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20代でまさかのがん 罹患して感じたがん保険のありがたさとこれからの不安

20代でまさかのがん 罹患して感じたがん保険のありがたさとこれからの不安

弊社の社員で実際に病気やケガを乗り越えた体験談から、保険の必要性について考える「わたしの保険体験談」。第1回は、20代という若さで左肺腺癌という思わぬ病気になったAさん。

保険に加入していてよかったこともあれば、逆に保障内容への後悔もあるようです。

病気が発覚してからのことを詳しく聞いてみました。

若くしてがん告知…その時の心境は?

女性編集部

編集部

若くして大きな病気になられたということですが、病気が発覚した経緯を教えていただけますか?

Aさん

会社の健康診断を受診したところ、右肺に影が見つかり精密検査が必要になりました。すぐに医療機関でCTを撮ったところ、右肺に異常はなかったのですが、反対に左の肺に影があると言われました。


手術をしないと影の正体は分からないと説明され、自分の意志で手術に踏み切りました。

女性編集部

編集部

では、手術時にはがんかどうか分からなかったのですね。不安だったのではないですか?

Aさん

はい。ただ、ここで病名が分からないまま放置しておいて、もしがんだったら後悔すると思いました。影の位置的に、がんだった場合は転移のリスクが高いとも言われたので、手遅れになってはいけないという思いもありました。


手術によって肺機能が低下する恐れもありましたが、がんが進行するほうが怖いですし…。


医療保険に加入していて費用面での不安がなかったことも後押しになって、手術を決めました。

女性編集部

編集部

結果はどうでしたか?

Aさん

「左肺腺癌」と診断されました。がん専門のスタッフからいろいろと説明を受けました。

女性編集部

編集部

その時の心境をお伺いしても良いですか?

Aさん

まず、普段の生活に戻ることができるのかが一番の不安でした。手術を受ける前から、「もしかしたらがんかも…」と頭のどこかでは考えていましたが、いざ現実になると不安が押し寄せてきました。


もちろん、死んでしまうのではないかという恐怖も感じました。

保険に入っていたことで感じた安心

女性編集部

編集部

まだ20代という若さですから、本当に驚かれたと思います。保険に入っていたことで少し安心感はありましたか?

Aさん

とりあえず今回の入院・手術の費用は、医療保険でまかなえることが何となくわかっていたので安心でした。


またがん保険にも加入していたので、ある程度まとまったお金が受け取れることもわかっていました。もし職場復帰が遅れてもしばらくの間は生活に困らないので、その点も良かったです。

女性編集部

編集部

入院から職場復帰まで、どれくらいの期間がありましたか?

Aさん

15日間です。入院は10日間で、その後5日間の在宅療養でした。


私の場合は手術後に生検検査をして、がんかどうかを調べる必要があったため少し入院が長くなりましたが、そうでなければ1週間くらいで退院することもあると思います。

女性編集部

編集部

やはり入院日数は短い傾向にあるんですね。今回、医療保険以外にもがん保険に入っていたということですが、どのような保障内容のものですか?

Aさん

大手国内生命保険会社の、定期型のがん保険に加入していました。私の場合、悪性のがんと診断されたら400万円を受け取れるようになっていました。


今回の入院と手術で、医療保険から受け取れた分も合わせて約427万円を受け取りました。

がん保険の保障内容に感じた不安

女性編集部

編集部

かなり大きな金額を受け取られたんですね。保険に加入していて良かったと思われたのではないですか?

Aさん

確かに一括でこの金額を受け取れたのは良かったのですが…

女性編集部

編集部

何か不安がありましたか?

Aさん

今回、定期タイプのがん保険に入っていて、一度がんに罹患して給付金を受け取ったら、それで契約が終了してしまうんです。


私の場合まだ20代で、今後の長い人生を考えたときに再発や転移のリスクがどうしても頭をよぎります。そうなったときに、「もうがんの保障がない、この400万円で今後何かあっても乗り越えなければならない」というのは不安です。

女性編集部

編集部

なるほど、がんの診断金が何度でも受け取れるタイプのほうが良かったかもしれないと思われているんですね。

Aさん

そうですね。たとえ今回受け取れる金額が100万円だったとしても、その後もがんの保障がずっと続いてくれる方が安心です。これはがんになってみて思いました。


1回きりしか診断金を受け取れないなら、400万円では足りないなとも思います。気持ち的にも不安ですね。

女性編集部

編集部

確かに、がんと診断されると完全に治療が終わって数年経過しない限り、新たに保険に加入することも難しいですよね。

Aさん

そうです。特に私の場合、今後もしばらくは通院が必要になるので、もう保険に入りなおすことは難しいのかなと思います。


あとは、がんになってしまったので団信を組むことが難しく、マイホームの夢が遠のいてしまったこともショックの一つですね。

がん寛解後にかかる医療費や今後の生活

女性編集部

編集部

今後の治療はどのような予定なのですか?

Aさん

私の場合、肺の手術をしたことでいったん今後の薬剤治療などは不要と言われています。他の臓器にも転移は見られていません。


ですが、通院は定期的に必要になります。通院は病気が治ってないからやるイメージでしたが、がんの場合は再発や転移がないか検査を受け続けないといけないんです。

女性編集部

編集部

いったん治療が終了したのは本当に良かったですね。ですが、その後の検査にも費用がかかるのではないですか?

Aさん

その通りです。毎月の血液検査や、数カ月に一回のCT検査の費用は「塵も積もれば山となる」で思っていたよりも負担がかかります。


今月もCT検査がありましたが、だいたい1万円ほどの自己負担になりました。


他にも、タクシー代もバカになりませんね。術後、体の痛みが残っているうちに退院することになるので、その後の通院を電車でするのは難しく、タクシーを何度か利用しました。

女性編集部

編集部

今後の通院のことも考えると、経済面での負担も残りますね。少し話は戻りますが、医療保険とがん保険はいつ入られたんですか?

Aさん

社会人1年目で、先輩からの勧誘で入りました。何度か保障額の変更はしましたが、大きく見直しはせずそのままにしてしまっていました。

「まさか自分が…」 20代でがんになったAさんが語る、保険の大切さ

女性編集部

編集部

ご自身にとっていろいろ後悔はあるかもしれませんが、保険に加入していなかったわけではないので、その点では助かったなと思うこともあるのではないでしょうか。

Aさん

もちろんです。がんと診断された段階で大きなお金を受け取れたのは心の安定にもつながりました。

女性編集部

編集部

給付金の請求はスムーズでしたか?

Aさん

スムーズだったと思います。給付金請求をしてから着金までは約3週間くらいでした。

女性編集部

編集部

用意する書類などはありましたか?

Aさん

保険会社から診断書が送られてくるので、それを医療機関に提出して書いてもらうという流れでした。その他、給付金請求書類の記入は自分で行いました。


ただ、郵送が多かったのでそこは少し面倒でした。最近はインターネットで給付金請求できる保険会社もあると聞いたので、それができると楽だなと思います。

女性編集部

編集部

では最後に、保険の加入や見直しを検討している方へアドバイスをお願いします。

Aさん

私は20代ですが、今まで6回入院をした経験があります。これまでは骨折や脱腸など比較的保険の見直しに影響がない病気でしたが、今回がんに罹患して保険の見直しが難しくなってしまいました。


どんな年齢であったとしても病気になる可能性があるので、いつ何があっても良いように、医療保険とがん保険には加入をしておいた方が良いと経験上思います。


保険に入ることで、病気になったときにお金への不安を軽減することができると私は考えています。

編集後記

今回のAさんのお話のように、若い世代でもがんに罹る可能性はあります。手術・入院だけでなく、その後の検査通院まで見据えたがんの備えを検討しておくことが大切です。

がん保険を検討している人は、ぜひAさんの体験談を参考に、いざというときに困らないような保障を準備しておきましょう。

また、すでにがん保険に加入している人は、これを機にいま一度保障内容を確認してみてください。

がん保険を選ぶときには、「診断時にいくら受け取れるか」「再発や転移に備えられるか」「通院治療にも対応しているか」を押さえておくと良いでしょう。


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ほけんのコスパ編集部

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