「痔があると保険に加入する際申告しないといけない?」「持病がある人用の割高な保険しか入れない?」と疑問に思っていませんか?
痔は一定の割合で再発リスクのある病気ですが、一定の条件をクリアしていれば問題なく保険に加入できるケースも少なくありません。
本記事では、痔でも保険に入れる条件や、治療の際に利用できる公的制度について詳しく解説します。
痔の治療歴があっても、正しい知識があれば保険は自分で選べます。
保険加入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
痔は完治しやすく、完治後おおむね2年で通常の医療保険に加入しやすい
治療中や手術直後でも、特別条件付きで加入できる可能性が高い
痔の手術は健康保険が効き、高額療養費制度や医療費控除で負担を抑えられる
目次
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まず整理:「痔」と保険の関係
まずは、「新たに保険に入れるか」「加入中の保険がおりるか」「公的医療保険を利用できるか」の3点について解説します。
痔を患っていても民間の医療保険に入れる?
痔の治療歴があっても、民間の医療保険や死亡保険などの生命保険に加入できる可能性は十分にあります。
ただし、すでに手術予定がある場合や完治していない段階では、医療保険の「部位不担保条件」がつくことがほとんどです。
今回の治療には備えることができませんが、保険自体に加入できないわけではありません。
まずは、通常タイプの保険加入を検討し、難しい場合に持病がある人向け保険を検討するのが良いでしょう。
痔の治療で民間の医療保険はおりる?
既に医療保険へ加入済みなら、手術の種類によっては給付金を受け取れる可能性があります。
痔には、いぼ痔や痔瘻、切れ痔があり、手術の種類も複数です。
手術給付金の対象になるかは、契約している保険の約款の記載によって異なります。
給付対象になる可能性がある手術の一例(実際は加入している保険の約款を確認してください) 痔核根本手術 痔瘻根治(根本)術 脱肛(だっこう) 根本術 根本術 裂肛根治術 |
痔の治療は公的医療保険制度の対象?
痔の診察や手術は、健康保険が使える保険診療が基本です。
保険医療機関で受けた診療や手術は、窓口負担が原則3割となります。
痔核根治術やジオン注射も、保険診療として行われる術式なら健康保険の対象です。
まず公的保険でどこまでカバーされるかを知ると、民間保険で備える範囲を冷静に判断できます。
代HS-25-529-430(2026.2)
代HS-25-529-430(2026.2)
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年8月1日―2026年8月31日)
痔でも民間の医療保険に加入しやすいケース
痔の状態や治療からの経過によって、保険への加入のしやすさは変わります。
加入しやすい2つのケースと、条件が付く場合を整理します。
すでに完治している
痔が既に完治し、治療も投薬も終わっている状態なら、通常の医療保険へ加入しやすくなります。
完治とは、症状が消え、経過観察や再発もなく治療を終えた状態を指します。
保険加入の際の健康状態の診査では、完治しているか通院中かが重視されます。
完治していれば、通常の条件で加入できる可能性が高くなります。
申込時点で通院や服薬が終了している人は、その旨を告知書に正しく記入しましょう。
ただし、保険会社によっては、完治から間もない場合「部位不担保」の条件が付く場合があるため注意が必要です。
完治後2年以上経過している
痔の治療や手術を終えてから、おおむね2年以上が過ぎていると、無条件で通常の医療保険に加入できる可能性が高くなります。
痔は一定程度再発のリスクがありますが、完治から2年前後経過していれば、保険会社もリスクが低いと判断することが多いです。
ただし2年はあくまで一般的な目安であり、商品や告知内容によって前後します。
「痔の手術をしたからずっと保険に加入できない」と諦める必要はありません。
まず通常の保険で加入できるかどうか試してみるのがおすすめです。
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【ポイント】まだ完治していなくても「特別条件付き」で加入できる可能性がある
治療中や手術直後でも、門前払いになるとは限りません。
特別条件がついたうえで、通常の保険に加入できるケースも多くあります。
特別条件の種類
- 保険料の割増:通常より高い保険料を払うことで加入する形
- 保険金・給付金の削減:一定期間、受け取れる保障額を抑える形
- 特定部位不担保:肛門や直腸など、特定の部位を一定期間(または全期間)だけ保障の対象外とする形
痔の治療中で医療保険に申し込む場合、特定部位不担保の条件がつくことが一般的です。
肛門や肛門周辺の疾患のみを一定期間(または全期間)保障から外し、肛門周辺以外の病気やケガはきちんと保障される仕組みです。
経過観察中や完治から間もない場合でも、特定部位不担保なら加入できるケース は珍しくありません。
(参考:健康上問題があると、生命保険は契約できないの?|生命保険文化センター)
【セルフチェック】あなたが入れるかを自己判定
自分が医療保険に加入しやすい状況かどうか、セルフチェックしてみましょう。
- 痔が完治し、現在は通院も投薬もしていない
- 最後の治療や手術から、おおむね2年以上が過ぎている
- 直近3カ月以内に、医師から入院や手術をすすめられていない
3つすべてに当てはまる人は、通常の医療保険で加入できる可能性が高いといえます。※実際の加入可否は保険会社の診査によります
1つも当てはまらない人でも、特定部位不担保などの条件付きで加入できる場合があるので、諦めず挑戦してみましょう。
もしもに備える医療保険は、WEBで保険料シミュレーションが可能です。

Q1
入院時の費用は?
保険加入で最重要:痔の罹患歴を告知で正しく伝えるポイント
保険の引き受け判断は、申込時の告知内容をもとに行われます。
痔の罹患歴を正しく伝える方法と、告知義務の大切さについて解説します。
告知で問われる5つの項目
告知とは、健康状態や傷病歴を保険会社に申告する手続きのことです。
痔に関して問われやすい項目は、主に次の5つとなります。
- 診断名:痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)などの区別
- 発病・診断の時期:いつ発症し、いつ診断を受けたか
- 治療内容:投薬、手術、ジオン注射など受けた治療の中身
- 医療機関名:診察や手術を受けた病院・クリニック
- 現在の状況:完治、治療中、経過観察中など
上記の項目を正確に申告することで、診査もスムーズに進みやすくなります。あいまいな記憶で書かず、診察券やお薬手帳、領収書を見ながら事実を整理して記入しましょう。
黙って加入してもバレない?告知義務の重要性
「痔の治療歴を黙っていればわからないのでは」と考える人もいるかもしれません。
しかし、告知すべき事実を伝えなかった場合、告知義務違反としてあとから大きなトラブルにつながる恐れがあります。
加入後に痔が再発して給付金を請求しても、告知時に正しく申告していなければ給付金が支払われない可能性があります。
また、悪質な場合は契約を解除されることもゼロではないため、注意しましょう。
(参考:病歴があったのに告知するのを忘れていたら?|生命保険文化センター)
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痔でも入れる保険の選び方:持病のある方向け保険にすぐ飛びつかない
痔の治療歴があると、持病のある人向けの保険へ急ぎがちです。
しかし、痔は生活習慣病などと比べて、保険に加入しやすい病気です。
まずは通常タイプの保険を検討するのが良いでしょう。
検討の順序①通常の保険 ②引受基準緩和型 ③無選択型
持病のある人向けの保険は、告知項目が少なく加入しやすい反面、保険料が割高に設定されています。
痔で加入を考えるなら、次の順序で検討すると無駄がありません。
- 通常の医療保険・生命保険:まず告知して加入できるかを試す
- 引受基準緩和型:告知項目が少なく、通常型が難しいときの選択肢
- 無選択型:告知や診査がなく、緩和型も難しいときの最終手段
痔のみで緩和型や無選択型をいきなり検討する必要はありませんが、その他を抱えている場合は選択肢になることもあります。
まず通常の保険を試し、難しければ緩和型、最後に無選択型という順番が、保険料を抑える近道です。
(参考:告知や医師の診査なしで契約できる生命保険とは?|生命保険文化センター)
引受基準緩和型・無選択型の一般的なデメリット
引受基準緩和型や無選択型の保険は、持病を抱えている人でも加入しやすい一方、注意点もあります。
緩和型は通常の保険より保険料が割高です。
無選択型はさらに割高で、加入後一定期間の病気入院や手術は、保障対象外となることが一般的です。
痔程度の傷病で急いで選ぶと、割高な負担が続きかねないため、注意しましょう。
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自分に必要な保障・保険料の目安を確認する
保険選びで欠かせないのが、必要な保障額の把握です。
医療保険の場合、公的医療保険や高額療養費制度を利用した後の自己負担を把握し、負担分を効率よくカバーできるプランに設定しておくことが大切です。
やみくもに大きな保障にすると毎月の負担が大きくなり、反対に保険料を気にして不十分な保障にするといざというときに役に立たない可能性があります。
医療費はいくらかかるのか、そのうち保険でいくらカバーしておきたいか、差額ベッド代など療養環境にもこだわるかなどを整理して必要な保障を準備しましょう。
入院時の費用と想定の入院日数で算出できます
公的保障=高額療養費制度が適用される金額
公的保障の高額療養費制度を利用する場合の1カ月の医療費負担上限額は、年齢と年収によって算出することができます
あなたの年齢を教えてください
あなたの年収帯を教えてください
100万円の医療費がかかった場合
自己負担額
0円
※百円単位で四捨五入
すでに保険に入っている場合:手術給付金は出る?
既に医療保険へ加入済みの人は、痔の手術で手術給付金を受け取れる場合があります。
給付の可否を自分で確かめる方法を解説します。
約款のどこを見れば自分で確認できるか
手術給付金が出るかどうかは、契約している保険の約款で決まります。
給付対象の決め方には、主に2つのタイプがあります。
1つは公的医療保険に連動し、健康保険が使える手術を幅広く対象とするタイプ。
もう1つは、約款に定めた所定の手術のみを対象とするタイプです。
後者は加入時期が古い医療保険に多いため、保険を長らく見直していない人は注意が必要です。
痔核根治術やジオン注射は健康保険の対象手術のため、公的医療保険連動型なら給付されやすい傾向にあります。
加入中の約款の「対象となる手術」や「手術給付金」など、手術保障にふれている箇所を確認してみましょう。
痔の手術は健康保険が効く?費用と公的保障
痔の手術は健康保険が使えるため、費用の多くは公的保険でカバーされます。
自己負担を抑える公的制度を2つ紹介します。
高額療養費制度で自己負担に上限がある
高額療養費制度は、1カ月の医療費の自己負担が上限額を超えたとき、超えた分の支給を受けられる仕組みです。
マイナ保険証で受診をすれば、医療機関での自己負担自体に上限額が適用されます。
上限額は年齢や所得によって決まり、令和8年(2026年)8月からは次のとおり定められています。
収入が「ウ」の区分に該当する場合、1カ月の医療費負担は9万円前後が条件です。
ただし、痔の日帰り手術なら、そもそも上限に達しにくい水準で収まることも多い点を押さえておきましょう。
(参考:高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省)
(参考:令和8年8月から高額療養費制度が見直されます|全国健康保険協会)
医療費控除で税負担を軽減できる
医療費控除は、1年間に支払った医療費が一定額を超えたとき、所得税や住民税を軽くできる制度です。
負担した医療費から、10万円(総所得金額等が200万円未満の人は総所得金額等の5%)と民間の保険で受け取った給付金などを差し引いた額を控除できます。
控除の上限額は200万円で、痔の手術費や通院費も対象になります。
注意が必要なのは、受け取った手術給付金や高額療養費を、補填される金額として差し引く点です。
給付金を差し引き忘れると、控除額を過大に申告してしまうおそれがあります。
ルールに従って正しく計算したうえで医療費控除を活用し、税負担を軽減しましょう。
(参考:No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)|国税庁)
痔と保険についてよくある質問
ここからは、痔と保険に関するよくある質問に、保険のプロがわかりやすく回答します。
Q. 痔の手術後、何年経てば通常の保険に入りやすい?
A. 完治後おおむね2年が、通常の医療保険に加入しやすい一般的な目安です。また特別条件が付加されてもよいのであれば手術後すぐの加入も可能な場合があります。
痔は完治しやすい傷病のため、長い経過期間を待たずに加入できるケースも多く見られます。
ただし目安の年数は、商品や告知内容、保険会社によって異なるため注意しましょう。
Q. 県民共済・共済でも痔だと入れない?
A. 痔の治療歴があっても加入できる場合があります。
共済は掛け金が手頃な一方、保障内容や加入条件が民間保険と異なる点があります。
痔の告知の扱いも、共済ごとにルールがあるため、加入を検討している共済組合に直接確認してみるのがおすすめです。
Q. ジオン注射でも手術給付金の対象になる?
A. ジオン注射(ALTA療法)は公的医療保険の手術コードが定められている術式のため、公的医療保険連動型の保険なら給付されやすい傾向にあります。
一方、約款所定の手術のみを対象とするタイプでは、対象外となる場合もあります。
加入中の保険の給付対象一覧を確認してみましょう。
まとめ:痔でも保険は選べる。自分の状況から始めよう
痔の治療歴があっても、通常の医療保険に加入できる可能性は十分にあります。
諦めず自分に合った保険を探してみましょう。
ほけんのコスパでは、複数の保険会社の威容保険を掲載しています。
まずは自身の年齢と性別で保険料をシミュレーションしてみましょう。
FP橋本
痔は男性女性問わず罹患する恐れがある身近な病気です。
痔の治療は公的医療保険制度の対象になりますが、さらに民間の医療保険の給付対象になる可能性があります。
加入している保険の保障範囲をいまいちど確認してみましょう。
また、痔のみが原因で新たな保険加入ができなくなることは珍しいので、正しく告知をして将来への備えを準備しておくことが大切です。
















