がん保険の保険料は払込方法や払込期間、年齢、保障内容によって異なります。
そのため、「がん保険の保険料はいくら払っている?」「どのくらいの人が加入している?」と疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、世帯ごとのがん保険の加入率や、毎月の平均保険料、そして自分に合ったがん保険を選ぶためのポイントをプロがわかりやすく解説します。
もしものときに経済的な不安を抱えずに治療に専念するためにも、自分にあったがん保険を検討しましょう。
この記事を読んでわかること
民間の保険に加入している世帯のうち、がん保険やがん特約の加入率は68.2%
がん保険を含めた生命保険の世帯における毎月の払込保険料は、約2.9万円
がん保険の保険料を抑えるためには、複数の保険会社で比較することが大切
がん保険の保険料は毎月いくら払っている?
「周りの人はどれくらい保険料を払っているのだろう?」と気になったことがある方もいるのではないでしょうか。
がん保険を含めた生命保険の世帯における年間の払込保険料は次の通りです。
年代別で見た場合、2024(令和6)年においては、55〜59歳で約40万円となっており、毎月3.3万円ほどを保険にかけていることがわかります。
また、40歳〜59歳の世代において、月平均3万円以上の保険料を支払っていることも確認できます。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年5月1日-2025年5月31日)
がん保険の加入率
がん保険やがん特約の加入率について確認していきましょう。
2015年以降2024年に至るまで、がん保険やがん特約の加入率は上昇しています。
2024(令和6)年においては、世帯で68.2%、世帯主が60.7%、配偶者で46.5%の加入率です。
特定の保障機能をもつ生命保険や特約の加入状況をみてみると、がん保険やがん特約の加入状況は、全体の約4割を占めていることもわかります。
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Q.がん保険の保険料はいくらにすべき?
がん保険に掛ける保険料はどれくらいにするのが良いのでしょうか。
一般的に保障内容が手厚くなるにつれて、保険料の負担は大きくなっていきます。
確かに「備えあれば憂いなし」ではありますが、保険料の負担が生活を圧迫するようになってしまっては元も子もありません。
保険料と保障内容のバランスは優先的に考えておくのが良いでしょう。
また、がん保険だけではなく、人によっては死亡保険や医療保険なども必要だと考える人もいるでしょう。
そうなると、がん保険だけではなく、その他の保障にも保険料を支払うことになるため、全体のバランスを考えて保険に加入する必要があります。
生活が苦しくならない範囲で、必要な保障に適切な保険料を支払うのが理想だといえます。
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がん保険の保険料はどのように決まる?
がん保険の保険料は、加入年齢や性別、保障内容や保障金額、保険料の払込期間など、さまざまな要因が組み合わさって決まります。
保障内容が手厚くなったり、払込期間が短くなるにつれて保険料負担は大きくなるのが一般的です。
保障内容の手厚さ
がん保険の保険料は、保障内容の手厚さによって異なります。
がん保険の給付内容で代表的なものに「診断一時金」があります。
「がんと診断されたら」まとまった給付金を請求できる保障内容ですが、一回で受け取れる金額によっても保険料が変わります。
例えば、診断給付金を50万円にするのか100万円にするのかによって保険料が変わり、当然ながら50万円よりも100万円にする方が負担する保険料は高くなります。
また、同じ給付金額であっても、「1回だけの受け取り」なのか、「2年に1回の受け取り」なのか、「1年に1回の受け取り」なのかといった、受け取り頻度が違うことでも保険料が異なります。
繰り返しになりますが、保障内容が手厚くなると保険料も高くなるのが一般的です。
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特約の有無と種類
がん保険に特約を付けるのかどうかによっても負担する保険料が変わってきます。
がん保険に付加できる主な特約としては、治療給付金(抗がん剤やホルモン剤などの薬剤治療、放射線治療)や先進医療・患者申出療養、入院給付金や手術給付金、通院給付金などがあげられます。
また、特約を追加するかどうかに加えて、特約の給付金額も保険料に大きく関わってきます。
保障の手厚さと支払う保険料のバランスを確認しておきましょう。
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保険期間(終身、定期)による違い
がん保険の保険期間を終身タイプか定期タイプかでも、保険料が変わります。
終身タイプは、加入時から亡くなるまで、解約さえしなければ一生涯の保障を得ることができることが特徴です。
定期タイプは、「〇歳まで」や「〇年間」といったように、一定の時期まで保障するといった特徴があります。
比較的若い時期にがん保険に加入をする場合は、一般的に終身タイプよりも定期タイプの保険料が安くなるケースが多くなります。
ですが、定期タイプには更新型になっている商品もあり、例えば「10年更新」タイプの商品に加入している場合、10年ごとに更新があるため、更新のたびに保険料が高くなります。
どちらのタイプがいいのかは、加入時のことだけではなく、将来的なことも踏まえて考えましょう。
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掛け捨て型か貯蓄型か
がん保険には、支払った保険料が掛け捨てになる「掛け捨て型」と、支払った保険料が将来的に戻ってくる「貯蓄型」の2種類があります。
掛け捨て型は、がんになったりがんの治療を受けた場合に給付金を受け取ることができます。
一方で、何もなかった場合は文字通り支払った保険料は掛け捨てとなり、原則支払った保険料が戻ってくることはありません。
掛け捨て型のがん保険は、月々の保険料が抑えられることがメリットです。
貯蓄型の場合、生涯にわたってがん保険を使わなかった場合、がん保険を解約することでお金が全額(もしくは一部)返ってくるのが特徴です。
一般的には、掛け捨て型よりも貯蓄型の方が保険料は割高になる傾向にあります。
がん保険の保険料を抑える方法
がん保険の保険料をできるだけ安く抑える方法について、保険のプロが紹介します。
必要な保障に絞る
がん保険の保険料を抑える方法の一つは、「必要な保障に絞る」ことです。
もちろん「備えあれば憂いなし」ではあるものの、保障を手厚くすると、その分大きい保険料を払い続ける必要があります。
がん保険で備えられる保障については、入院給付金や手術給付金、通院給付金、診断一時金、治療給付金、先進医療・患者申出療養、保険料払込免除など、多岐にわたります。
保障を手厚くすることで安心感は得られるかもしれませんが、本当に全ての保障が必要なのかは考える必要があります。
例えば、入院給付金や手術給付金などは医療保険でも備えることができるため、がん保険と保障内容が重複する可能性もあります。
全体のバランスを見て保障の取捨選択をしていきましょう。
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複数の保険会社を比較する
がん保険への加入を検討する際には、複数の保険会社を比較して検討するのが良いでしょう。
同じような保障内容でも、保険会社によって保険料は異なります。
保険会社によっては、「タバコを吸っていない場合は、同じ保障内容でもタバコを吸っている人よりも保険料を安くする」と定めている商品もあります。
一つの会社の商品だけで「加入するかどうか」を検討するのではなく、複数の会社を比較して探すことで、保険料を抑えられる可能性があります。
月々の保険料の差がそこまで大きくなかったとしても、それが数年、数十年と積み重なることで大きな違いとなります。
保障内容と保険料のバランスを見て加入を検討するようにしましょう。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年5月1日-2025年5月31日)
新しい保険と比較する
すでにがん保険に加入している場合は、新しいがん保険に乗り換えした場合と比較してみるのも良いでしょう。
一般的には、「保険は年齢が上がってから加入すると保険料が高くなる」といわれており、基本的には正しいといえます。
ですが、保険商品は定期的に商品改定や保険料率の改定を行っており、年齢が上がっていても新しく見直すことで保険料が下がるケースはあります。
前に入ってから時間が経っているから保険料が上がってしまうと諦めずに、新しいがん保険を検討してみると良いでしょう。
多少保険料が上がったとしても、より手厚い保障を備えられる可能性もあります。
ただし、がん保険には一般的に「90日間」の免責期間があるため、切り替え時には注意が必要です。
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保険料の払込方法を年払にする
保険料の払い込み方法を月払から年払にすることで、月単位の保険料を安く抑えることができます。
ですが、月払の保険料を年払に変更したとしても、そこまで劇的に保険料が抑えられるわけではありません。
少しでも保険料負担を小さくしたいと考えるのであれば、年払を検討すると良いでしょう。
少しの差であっても長い時間が経てば大きな差になりえます。
まとめ
今回は、がん保険の加入率やがん保険の保険料がどうやって決まるのか、がん保険の保険料を抑えるためにはどうすれば良いのかを紹介してきました。
大切なことは、保障内容と保険料のバランスです。
保障内容を手厚くすることでがんに備えることはもちろん大切ですが、それで日々の生活を圧迫してしまっては元も子もありません。
必要な保障内容を決め、複数の保険会社で比較した上で、無理のない保険料で加入することが重要です。
ほけんのコスパでは、年齢と性別を選ぶだけで、複数のがん保険を比較することができます。
まずは、今の自分の保険料がいくらなのか確認してみてはいかがでしょうか。
あなたの年齢でがん保険の保険料はいくら?
