「主治医の治療方針に不安があるけど、セカンドオピニオンって本当に意味があるの?」
「費用や時間をかけて後悔したくない」と悩んでいませんか?
セカンドオピニオンの費用は全額自費になるため、やって意味があるのかどうかは気になるポイントです。
今回は、セカンドオピニオンは意味ないといわれる理由から、本当に受けるべきかの判断基準を紹介します。
記事の後半では、後悔しないセカンドオピニオンの受診方法も詳しくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
セカンドオピニオンを受けても主治医と同じ意見で意味がなかったと感じる人がいる
セカンドオピニオンは全額自費。使い方しだいでは費用に見合わないと感じることもある
複数の医師の話をきくことで治療に前向きになれるキッカケになることもある
目次
セカンドオピニオンが意味ないといわれる5つの理由
ティーペック株式会社によるがん患者を対象にした調査では、主治医からの推奨で約3分の2の患者がセカンドオピニオンを利用していることが分かっています。
さらに、セカンドオピニオンを受けた患者の8割が「受けて良かった」と回答しており、一定の満足感があることが伺えます。
とはいえ「セカンドオピニオンに意味がない」といった声があるのも事実です。
まずは、意味がなかったと感じる理由を考えてみましょう。
(引用:がん罹患者のセカンドオピニオンの利用実態調査|ティーペック株式会社)
理由1:結局、主治医と同じ診断・治療方針だった
セカンドオピニオンを受けた結果、現在の主治医と全く同じ診断や治療方針が示されることは少なくありません。
期待していた新しい選択肢が見つからず、費やした時間や費用が無駄だったと感じてしまうこともあるでしょう。
特に標準治療が確立されている病気の場合、どの専門医に訊いても同じ結論になる可能性が高くなります。
標準治療とは
科学的根拠に基づいて、現在最も効果的かつ安全であると証明されている治療のこと。多くの患者に推奨される治療法。
標準治療は最新の治療法と比べて劣っているわけではなく、現時点で最も効果と安全性が高いとされている治療です。
そのため、セカンドオピニオンを受けたとしても標準治療を勧められるケースも多く、意味がなかったと感じることもあるようです。
しかし、主治医と同じ意見だったとしても、現在の治療方針が妥当であるという専門家からの裏付けが得られたと考えることもできます。
(参考:標準治療と診療ガイドライン|がん情報センター)
理由2:費用と時間が無駄になった
セカンドオピニオンは、原則として公的医療保険が適用されない自由診療です。
そのため、医療機関が独自に設定した料金を全額自費で支払う必要があります。相談時間は30分から60分程度で、費用は1万円から5万円程度かかることが一般的です。
決して安価ではないため、費用負担と結果が釣り合わないと感じる人もいるかもしれません。
また金銭的なコストだけでなく、時間的なコストも無視できません。
セカンドオピニオン外来の予約、主治医に診療情報提供書や検査データを準備してもらう依頼、そして実際に医療機関へ足を運ぶ手間など、多くの時間と労力がかかります。
実際にセカンドオピニオンを受けるまでの準備で、数週間かかることも珍しくありません。
費用と手間を考えると、受けた意味が無かったと感じることもあるでしょう。
理由3:主治医に切り出しにくく、関係悪化が不安だった
「他の医師の意見を聞きたい」と主治医に伝えることに、心理的な抵抗を感じる人は少なくありません。
第一生命経済研究所の調査によると、セカンドオピニオンを「きいてみたい」と答えた人は77.9%にのぼり、関心の高さが伺える一方、「きいてみたいが、実際にはできない」と答えた人が42%もいることが分かっています。
「セカンドオピニオンを申し出るのは主治医に失礼ではないか」「主治医との関係が悪化するのではないか」と心配する人がいるのも、無理はありません。
実際はほとんどの医師が患者の権利として理解を示しますが、ごく稀に関係が気まずくなるケースもあるかもしれません。
主治医に伝えずにセカンドオピニオンを受けることもできないわけではありませんが、診断に必要な診療情報提供書や検査データが得られないため、有益な意見につながらない可能性があります。
セカンドオピニオンを受けるうえでの心理的なハードルを解消するための方法は、記事の後半でお伝えします。
「言いづらくて迷っている」という人はぜひ参考にしてください。
(参考:40~69 歳の男女 900 名に聞いた『医療に関する意識調査』|第一生命経済研究所)
理由4:期待した「特効薬」や「名医」は見つからなかった
セカンドオピニオンに、「今の状況を劇的に変える特効薬」や「全てを解決してくれる名医」といった過度な期待を抱いてしまうことがあります。
しかし、標準治療が確立されている病気の場合は特に、どの医師に相談しても治療方針が大きく変わることは稀でしょう。
セカンドオピニオンは、複数の医療機関を次々に渡り歩いて受診を重ねる「ドクターショッピング」とは異なります。
魔法のような治療法や特別な医師を探すためのものではなく、患者自身が納得して治療を受けるためのものです。
セカンドオピニオンの目的とゴールをしっかり理解しておくことで、「受けた意味がなかった」とがっかりする事態を防ぐことができます。
理由5:逆に意見が分かれ、かえって混乱してしまった
主治医とセカンドオピニオン先の医師とで、診断や治療方針に関する見解が異なる場合もあります。
医師それぞれの経験や専門分野、重視する視点や価値観の違いなどから意見の相違が生じる可能性があります。
異なる意見をきくと、患者としてはどちらを信じれば良いのか分からなくなり、かえって混乱してしまうかもしれません。
複数の医師に話を聞いた結果、逆に迷いが生じてしまい、「こんなことなら受けなければ良かった」と感じるケースもあるでしょう。
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あなたはどっち?セカンドオピニオンを受けるべき人・不要な人
セカンドオピニオンを受けるべきかは、現在の治療への納得度と、他に治療選択肢が存在する可能性によって決まります。
全ての人が受ける必要はなく、状況に応じた判断が必要です。
実際にセカンドオピニオンを受けた人の割合を紹介しながら、受けるべきケースと不要なケースを具体的に解説します。
参考)実際にセカンドオピニオンを受けた人の割合
令和5年の調査によると、担当医からセカンドオピニオンについて話があった人は31.7%、担当医から治療開始前にセカンドオピニオンについて話があった人は27.6%となっています。
一方で実際に受けた人は14.3%と、医師から説明を聞いたうえでセカンドオピニオンを受けないと判断した人もいることがわかります。
セカンドオピニオンの重要性は広く認識されつつありますが、実際に利用する人はまだ限定的です。
では、セカンドオピニオンの受診がおすすめな人、不要な人はどんな人か、見ていきましょう。
(参考:患者体験調査報告書 令和5年度調査(最終版)|国立がん研究センター厚生労働省委託事業)

Q1
性別をお伺いします
セカンドオピニオンが不要な(意味がない)可能性が高いケース
標準治療が確立されており、選択肢が他にない場合は、セカンドオピニオンを受けても同じ結論になる可能性が高いです。
例えば、結核などの感染症や、特定の細菌性髄膜炎など、原因と治療薬が明確に特定されている病気ではセカンドオピニオンの必要性が低い傾向にあります。
また、急性心筋梗塞や脳卒中など、緊急性が非常に高い病気では迅速な処置が予後を大きく左右するため、セカンドオピニオンを受ける猶予は無いことがほとんどです。
その他、主治医の説明に完全に納得しており、信頼できると感じている場合は、まず主治医のもとで治療を進めていくのが良いでしょう。
セカンドオピニオンを強く推奨するケース
セカンドオピニオンがよく利用される代表的な病気として、がんが挙げられます。
がんの治療は選択肢が多く、手術や化学療法、放射線治療、免疫療法、ホルモン療法、緩和ケアなど多岐にわたります。
どの治療法を優先するか、どの順序で組み合わせるかは、医師の専門性や病院の方針によって見解が分かれることもあります。
例えば、「乳がんで乳房全摘出が必要と言われたが、温存できないか」「抗がん剤治療は体に負担が大きいため別の方法はないか」といった悩みを抱えている人には、セカンドオピニオンの受診がおすすめです。
その他、難病や希少疾患など治療が複雑で選択肢が多い病気の場合、セカンドオピニオンの受診が治療方針を決めるうえで参考になる可能性があります。
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「意味ない」で終わらせない!後悔しないセカンドオピニオンの賢い受け方
費用と時間をかけてセカンドオピニオンを受診したのに、「意味がなかった」と感じてしまうのはもったいないことです。
ここからは、後悔しないセカンドオピニオンの賢い受け方についてご紹介します。
ステップ1:準備(最重要)|何を聞きたいか明確にする
セカンドオピニオンを受けるにあたって最も重要なのは、事前準備です。
限られた相談時間を有効に使うため、何に疑問や不安を感じていて、どんなことを知りたいのかを具体的に書き出して整理すると良いでしょう。
「聞きたい質問リスト」としてピックアップしておくのもおすすめです。
全ての質問に答えてもらう時間は無いかもしれないので、質問に優先順位をつけておきましょう。
また、主治医の治療方針や説明の要約ができるように準備しておくことも大切です。
漠然とした不安だけでなく、「◯◯という治療法について、私の状況での成功率、副作用などのデメリットを教えて下さい」と具体的な質問をすることで、医師も回答しやすくなります。
ステップ2:病院・医師選び|「今の主治医と違う専門性」を探す
有益なセカンドオピニオンを得るためには、どの医師に意見を求めるかが非常に重要です。
ポイントは、現在の主治医とは異なる専門性や視点を持つ医師を選ぶことです。
ただ「有名だから」と病院を決めるのではなく、手術の専門医に話を聞いたら次は放射線治療の専門医に聞いてみる、といったように異なる視点を持つ医師を探すと良いでしょう。
どこでセカンドオピニオンを受けたら良いか分からない場合は、がん診療連携拠点病院などに設置されている「がん相談支援センター」で情報提供を受けることもできます。
また、加入している医療保険の付帯サービスでセカンドオピニオンの紹介が受けられる場合もあります。
ステップ3:主治医への伝え方|気まずくならない「切り出し方」例文
セカンドオピニオンを受けるためには、主治医に診療情報提供書(紹介状)や検査データの準備を依頼する必要があります。
気まずいと感じる場面ですが、伝え方次第でスムーズにお願いすることができます。
ポイントは、主治医への不満や不信感を伝えるのではなく、あくまで「治療に前向きだからこそ、納得して臨みたい」という前向きな姿勢を示すことです。
「主治医に言わずにセカンドオピニオンを受けたい」と思う人もいるかもしれませんが、あまりおすすめできません。
診療情報提供書は主治医に作ってもらう必要があり、その情報が無ければセカンドオピニオンで相談した医師も有益なアドバイスができません。
主治医にこれまでの感謝を伝えたうえで、正直に相談すると良いでしょう。
主治医への伝え方(例文)
主治医にセカンドオピニオンを受診したいと切り出すのは、勇気がいることかもしれません。
次の例文を参考に、医師への伝え方を検討してみてください。
例文1:治療への納得度を深めたい
「先生からご説明いただいた治療方針を基本に考えています。ただ、自分や家族にとっても大切なことですので、より納得して安心して治療に臨みたいという気持ちがあり、他の専門の先生のご意見も一度伺ってみたいです。セカンドオピニオンに必要な紹介状や検査データをご用意いただくことは可能でしょうか?」
例文2:他の選択肢がないか確認したい
「いつも親身にご相談に乗っていただきありがとうございます。家族とも話し合ったのですが、非常に重要な決断になるため、他の先生のお考えも一度お聞きしたいと考えています。
その上でご提案いただいた治療を受けるか判断したいので、お手数ですがセカンドオピニオンのための紹介状をお願いできますでしょうか?」
気まずくならないためには、まず日ごろの感謝の気持ちを伝え、そのうえでセカンドオピニオンについて切り出すことがポイントです。あくまでも「お願いする姿勢」で、主治医と話してみましょう。
ステップ4:当日の心構え|意見をもらう場だと理解する
セカンドオピニオンは、診察や治療を行う場ではなく、あくまで「第二の意見」をきくための相談の場です。
意見をもらうため、と理解していれば「何もしてもらえなかった」「意味がなかった」と感じることも減るでしょう。
当日は、準備した質問リストをもとに、限られた時間で効率的に情報を得ることが大切です。
可能であれば家族など信頼できる人に同行してもらい、メモを取ってもらったり気になることを質問してもらったりと、役割分担するのがおすすめです。
医師の意見は、最終的な治療方針をあなた自身が決定するための「判断材料」として受け止めましょう。
もちろん、その場で結論を出す必要もありません。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年11月1日―2025年11月30日)
セカンドオピニオンにかかる費用と保険適用のウソ・ホント
セカンドオピニオンを検討する上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。
ここからは、セカンドオピニオンにかかる費用と、負担を軽減するための方法について詳しく解説していきます。
セカンドオピニオンの費用は「全額自費」
セカンドオピニオンは治療ではなく「相談」とみなされるため、公的医療保険は適用されません。
相談料は全額自己負担の自由診療となり、費用は各医療機関によって異なります。
料金は時間制となっていることが多く、30分で約3万3000円、60分で約4万4000円としている病院が多いようです。
大学病院やがん専門病院など、専門性の高い医療機関では料金が高くなる傾向にあります。
セカンドオピニオンの費用は医療機関が独自に設定しているため、相談前に病院のホームページ等で料金について確認しておくことが大切です。
また、相談料に加え、主治医に作成してもらう診療情報提供書(紹介状)や検査データのコピーにも、別途数千円程度の費用がかかります。
オンライン・セカンドオピニオンという選択肢
近年、パソコンやスマートフォンを利用したオンラインでのセカンドオピニオンを実施している医療機関が増えています。
オンラインの最大のメリットは、場所を選ばずに相談できる点です。
遠方の専門医の意見を聞きたい場合や、入院中で外出が難しい場合も相談が可能です。
また、交通費や移動時間を節約できる利点もあるでしょう。
オンライン・セカンドオピニオンの相談時間や費用は、医療機関によって異なります。
目安としては4万円~9万円前後で、相談時間は15分から30分と比較的短いことが一般的です。
対面で受けるセカンドオピニオンと同様、費用は全額自己負担となります。
Q.保険で費用負担を軽減できる?
A.セカンドオピニオンの費用は公的医療保険の対象外ですが、加入している民間の医療保険やがん保険で紹介サービスを受けられることがあります。
近年、無料サービスとしてセカンドオピニオンサービスが付帯されている医療保険やがん保険が増えています。
受診にかかる費用は自己負担になるケースが一般的ですが、医師紹介を無料で受けられるのは魅力のひとつです。
また、がん保険の診断一時金など、受け取った給付金でセカンドオピニオンの費用をまかなうこともできます。
日本は公的医療保険が充実しているとはいえ、適用外の治療も多く存在します。
セカンドオピニオンだけでなく、先進医療や自由診療など最先端の治療を受ける際も、公的医療保険は適用されません。
医療保険やがん保険など民間の保険で、自費診療に対応できるよう備えておく必要もあるでしょう。

Q1
性別をお伺いします
もしセカンドオピニオンが意味なかったと感じたら
セカンドオピニオンの結果が期待通りでなかったとしても、決して無駄ではありません。
「主治医と同じ意見だった」「違う意見で混乱した」という2つの典型的なケース別に、結果の受け止め方と次にとるべき行動を解説します。
ケース1:主治医と同じ意見だった場合
セカンドオピニオンを受けた結果、主治医と同じ診断・治療方針だった場合、がっかりするかもしれません。
しかし、「主治医の診断の客観性が証明された」「現在の治療方針が妥当だとお墨付きを得た」とポジティブに捉えることができます。
安心して主治医のもとで治療を進めていきましょう。
また、残念ながら、「これ以上治療が難しい」との結果に至る可能性もゼロではありません。
しかし、根治を目指すことができなくても、生活の質を保つための治療や、症状を和らげる緩和ケアなどの選択肢が残されていることがほとんどです。
セカンドオピニオンでは、これからどう過ごしていくかや、専門的な緩和ケアの方法をきく機会にもなるでしょう。
主治医とおおむね同じ意見で、引き続き治療を続けていく場合は、あらためてセカンドオピニオンの結果を主治医に報告し前向きに治療に臨みたい旨を伝えましょう。
ケース2:主治医と違う意見で混乱した場合
セカンドオピニオンで主治医と違う意見だった場合、どうすれば良いか混乱してしまうかもしれません。
そんな時はまず、両者のメリットとデメリットを書き出して整理してみましょう。
そして、「なぜ意見が違うのか」を冷静に分析することが大切です。
医師の専門分野や、治療において重視する価値観の違いから、見解の相違が生まれることもあります。
必要であればサードオピニオンも選択肢になりますが、まずは元の主治医に結果を報告し、再度話し合いの場を持つことをおすすめします。異なる治療方針についての主治医の見解をきくことで、最終的な判断がしやすくなる場合もあります。
まとめ
今回は、セカンドオピニオンは意味がないといわれる理由と、上手な活用方法についてご紹介してきました。
セカンドオピニオンは、治療に納得し前向きになるための投資と捉えることができます。
費用はかかりますが、「治療方針に迷いがある」「複数の医師の話を聞いて安心したい」人は利用を検討してみましょう。
特に、がんや難病、大きな手術を伴う治療を受けるにあたっては、セカンドオピニオンが有効なケースも数多く存在します。
治療にあたってのお金の不安は、民間の保険で解決できます。
加入中の保険がある人は、保障内容や付帯サービスについて確認しましょう。
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