付がなくなります。
また、新しい保障に切り替える場合は、新契約の成立を確認してから旧契約を解約し、保障の空白期間を作らないことが鉄則です。
(参考:No.1755 生命保険契約に係る満期保険金等を受け取ったとき|国税庁)
見直しで浮いた保険料の活かし方
浮いた保険料分のお金は、まず第一に、生活防衛資金として確保しましょう。
生活費の6カ月〜1年分を普通預金で確保し、医療予備費を兼ねた流動性の高い資金とします。
第二に、NISAなど非課税制度での積立を検討しましょう。
長期の資産形成に回すことで、保険の貯蓄機能を上回る効率が期待できます。
第三に、教育費など期日が決まっている支出の先取りです。
「保険をやめて終わり」ではなく、浮いた資金を自家保険の強化に振り分けることが大切です。
年1回、資産配分と保障の過不足をセットで点検する習慣を作りましょう。
「保険を一部必要」と判断したら|最小限の保障をムダなく選ぶコツ
保険が必要な人向けに、保険料を最小限に抑える選び方を解説します。
ポイントは「期間」と「金額」の絞り込みです。
掛け捨て・低保険料で必要な期間だけ備えるのが基本
資産がある人の保険選びは、貯蓄機能を求めない掛け捨て型が基本になります。
保障は保険で、資産形成は運用でと切り分ける考え方が大切です。
選び方のポイントは次の3つです。
- 期間の設定:子どもが独立するまで、住宅ローン完済までなど、資産で対応できない期間だけに保障を絞ります。
- 金額の設定:前章の計算式で出した不足額だけを保険金額に設定し、過剰な上乗せを避けます。
- 特約選び:先進医療や自由診療など、自己資金で対応できないものを中心に特約で備えましょう。
保険のプランが明確になったら、複数の商品で保険料を比較してみましょう。
多くの人が選んでいる保険をWEBで比較検討する
必要な保障の種類と金額が決まったら、商品の比較段階に進みます。
比較ポイントは次のとおりです。
- 保障範囲:入院・手術・通院など、どこまでカバーするか
- 保険期間:定期か終身か、必要期間と一致しているか
- 保険料:毎月の負担はいくらか
WEB申し込みなら、対面営業を受けることなく自分のペースで検討から契約まで完結します。
どの商品から見れば良いか迷う人は、人気ランキングページを比較の入り口として活用してください。
多くの人が選んでいる保障内容を把握したうえで、自分の条件に合う商品を絞り込むのが効率的な進め方です。
資産3000万円の人の保険選びに関するよくある質問
保険の必要性を判断する際に多くの人が抱く疑問に、FPがわかりやすく回答します。
Q. 貯金がいくらあれば医療保険はいらないと言えますか?
A. 一律の正解額はありません。
判断方法は「流動性資産−生活防衛資金−近い将来の確定支出」の算出をしてみることです。
残った金額が、年間の医療自己負担上限(2026年8月以降、年収約370万〜770万円の層で53万円)の数年分を上回っていれば、医療保険への依存度は下げられます。
目安として、預貯金で300万〜500万円を確保できているかが1つの分岐点です。
Q. 保険料を払うより貯蓄・投資に回した方が得ですか?
A. 一概に貯蓄や投資のほうが得とは言い切れません。
投資には元本割れリスクがあり、加入直後から満額の保障が得られる保険の「即効性」は運用では再現できません。
確率の低い巨額損失は保険、確実に来る支出は貯蓄・運用と役割分担するのが合理的と言えるでしょう。
Q. 資産3000万円あれば生命保険(死亡保険)も解約してよいですか?
A. 扶養家族の有無と遺族年金・団信の条件次第です。
子どもがすでに独立していたり、扶養家族がいない場合は、死亡保険の必要性は低くなります。
一方、今後教育費が必要になる家庭や、パートナーが専業主婦(夫)の場合は、必要保障額を計算したうえで死亡保障の継続も視野に入れましょう。
また、2028年4月からの遺族厚生年金見直し(子のない60歳未満は原則5年給付)も、考慮しておく必要があります。
Q. 新NISAで運用していれば保険の代わりになりますか?
A. 完全な代わりにはなりません。
NISAで投資信託による運用をする場合、資産の変動リスクがあります。
必要なタイミングで必要な額が確保されている保証がないため、注意が必要です。
特に運用開始から数年間は、積立額自体が少なく万一に対応できない可能性があります。
保障(保険)と資産形成(NISA)は目的が異なる事を、意識しておきましょう。
Q. 高齢になってから保険に入り直すことはできますか?
A. 加入自体は可能でも、条件は不利になる可能性があります。
保険料は加入時の年齢で決まるため、高齢で新規加入する場合保険料が割高になる傾向があります。
加えて、持病や通院歴があると診査に通らない、または保障に制限が付くリスクも考慮する必要があるでしょう。
解約を検討する際は、「将来再加入できない可能性」を織り込んだうえで判断してください。
まとめ|資産3000万円なら「診断→試算→必要な分だけWEBで備える」
本記事では、資産3000万円以上を保有している人にとっての、保険の必要性について考えてきました。
ポイントは次のとおりです。
- 資産3000万円があれば、公的保障との合わせ技で多くの保険は不要にできる
- ただし「扶養家族」「自営業」「資産が投資偏重」の3つの例外に注意
- 不足がある人だけ、掛け捨てで期間と金額を絞った保障を持てば十分
保険の要否は、誰かに決めてもらうものではなく、数字をもとに自分が決められるものです。
まずはほけん必要度診断(無料)で保障の過不足を数分で確認し、必要と出た部分だけ保険料シミュレーションで毎月の保険料を試算してみてください。
納得できる答えが出たら、比較からWEB申し込みまで、すべて自宅で完結できます。















