「睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたけど、生命保険の保険金は本当に支払われる?」「検査入院やCPAP治療は給付金の対象になる?」こんな不安を抱えていませんか?
睡眠時無呼吸症候群で保険金や給付金が支払われない最も多い原因は、「告知」です。
加入時に正しく健康状態を告知していないと、いざというときに保険がおりない可能性があります。
反対に、適切に治療していることを告知しておけば、保険がおりるかどうかの心配をしなくて済みます。
また、保険会社によっては、検査入院のみでは保障対象とならない場合もあるため注意が必要です。
今回は、睡眠時無呼吸症候群で保険金・給付金が支払われない理由と、正しい保険選びのポイントをプロが詳しく解説します。
この記事を読んでわかること
睡眠時無呼吸症候群でも加入時に正しく告知していれば入院時に保障される可能性がある
CPAPによる在宅治療だけでは、医療保険の保障対象外になる
検査入院の扱いは保険会社ごとに異なるが、診断目的の入院は保障対象外が一般的
目次
睡眠時無呼吸症候群(SAS)で保険金が「支払われない」本当の理由
睡眠時無呼吸症候群で保険金が支払われない主な理由として、「告知義務違反をしていたから」「保障対象外だから」の2つが考えられます。
詳しく見ていきましょう。
加入時に告知義務違反をしていたから
生命保険に加入する際は、過去の傷病歴や現在の健康状態について告知する必要があります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されている、またはその疑いを指摘されているにもかかわらず、事実を申告しなかった場合、「告知義務違反」とみなされ保険金や給付金が支払われない恐れがあります。
さらに告知義務違反があると、保険会社は一方的に契約を解除できる権利を持っているため、最悪の場合保険契約自体が無くなってしまうことも考えられます。
睡眠時無呼吸症候群は、「ただのいびき」ではありません。
高血圧や心疾患、脳卒中などの重大な病気とも関連性があると指摘されています。
医師の診察を受けているにもかかわらず、自己判断で告知をせずに保険に加入すると、あとから大きなトラブルになる恐れがあります。告知は必ず正しく行いましょう。
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参考)保険会社はいつ「告知義務違反」を調べる?
保険会社が告知義務違反の調査を行うのは、主に加入者から保険の請求があったタイミングです。
特に、加入から短期間での保険請求があった場合、加入時の告知が正しかったかどうかを保険会社が調査する可能性があります。
その他、診断書と告知書の内容に疑義が生じた場合も、必要に応じて調査が入ることもあります。
調査の際、保険会社は医療機関への聞き取り調査や、健康保険の診療報酬明細書(レセプト)の履歴を確認することがあります。
調査は加入者(被保険者)の同意のもと行われますが、調査に協力しないと給付金請求手続きが進まないため、事実上同意せざるを得ないでしょう。
保険はいざというときに保障を受け取るためのものです。
事実を隠して加入したとしても、あとから発覚して給付金を受け取れなければ意味がありません。加入時の告知は非常に大切です。
参考)保険加入後に睡眠時無呼吸症候群と診断されたら?
保険に加入した後に睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、契約を継続している限り、そのことを保険会社に改めて告知する必要はありません。
告知義務は、あくまで保険契約時点での健康状態を申告するものです。
そのため、契約後の発症であれば、将来その病気が原因で入院や手術をしても、保障の対象となります。
更新型の保険の場合も、更新時に再度健康状態の告知を求められることは原則ありません。
ただし、別の保険に加入しなおす場合は、その時点での健康状態について告知が必要です。
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睡眠時無呼吸症候群が保障対象ではないから
保険金や給付金が支払われない理由として、そもそもの入院や治療が加入している保険の保障対象外であるケースも考えられます。
例えば、睡眠時無呼吸症候群の診断を目的とした「検査入院」は、「治療を直接の目的とする入院」ではないと見なされ、給付金の支払い対象外になることが一般的です。
CPAP治療を自宅でしているだけの状態でも、入院を伴わないため通常は医療保険の保障対象外となります。
また加入時の告知内容によっては、特定の疾病や体の部位を保障対象外とする、特別条件が付く場合があります。
睡眠時無呼吸症候群やその合併症が保障対象外となっている場合、入院・手術を受けても給付金は受け取れません。
加入している保険の保障範囲や、特別条件の有無について、事前に確認しておくことが大切です。

Q1
性別をお伺いします
睡眠時無呼吸症候群の「検査入院」や「CPAP治療」で給付金は支払われる?
どんな時に給付金が支払われるのか、睡眠時無呼吸症候群の治療で受け取れる給付金はあるのか、気になるところです。
具体的に見ていきましょう。
検査入院の場合
睡眠時無呼吸症候群の「診断」を目的とした検査入院は、医療保険の支払対象外であることが一般的です。
ただし、医師の指示で診断後そのままCPAP導入などの「治療」を開始した場合は、保障対象になる可能性があります。
反対に、検査の結果、睡眠時無呼吸症候群ではないと診断された場合や、治療を伴わない検査のみで退院した場合は、給付金の対象外となる可能性が非常に高くなります。
最終的な支払い可否は保険会社や契約内容によって異なるため、必ず加入している保険の約款を確認するか、直接保険会社に問い合わせてみるようにしましょう。
CPAP治療の場合
CPAP(持続陽圧呼吸療法)は睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療法です。
しかし、CPAP治療そのものは入院や手術を伴わないため、医療保険の給付金支払いの対象とはなりせん。
医療保険は、入院や手術に対する備えです。
CPAP治療は、機械をレンタルして在宅で行うことが一般的で、月1回程度の定期的な通院で経過観察を行います。
入院が前提の医療保険では、CPAP治療で受け取れる給付金は基本的にありません。
ただし、CPAP治療の導入にあたり、使い方や効果の確認のために短期間の入院が必要と医師が判断した場合は、入院給付金の支払い対象になる可能性があります。
給付金が支払われるかは、「治療目的の入院」と見なされるかどうかがポイントです。
外科手術の場合
扁桃腺の肥大など物理的に気道を狭めてしまうことで睡眠時無呼吸症候群を発症している場合、外科手術が必要になることがあります。
睡眠時無呼吸症候群の治療を目的として入院、手術を受けた場合、医療保険で入院給付金や手術給付金を受け取れる可能性があります。
ただし、保障対象となる手術に条件が設けられている医療保険もあるため、注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群で扁桃腺除去をする場合、「口蓋扁桃摘出術」「口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)」などの術式が一般的です。
保障の対象となっているか、約款等で事前に確認しておくと良いでしょう。また給付金請求の際は、診断書の提出を求められることがあります。保険会社指定の書類があることも多いため注意が必要です。
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睡眠時無呼吸症候群だと生命保険に「入れない」は本当?
「睡眠時無呼吸症候群だと生命保険に入れない」というのは、必ずしも本当ではありません。症状の重症度や治療によるコントロール状況によっては、通常の保険に加入できる可能性も十分にあります。
反対に、以下のように通常の保険では加入が難しいケースもあります。
上記に該当しなければ、通常の医療保険や死亡保険を検討できる可能性があります。
もし保険の診査に落ちてしまったら、引受基準緩和型の保険など持病があっても加入しやすいタイプの保険を選ぶと良いでしょう。
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睡眠時無呼吸症候群の人が検討すべき保険は?
睡眠時無呼吸症候群を抱えていると、保険加入に制限がかかるケースもあります。
ここからは、持病があっても加入しやすい保険や、睡眠時無呼吸症候群の人におすすめの保険をご紹介します。
引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険とは、加入時の健康告知が通常の保険よりも緩和されている商品のことです。持病がある方でも検討しやすく、現在治療中の病気が悪化した場合でも保障対象になります。
睡眠時無呼吸症候群で治療中の方や、高血圧などの合併症がありに通常の保険への加入が難しい場合でも、引受基準緩和型保険であれば加入できる可能性があります。
ただし加入しやすい分、保険料は通常の保険と比べて割高に設定されています。
加入の際は、保障と保険料のバランスが取れているかを確認することが大切です。
参考)一般的な引受基準緩和型保険の告知項目
一般的な引受基準緩和型医療保険では、上記3つの告知項目にすべて該当しなければ、申込が可能です。
保険会社によって告知項目は異なるため、複数の商品で比較してみるのがおすすめです。
睡眠時無呼吸症候群の治療で定期的に通院していても、1~2年以内に入院や手術をしていなければ、緩和型の保険に加入できる可能性があります。
「持病があるから保険に入れない」諦める必要はありません。
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通常の保険
睡眠時無呼吸症候群と診断されていても、諦めずにまずは通常の死亡保険や医療保険に申し込んでみることが大切です。
保険会社は、AHI(無呼吸低呼吸指数)の数値や治療状況、合併症の有無などを総合的に評価します。
特に、CPAP療法などによって症状がコントロールされており、血圧や血液検査の数値も安定している場合、特別な条件なしで通常の保険に加入できる可能性もあります。
また治療を長年継続しており、健康診断結果が良好な場合も、診査が有利に進むことがあります。
引受基準緩和型保険は保険料が割高なため、まずは通常の保険から検討を進めてみましょう。
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Q.団信はSASでも加入できる?
A.民間の生命保険と同様、治療歴によっては加入できる可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群でも、CPAP治療などによって症状が十分にコントロールされており、高血圧などの合併症がなければ、団信に加入できる可能性は十分にあります。
万が一、通常の団信の審査に通らなかった場合でも、引受基準が緩和された「ワイド団信」という選択肢があります。
金利が上乗せされるデメリットはありますが、ローンを組むためには団信の加入が必須であることがほとんどです。
多少金利が高くなっても、今の健康状態で加入できる団信を探す必要があるでしょう。
そもそも「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に呼吸が一時的に止まる、または浅くなる状態(無呼吸・低呼吸)を繰り返す病気です。
医学的には、10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上認められる場合に診断されます。
主な症状としては、大きないびき、日中の強い眠気、起床時の頭痛、集中力の低下などが挙げられます。
肥満や顎の形状などが原因で気道が狭くなることで発症するケースが多いです。
なぜ保険加入に影響があるの?
睡眠時無呼吸症候群はさまざまな生活習慣病の引き金になるリスクがあるため、保険会社も慎重な判断をします。
最大のリスクは、寝ている間に体が慢性的な酸欠状態になることです、
酸欠が心臓や血管にダメージを与えることで、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、不整脈などの命に直結する重大な病気を引き起こすリスクが、健康な人の何倍も高まるとされています。
将来病気になるリスクが高い人が健康な人と同じ条件で保険に加入してしまうと、公平性が保たれません。そのため、特別条件が付いたり、場合によっては加入を断られるケースもあります。
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【FAQ】SASと保険の「支払い」に関するよくある質問
ここからは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と保険の支払いに関するよくある質問に、保険のプロが分かりやすく回答します。
保険会社によって保険がおりる条件に違いはある?
A.検査入院の取り扱いなど、保険会社によって一部異なる場合があります。
多くの保険会社では、治療を目的としない検査入院は医療保険の支払対象外です。
ただし、中には検査入院も保障されたり、治療の一環とみなされるケースもあるため、事前の確認が最も大切です。
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CPAP治療を自己中断した場合、保険には加入できる?
A.医師の指示なくCPAP治療を自己中断した場合、新規で保険に加入するのは非常に難しくなる可能性が高いです。
治療を自己中断した場合、保険会社は「リスクが管理されていない状態」と判断し、厳しい結果になる可能性があります。
保険加入を検討している場合は、必ず医師の指示に従い、適切な治療を継続しましょう。
簡易検査キットで「要精密検査」と出ただけで告知は必要ですか?
A.自宅で行う簡易検査であっても、医師の診断の一環であれば告知が必要です。
保険加入時の告知書では、「過去3カ月以内に医師の診察・検査を受けたか」という質問があるため、この項目に該当する可能性があります。
また、個人検査でキットを購入した場合でも、故意に事実を隠したとみなされないよう注意が必要です。
まとめ
今回は、睡眠時無呼吸症候群で保険がおりないケースについて解説してきました。
必ずしも保険金が支払われない、あるいは生命保険に加入できないわけではなく、大切なのは「正確な告知」と「自分に合った保険選び」です。
特に加入時の告知義務違反には注意が必要です。
医師の診察や治療を受けている場合、ありのままを正確に告知するよう心がけましょう。
ほけんのコスパでは、持病があっても加入しやすい医療保険を複数掲載しています。
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ぜひ保険選びに悩んでいる人は、参考にしてください。
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