11月22日は、いい夫婦の日です。
そこで、結婚している男女487名の方を対象に、夫婦の生命保険に対する考え方についてインターネット調査を実施しました。調査結果から男女間の生命保険に対する「想い」と「実態」の間に、すれ違いが生じている可能性が明らかになりました。
【調査概要】
調査名:夫婦の生命保険についての意識調査
調査主体:株式会社モニクルフィナンシャル
調査対象:既婚男女487名
調査期間:2025年10月3日から2025年10月4日
調査方法:クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
目次
「自分は加入、相手は不明」という非対称性
死亡保険加入率をみると、男性(65.0%)が、 女性(54.4%)を10ポイント以上、上回っています。この差は、男性が家計の主な支え手になっている家庭が多く、「自分に万が一のことがあった場合のリスクに備えなければならない」という「世帯主意識」の強さが要因と考えられます。
また、男女で比較すると男性の方が平均収入が高い傾向にあり、万が一の際の経済的なリスクが大きいことも、死亡保険の高い加入率につながっている面もあるでしょう。
経済的な責任感の強さが、保険加入の動機として働いているのかもしれません。
お互いに知らない保険?認識の差からわかる「サイレント保険」
あなたの配偶者は現在保険に加入しているかどうかという質問に対し、男女ともに約14%の人が「わからない」と回答しています。
自身の加入状況について「わからない」(約8%)と回答した割合の倍近くにのぼり、夫婦間でお互いの保険について話し合う機会がないことを物語っています。
またこの結果から、「実際には保険に加入しているのに配偶者が知らない」という「サイレント保険」が発生している可能性が考えられます。
伝えられたことがあっても覚えていない、加入していなかったと思うが確かではない、などさまざまな原因があるかもしれませんが、配偶者の保険についてわからない状態はとても危険です。
死亡保険の場合、遺族が保険契約の存在を知らなければ保険金を請求することができません。健康なうちに、加入している保険の内容や証券の保管場所について、配偶者にしっかり伝えておくことが大切です。
男女で異なる「自分ごと化」のタイミング
加入のきっかけをみると、「結婚」(45.4%)が最多ですが、「妊娠・出産」では女性(19.1%)が男性(7.5%)を、「就職・転職」では男性(19.4%)が女性(7.6%)を大きく上回りました。
女性は子の誕生により、男性は就職など社会的責任の発生により、保険の必要性を強く「自分ごと化」する傾向が見られます。
「伝えたつもり」の男性と「知らない」女性の深刻なギャップ
自身の保険内容を配偶者に「詳しく伝えている」「大まかには伝えている」と回答した人は合わせて男性84.4%、女性84.7%にのぼりました。しかし、配偶者の保険の「万が一の際に受け取れる金額」を「詳しく知っている」と回答した人は約46%に、「保険証券の保管場所」についても男性48.8%、女性58.0%が「詳しく知っている」と答えるにとどまりました。
「相手には伝えたつもり」「自分では知っているつもり」でも、詳しい保障内容やいざという時に必要な証券の置き場所については、覚えていない人も一定数いることが分かりました。
送り手側の一方的な情報伝達で終わっており、受け手には重要な情報が届いていない可能性が考えられます。
また、日頃から保険について常に考えているわけではないため、一度聞いただけでは忘れてしまうこともあるでしょう。
コミュニケーションのギャップや意識の差が「サイレント保険」を生み出す原因であると推測されます。
話し合わない問題は「タブー」ではなく「機会」の欠如
保険について「ほとんど」「全く」話し合ったことがないと回答した男女は、合計で52.6%(男性54.9%、女性50.2%)と過半数を占めました。
その理由として最も多かったのは「話すきっかけがないから」(男性24.4%、女性28.1%)であり、「縁起の悪い話題だから」(男性3.7%、女性5.9%)といった心理的に抵抗を感じている人は少数派でした。
男女間比較すると「お互いに関心がない・必要性を感じていないから」、「互いを信頼し、各自の判断に任せているから」という回答が女性よりも多くあり、一方女性では「相手(配偶者)に任せているから」「お金の話はなんとなくしづらいから」という回答が男性よりも多くありました。
保険について話すことは、男性にとっては「既に契約済みで終わったこと。重要だが緊急で話すことではない」、女性にとっては「話したい気持ちはどこかにあるけれども、切り出しにくい」という心理的な抵抗があるようにみてとれます。
保険の話を積極的に避けているわけではなく、ただお互いに「いつ、どのように話せば良いかわからない」状態であると考えられます。
加入目的は「家族のため」が第一も、女性はより現実的な視点
加入目的のトップは「のこされた家族の生活を守るため」(男性41.9%、女性43.2%)でした。一方で、「自分の葬儀代のため」と回答した女性(33.6%)は男性(26.0%)を7ポイントほど上回る結果になりました。
女性の場合、配偶者が働いて安定した収入を得ていることも多いため、自身の死亡保障は葬儀費用など必要最低限の費用をカバーできれば良いと考える人が多い傾向にあります。
男女で備えたいリスクの優先順位に若干の違いがあることが見て取れます。
生命保険を「愛情表現」と捉え、配偶者の加入を期待する女性
保険加入を「愛情表現」だと肯定的に捉える女性は50.6%に達し、男性(42.7%)を上回りました。
この意識差は配偶者への期待にも表れ、加入を望む女性は56.0%にのぼるのに対し、男性は34.6%に留まりました。
女性は万が一の経済的リスクを、より深刻に受け止めていることが見て取れます。
万が一のときに自分と家族を守る手段として、配偶者に死亡保険の加入を期待しているのかもしれません。
一方、男性は自身が主に家計を支えているケースも多く、配偶者に万が一のことがあっても大きな死亡保障を受け取りたいと思う人は少数かもしれません。
しかし、普段家事や育児を担ってくれている妻が亡くなると、働きながら男手一人で家のことをこなす必要が出てきます。シッター代や家事代行サービスの費用がかさむリスクもあるため、妻に万が一のことがあった場合の経済的リスクについても検討しておくことが大切です。
「いつかは見直したい」潜在層が約半数
生命保険の今後の見直しや新規加入について、「1年〜3年以内にしたい」(男性18.3%、女性20.7%)と「いつかはしたい」(男性30.9%、女性27.8%)を合わせると、約半数(男性49.2%、女性48.5%)にのぼり、潜在的な見直しの意向を持っている人が多いことがわかりました。
特に『1〜3年以内にしたい』層は、現状の保険に何らかの不備や不安をより具体的に感じており、『見直しの必要性』について夫婦間の共通認識が生まれつつあると考えられます。
一方で、『いつかはしたい』層は、『なんとなく不安』『今のままでいいのだろうか』という漠然とした問題意識は抱えているものの、それを夫婦間の正式な議題として話し合う決定的なきっかけがなく、行動を先送りにしてしまっているのかもしれません。
「いい夫婦の日」は対話のきっかけ?記念日の活用に半数が肯定的も…
「いい夫婦の日」のような記念日をきっかけに、保険について話し合うことを約半数(男性43.9%、女性56.0%)が「良いことだ」と肯定的に捉えていました。しかし、その度合いについては男女間で差が見られ、女性は男性を12ポイント以上上回っています。
この背景には、女性が記念日を、普段は切り出しにくい話題への“好機”として歓迎する一方で、男性は保険を合理的なタスクと捉えるがゆえに情緒的なイベントとの関連性に戸惑い、「どちらともいえない」(38.2%)と、態度を保留する傾向があるのかもしれません。
全体として好意的に受け止められつつも、その動機には男女間で価値観の違いが反映されていることが示唆されました。
保険のプロのコメント
今回の調査で、夫婦間のコミュニケーション不足が相手に知られていない「サイレント保険」という静かなリスクを生み出している実態が明らかになりました。
「サイレント保険」を放置していると、もしもの時、深い悲しみの中で、家族はまず書類探しから始めなければなりません。どこに連絡すればいいのか、どんな手続きが必要なのかも分からず、途方に暮れてしまう可能性があります。
そして、保険は一度入れば終わりではありません。夫婦で話し合う機会がなければ、保障内容の見直しもできません。見直しを先送りにした結果、子どもの教育費が最もかかる時期に保障が切れてしまったり、医療の進歩に対応できない古い内容のままだったりするケースも起こり得ます。
加入している保険に不安がある人は、「うちの保険、どうなってるんだっけ?」と配偶者に声をかけることから始めてみましょう。
その一言が、将来の安心につながるかもしれません。























