日本の死因第1位である「がん」。
しかし近年では、医療技術の進歩により、がんは治る時代になってきました。
ですが、治療が長期化し、高額な医療費がかかることも少なくありません。
そのため、がん保険への加入を検討する人も多いでしょう。
がん保険には、保障に特化した「掛け捨て型」と、貯蓄もできる「貯蓄型」があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自身のライフプランに合ったタイプを選ぶことが重要です。
この記事を読んでわかること
掛け捨て型のがん保険は保険料を抑えて大きな保障を確保できることがメリット
貯蓄型のがん保険は、解約時に解約返戻金を受け取れる分保険料は割高
一生涯のがん保障を希望する場合は、基本的に掛け捨てのがん保険がおすすめ
目次
1-1.掛け捨て型は保障に特化した保険
2-1.保険料が割安
2-2.保険の見直しがしやすい
2-3.自分に合った保障内容を選びやすい
3-1. 払い込んだ保険料が戻らない
4.貯蓄型のメリット
4-1.解約払戻金・還付給付金がある
5-1.解約すると保障がなくなる
5-2.掛け捨て型と比較して保険料が高い
5-3.保険の見直しがしづらい
5-4.選択肢が少ない
6-1.保険料を抑えたい人
6-2.一生涯がん保障を持ちたい人
7.まとめ
がん保険の掛け捨て型と貯蓄型の違い
日本人の死因の第一位を占めるがん。
年齢によっても罹患率は異なりますが、統計上、生涯で2人に1人は罹患するといわれるほど身近なうえ、治療が長期に及び医療費も高額になるケースも少なくありません。
保険を活用して備えるべき優先度が最も高い病気といって良いでしょう。
いわゆる「がん保険」は生命保険会社と損害保険会社双方から多様な商品が販売されていますが、お手頃な保険料で大きな保障を準備できる掛け捨ての保険が一般的です。
がん保険は一生涯持ち続けるケースが多いため、貯蓄性を求めず、保障に特化したタイプを好む人が多いようです。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年12月1日―2025年12月31日)
掛け捨て型は保障に特化した保険
掛け捨て型のがん保険は、がんに対する経済的な備えを準備することに特化した保険です。
毎月一定額の保険料を払い込み、実際にがんになったときには保険会社から給付金を受け取ることができます。
受け取ったお金は治療費の支払いに充てたり、仕事に支障が出て収入が下がったときの補てんに充てることができます。
保障の準備に特化しているため、貯蓄性はありません。
将来的に保障が必要なくなり、保険を解約した時も戻ってくるお金はありません。
お金を貯める機能がない分、割安な保険料で大きな備えを持つことができます。
毎月の保険料を抑えたい人や、資産形成と保障を分けたい人にとっては使い勝手の良い保険です。
貯蓄型は解約払戻金を受け取れる保険
貯蓄型の保険は、一つの保険に貯蓄と保障の二つの機能があります。
貯蓄型のがん保険であれば、毎月一定額の保険料を保険会社に払い込むことで、保険会社にお金を積み立てながら、がんになったときには給付金を受け取ることもできます。
保障が必要なくなり、保険を解約した場合は保険会社で積み立てられていたお金を解約返戻金として受け取ることができます。
しかし、それまでに払い込んだ保険料の全額が戻ってくるわけではありません。
解約返戻金は保険料の累計額よりも少ないことが一般的です。
貯蓄性がある分、保障は掛け捨て型の保険と比べて限定的になることが多いようです。
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掛け捨て型がん保険のメリット
掛け捨て型がん保険のメリットを保険のプロが解説します。
保険料が割安
掛け捨て型の保険は保障の準備に特化している分、保険料が割安という特徴があります。
保険料の負担を抑えながら、大きな保障を持つことができます。
実際にがんになったときには大きなお金を受け取ることができるため、がんになったときに備えて安心を確保する点では効率的な保険です。
一生涯の保障を準備したい場合は、契約を解約して解約返戻金を受け取る事態をそもそも想定しないため、貯蓄型の保険で割高な保険料を支払うのは非効率かもしれません。
一生涯の保障の準備には掛け捨て型のがん保険が適しているといえるでしょう。
保険の見直しがしやすい
掛け捨て型保険のメリットとして、見直しのしやすさが挙げられます。
一般的に、貯蓄型保険はお金が貯まっているとはいえ、契約初期には貯蓄に回る割合が少なく、解約した場合に戻ってくるお金が払い込んだ保険料に比べて少なくなります。
貯蓄型保険の見直しはタイミングの面で制約が大きくなりますが、掛け捨て型保険はもともと保障だけを購入しているため、タイミングを気にする必要はありません。
より良い保障内容の商品があればすぐに見直すことができます。
年齢が上がると保険料が上がったり、健康状態の告知が必要になるため、見直す場合はメリットとデメリットを比べる必要があります。
自分に合った保障内容を選びやすい
掛け捨て型の保険の方が自分にあった保障内容を選びやすいメリットもあります。
販売されているがん保険の多くが掛け捨て型であり、貯蓄型の保険と比べて単純に選択肢が多いためです。
保険は加入する時点での年齢と性別で毎月の保険料が決まります。
同じ保障内容でも、保険会社によって保険料が異なります。
比較できる選択肢が多いことは、それだけ自分の希望する保障内容や予算にあった商品を選びやすいといえます。
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掛け捨て型がん保険のデメリット
掛け捨て型がん保険のデメリットを保険のプロが解説します。
払い込んだ保険料が戻らない
掛け捨て型の特徴は、あくまで保障の準備に特化している点です。
貯蓄性がなく、解約したとしてもそれまでに払い込んだ保険料は全く戻ってこないため、将来に向けた資産形成の希望がある人は、別の貯蓄や資産運用を並行して行う必要があります。
NISAやiDeCoなど、税制の優遇が受けられる積立投資が普及するにつれ、将来に向けた資産形成は積立投資などを活用し、保障は掛け捨て型の保険を組み合わせるスタイルが主流になりつつあります。
定期タイプの場合、更新時に保険料が上がる
掛け捨て型のがん保険は、保障が一生涯続く終身タイプのものが一般的ですが、中には契約時に定めた一定期間だけ保障される定期タイプの保険もあります。
がんは年齢が上がるほど発症率も高くなるため、若いうちはリスクが低いと言えます。
そのため、一定期間だけで比較すると、定期タイプの保険は終身タイプの保険と比べて保険料が安い特徴があります。
定期タイプの保険を上手に活用すれば、保険料負担を抑えることができますが、保険期間が終わり更新を迎えるとその後は保険料が高くなります。
将来に向けた保障の持ち方を考えて、保険を選ぶことが大切です。
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貯蓄型のメリット
貯蓄型は保障と資産形成を両立できる保険です。
払込保険料の一部が貯蓄にまわるため、いざというときの保障を備えつつ、将来へのお金を準備できます。
解約払戻金・還付給付金がある
貯蓄型がん保険の大きなメリットは、契約を解約した際に解約払戻金を受け取れる点です。
これは、毎月払い込む保険料の一部が積み立てられており、貯蓄性を兼ね備えているためです。
万が一、がんにかからなかったとしても、払い込んだ保険料が無駄になるわけではなく、戻ってきたお金を老後の資金や、別の病気になった際の治療費などに充てることが可能です。
ただし、払い込んだ保険料の全額が戻ってくるわけではなく、一般的には払込総額よりも少なくなります。
契約期間が短いと、払い戻し率も低くなるため、長期的な視点で考える必要があります。
貯蓄型のデメリット
貯蓄型の保険のデメリットを保険のプロが解説します。
解約すると保障がなくなる
貯蓄型保険に加入する、つまり保険でお金を貯める場合、貯まったお金を引き出すためには契約そのものを解約しなくてはなりません。
契約を解約すると、そこで約束されていた保障も失われ、元に戻すことはできません。
保障と貯蓄が一つの契約にまとまっているために、どちらか一方を残すことができないというのが、貯蓄型保険の難しさになっています。
中には、解約してお金を受け取るのではなく、加入時に定めた年齢に達したとき「健康お祝い金」としてそれまで払込んだ保険料の一部が返ってくる商品もあります。
しかし、お祝い金を受け取ったあとは掛け捨てタイプに変わるため、いずれにせよいつかは掛け捨てとして保険を継続するか、お祝い金を受け取った時点で保険を解約するかの二択となります。
生涯がん保障を持っておきたいのであれば、毎月割安な保険料で保障を用意できる掛け捨てタイプのほうが、効率が良いケースもあります。
掛け捨て型と比較して保険料が高い
貯蓄型保険と掛け捨ての保険で、同じ内容の保障を準備した場合、保険料を比較すると、必ず貯蓄型保険の方が毎月の保険料が高くなります。
貯蓄型保険は、純粋に保障の準備に必要な保険料に、貯蓄部分の保険料が上乗せされるためです。
がんになることなく、将来的に解約した場合は貯蓄部分が解約返戻金として戻ってくるため、差し引きすると掛け捨て部分が少なくなります。
しかし、毎月の負担が大きくなるため、どちらを選ぶかは慎重に検討しましょう。
保険の見直しがしづらい
貯蓄型保険は毎月払い込む保険料の一部が貯蓄に回っていく仕組みですが、保険料の全額が貯蓄に回るわけではありません。
保障のために必要な費用や契約の維持に必要な費用が差し引かれ、残りが貯蓄に回ります。
また、差し引かれる費用は契約期間の初期に多くなっているため、契約してから時間がたっていないタイミングでは、払い込んだ保険料の累計額に対して、貯まっているお金が少なくなってしまいます。
そのため、古い保険を解約して新しい保険に見直すなどのメンテナンスが行いづらいデメリットがあります。
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選択肢が少ない
貯蓄型のがん保険は、掛け捨て型のがん保険に比べて販売されている商品数が少なくなっています。
そのため、貯蓄型保険を検討したくても、そもそもの選択肢が少なくなります。
がんへの備えという同じジャンルの保険でも、保険会社によって特徴の異なる保険商品が販売されています。
アフターサービスまで含めれば、全く同じ内容の保険はないといっても良いかもしれません。
多数の商品を比較することが自分にあった保険を選ぶ近道になるため、選択肢が少ないのはデメリットといえるでしょう。
がん保険の掛け捨て型・貯蓄型の選び方
がん保険を選ぶ際、掛け捨てが良いか貯蓄型が良いか、なかなか決められない人もいるのではないでしょうか。
ここからは、がん保険の選び方のポイントについて解説します。
保険料を抑えたい人
まず保険料を抑えながら、がんになったときには手厚い給付を受けたい人は、掛け捨て型のがん保険を選ぶと良いでしょう。
貯蓄性こそありませんが、毎月の保険料支払い負担を抑えながら、大きな保障を持つことができます。
一時金でお金を受け取れるタイプ、治療を受けた月ごとに受け取れるタイプ、それらを組み合わせたタイプなど保険会社によって多様な商品が開発されているため、自分のニーズにあった保険を選べるはずです。
複数の保険会社のがん保険を比較することで保険料を抑えられる可能性があります。
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一生涯がん保障を持ちたい人
一生涯のがん保障を持ちたい人も、掛け捨て型のがん保険が向いています。
がん保険は解約すると保障がなくなってしまうため、一生涯のがん保障を持ちたい人は保険を解約しないことになります。
一方、貯蓄型の保険でお金を貯めた場合、貯まったお金を受け取るためには契約を解約しなければなりません。
一生涯の保障を持つことと、解約返戻金を受け取ることとは両立できません。
解約前提でない場合は掛け捨て型のがん保険に加入する方が良いでしょう。
がんに罹患しなかった場合にお金を受け取りたい場合
がん保険に加入してから一定期間が経過したら保険を解約する場合は、貯蓄型のがん保険を検討しても良いでしょう。
がんに罹患していなければ、払い込んだ保険料の大部分が、解約返戻金として戻ってくる可能性があります。
掛け捨て型の保険と比べれば、結果として割安な保険料で保障を持てるケースもあるでしょう。
解約返戻金を貯蓄として残し、その後にがんに罹患した場合の治療費に充てる使い方もできます。
毎月の保険料負担は掛け捨て型の保険と比べて割高になりますが、一定期間だけがんの保障を持ちたい人にとっては効率の良い保険の入り方といえます。
まとめ
がん保険は、保障に加えて、お金の心配をせずに治療の選択肢を広げられるメリットがあります。
貯蓄が少ない人や、治療費のために貯金を崩したくない人にとって、がん保険は大きな安心材料です。
ただし、がん保険には免責期間があるため、早めに加入し、保障が有効な状態を整えておくことが大切です。
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ぜひ、がん保険選びの際に活用してください。
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