「家族のためにがん保険を検討したいけれど、誰にどんな保障が必要なのか、どう選べばいいか分からない」といったお悩みはありませんか。
がんは、治療費だけでなく、収入の減少や生活スタイルの変化など、家族全体に大きな影響を及ぼす可能性がある病気です。
そのため、保険選びは家族構成やライフステージに合わせて慎重に行う必要があります。
本記事では、家族の生活を守るためのがん保険の選び方についてプロが詳しく解説します。
この記事を読んでわかること
治療費だけでなく収入減少のリスクも考慮しましょう
子育て世帯は子どもの教育費を取り崩すことが無いよう手厚いがん保障が必要
「家族契約」よりも「個別契約」がおすすめ
目次
4-2.遺伝学的検査の結果の扱い
6.まとめ
「家族」単位で考えるがん保険の必要性
がん保険を検討する際は、個人だけでなく「家族」という単位で必要性を考えることが大切です。
がん治療は、治療費の負担だけでなく、収入の減少や生活費の増加など、家計全体へ大きな影響を与えます。
まずは、家族単位で考えるがん保険の必要性について見ていきましょう。
がん治療が家族の家計に与える影響
がん治療にかかる費用は、公的医療保険の「高額療養費制度」によって、月々の自己負担額に上限が設けられています。
例えば、年収約370万円から約770万円の人の場合、自己負担上限額は月額8〜9万円程度です。
しかし、この制度の対象外となる費用も存在します。
先進医療にかかる技術料や、入院中の食事代、個室を希望した場合の差額ベッド代、通院のための交通費などは全額自己負担となります。
また、治療のために休職や離職を余儀なくされた場合、収入が減少する可能性も考慮しなければなりません。
傷病手当金などの公的支援もありますが、以前の収入を完全に維持することは難しいのが実情です。
さらに、家計を支える人に限らず、例えば専業主婦(主夫)ががんに罹患した場合、家事や育児を外部サービスに頼る必要が出てくることもあります。
ベビーシッターや家事代行サービスの利用、親の介護を外部に委託する費用など、間接的な支出が増加することも、家計への大きな負担となります。
家族ががんに罹患した場合、サポートする側にも時間的・経済的な損失が発生します。
(参考:高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省)
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家族構成によって必要な保障額は大きく変わる
万が一がんに罹患したとき、どれくらいの保障が必要になるかは家族構成によって異なります。
例えば、小さな子どもがいる家庭や住宅ローンを抱えている家庭では、毎月の固定費が大きくなりがちです。
がんの治療費負担と収入の減少が重なると、家計のバランスは大きく崩れてしまいます。
治療にかかる費用だけでなく、毎月の生活費の補填もできるよう手厚い保障が必要になるでしょう。
一方、共働き世帯や子どもがいない世帯では、片方にもしものことがあっても収入を確保しやすくなります。
ただし、お見舞いや家事にかかる負担や、患者本人の収入減少については加味しておく必要があります。
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【世帯別】優先すべきがん保険の選び方と保障額
がん保険の最適な保障内容は、家族の形によって異なります。
ここからは、「子育て世帯」「共働き夫婦」「親世代への備え」の3つのケースについて解説していきます。
子育て世帯:診断一時金を「教育資金」の防波堤にする
子育て世帯は、日々の生活費に加えて子どもの教育費や住宅ローンなどの支出が増加する時期です。
この時期に親ががんに罹患すると、治療費の負担や収入の減少が家計に与える影響は計り知れません。
特に守りたいのが、子どものための「教育資金」です。
治療を続ける中で、教育資金として貯めていた貯金を取り崩す事態は避けたいものです。
子育て世帯の場合、がん保険の診断一時金を活用して、当面の治療費や生活費を賄えるようにしておくのがおすすめです。
がん治療中は、想定していない費用がかかるものです。
診断時にまとまった一時金を受け取っておくことで、突発的な出費にも柔軟に対応できます。
特に子育て世帯では、家事代行サービスやベビーシッターを利用することもあるかもしれません。
お見舞いや看病のために一時的に仕事を休まざるをえず、配偶者の収入も低下するケースもあります。
診断時にある程度大きな保障を確保しておくことで、経済的な心配をすることなく治療に向き合うことができるでしょう。

Q1
共働き夫婦:住宅ローンや家賃負担を補えるようにする
共働き夫婦の多くは、夫婦双方の収入を合算して住宅ローンや家賃、生活費などの計画を立てています。
そのため、夫婦のどちらか一方ががんに罹患し、収入が減少してしまうと、家計のバランスが崩れ固定費の支払いが大きな負担となるリスクがあります。
住宅購入時に加入する「団体信用生命保険(団信)」は、死亡や高度障害時には住宅ローンの返済が免除されます。
しかし、がんになった場合の保障は付帯していないか、保障範囲が限定的な場合があります。
また、夫婦でペアローンを組んでいる場合、通常はそれぞれが自身の借入分についてのみ団信に加入するため、片方が亡くなっても、もう一方の返済義務は残ります。
共働き夫婦の場合、診断一時金や、抗がん剤治療などが続く限り給付金を受け取れる治療給付金を手厚くするプランがおすすめです。
いざというときの治療費負担だけでなく、住宅ローンや家賃の支払いもカバーできるよう、必要な保障額を設定しておくことが大切です。
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親世代への備え:別居の親、持病がある親への選び方
親が高齢になると、がんの罹患リスクは高まります。
親が十分な貯蓄を持っていなかったり、がん保険に加入していない場合、治療費や介護費用が子ども世代の家計に影響を及ぼす可能性があります。
両親と別居している場合、年末年始やお盆などの機会を利用して、「どんな保険に加入しているか」「いざというときの治療費は準備できているか」を話しておきましょう。
親がすでに持病を抱えている場合、保険に加入できるのか不安に思うかもしれません。
一般的な医療保険に比べ、がん保険は告知項目ががんに関連する内容に重点を置いている商品も多く存在します。そのため、商品によっては高血圧や糖尿病などの持病があっても加入しやすい場合があります。
病気やケガに幅広く備えておきたい場合は、「引受基準緩和型医療保険」の検討がおすすめです。
通常の保険と比べ加入時の健康状態に関する告知項目が少なく、持病があっても加入しやすいのが特徴です。
ただし、保険料は通常の保険よりも割高に設定されているため、保障と保険料のバランスには注意が必要です。
両親の健康状態や経済状況をふまえて検討しましょう。
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「家族型・夫婦型」契約 vs 「個別契約」どちらが賢い?
がん保険を家族で検討する際、契約形態には大きく分けて「家族型」と「個別契約」があります。
かつては主契約者に家族の保障を特約として付加する家族型も選択肢のひとつでしたが、現在では家族一人ひとりが契約する個別契約が主流です。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
昔主流だった「家族型」が今の主流ではない理由
かつては、一家の主(主契約者)の保険に、配偶者や子どもを「被保険者」として追加できる特約を付けた「家族型」や「夫婦型」の契約形態がありました。
一つの契約で家族全員の保障を管理できる手軽さがありましたが、いくつかのデメリットもあります。
最大のデメリットは、主契約が終了すると、家族の保障も同時に消滅してしまう点です。
例えば、主契約者である夫が死亡したり、保険を解約したりすると、妻や子どもの保障もなくなってしまいます。
また、離婚によって配偶者でなくなった場合も同様に保障は継続できません。
その時点で改めて保険を探すとなると、年齢が上がっているため保険料が高くなったり、健康状態によっては加入が難しくなったりする可能性があります。
さらに、家族の保障内容は主契約者に比べて手薄であったり、ライフステージの変化に合わせて保障内容を柔軟に見直すことが難しいという側面もあります。
そのため、個々のライフプランやリスクに合わせて保障を設計し、自由に見直しができる「個別契約」が現在の主流となっています。
家族全員で加入する場合の保険料を抑える工夫
家族それぞれが個別にがん保険に加入すると、保険料の総額が気になるかもしれません。
しかし、いくつかの工夫で保険料を抑えながら必要な保障を確保することは可能です。
まず、保障内容に優先順位をつけることが大切です。
家計の主たる担い手の保障は手厚くし、配偶者や子どもの保障は最低限に抑えるなどメリハリをつけることで、全体の保険料を調整できます。
保険料を抑えたい場合は、医療保険の特約としてがん保障を付加する方法もあります。
次に、複数の商品を比較検討しましょう。
同じような保障内容でも、保険会社によって保険料は異なります。
インターネットの一括見積もりサイトなどを活用し、コストパフォーマンスの良い商品を探すのがおすすめです。
また、保険料の払込方法を見直すのも一つの手です。
月払いを半年払いや年払いに変更することで、保険料が多少割り引かれます。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年3月1日―2026年3月31日)
がん家系の判断ポイント
「親や兄弟にがんになった人がいるから、自分もがんになりやすいのでは」と不安に思う方は少なくありません。
いわゆる「がん家系」であることは、保険の加入に影響するのでしょうか?
告知書における「家族の病歴」の扱い
がん保険や医療保険に加入する際には、過去の傷病歴や現在の健康状態などを保険会社に正しく伝える「告知義務」があります。
告知内容に基づいて、保険会社は契約を引き受けるかどうかを判断します。
多くの人が誤解しがちですが、この告知で問われるのは、原則として保険の対象となる方(被保険者)ご自身の健康状態のみです。
親や兄弟姉妹など、家族のがん罹患歴について告知を求められることはありません。
そのため、「がん家系だから」という理由で保険加入を諦める必要はありません。
むしろ、リスクが高いと感じているからこそ、健康なうちに早めに備えを検討しましょう。
遺伝学的検査の結果の扱い
遺伝学的検査とは、遺伝的にどのがんリスクが高いかを調べることができる検査のことです。
唾液で検査できる手軽さから、近年がんの遺伝子検査を受ける人も増えています。
保険に加入する際は遺伝子検査の結果を告知する必要はないため、結果がどうであれ保険加入に影響はありません。
ただし、検査結果を受けて医師の診察や検査、治療などを受けた場合は、その受診歴について告知が必要になることがあります。
詳細は保険会社や担当者に確認しましょう。
告知が必要なのは、「すでに診断されている病気」や「治療中の病気」に関してです。「未発症のリスク」について申告する必要はありません。
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がん保険に関するよくある質問
ここからは、がん保険に関するよくある質問に、保険のプロがわかりやすく回答します。
Q.夫と妻、どちらのがん保険を優先すべきですか?
A.一概にはいえませんが、家計を主に担っている側の保険を優先するのが基本です。
例えば、夫の収入が家計の主軸である場合は夫の保障を手厚くし、収入減少に備えることが大切です。
一方で、女性は乳がんや子宮がんなど特有のがんリスクがあり、妻が罹患した場合の家事や育児への影響も大きいため、妻の保障も軽視できません。
共働きの場合は、それぞれの収入に応じてバランス良く備えると良いでしょう。
Q.子どもにがん保険は必要ですか?
A.公的制度が充実しているため、必ず必要というわけではありません。
子どものがん(小児がん)の罹患率は成人と比較して低く、多くの自治体では子どもの医療費助成制度が充実しているため、治療費の自己負担は抑えることができます。
そのため、必ずしも民間のがん保険で備えておかなければならないわけではありません。
ただし、治療が長期化した場合の親の付き添いによる収入減少や、遠方の病院への交通費・滞在費などを考慮し、少額の共済などで備えるという選択肢はあります。
Q.家族で同じ会社のがん保険にまとめるメリットは?
A.契約を一つの会社にまとめることで、保険証券の管理や各種手続きが簡単になるというメリットがあります。
基本的に、家族で同じがん保険に加入したからといって割引のような制度はありません。
それぞれが自分に合ったがん保険を選ぶと良いでしょう。
Q.家族にがん経験者がいる場合、加入で不利になりますか?
A.いいえ、不利になることはありません。
がん保険の加入診査で問われるのは、保険の対象となる人自身の健康状態です。
そのため、ご両親や兄弟姉妹にがん経験者がいることを理由に、保険への加入が制限されたり、保険料が割高になったりすることはありません。
Q.離婚や死別した場合、家族契約はどうなりますか?
A.主契約者に家族の保障を特約として付加する「家族型」の契約の場合、離婚や死別によって主契約が消滅すると、家族の保障も同時に終了してしまいます。
一方、家族一人ひとりが個別に契約する「個別契約」であれば、他の家族の状況に影響されることなく、自身の保障を継続することができます。
新しくがん保険を検討する場合、基本的には「個別契約」で検討することがおすすめです。

Q1
まとめ
家族を守るためのがん保険選びは、単に保険商品を選ぶだけでなく、家族の将来設計そのものを考える大切な機会です。
治療にかかる費用だけでなく、収入の減少や生活費の増加なども考慮し、いざというときに安心できる保障を確保しておきましょう。
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年齢と性別を入力するだけで簡単に一括見積りも可能ですので、家族の保険を検討している人はぜひ参考にしてください。
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