入院や手術を控えているのに、病院から求められた保証人や身元引受人が見つからず、お困りではありませんか?
頼れる親族がおらず、治療を受けられないのではないかと孤独や不安を抱えている人もいるでしょう。
本記事では、入院時の保証人が見つからない場合の対処法や、医療機関との交渉術、身元保証代行サービスの選び方を解説します。
この記事を読んでわかること
病院が保証人を求める理由は医療費の未払い対策と緊急連絡先の確保
友人への依頼や代筆は大きなトラブルにつながる恐れがあるため避けましょう
保証金を納めることで保証人がなくても入院できるケースが増えている
目次
8.まとめ
なぜ病院は入院・手術時に「保証人・身元引受人」を求めるのか
医療機関は、医療費の未払い対策として入院・手術時に保証人を求めます。
まずは、入院時の保証人や身元引受人の役割について解説します。
医療費の未払いや滞納を防ぐための「連帯保証」
病院側は、患者本人が医療費を支払えなくなった場合に備えて連帯保証人を求めます。
入院や手術は高額な費用がかかるケースがあり、未収金が発生すると病院としても大きな問題です。
連帯保証人を設定し、患者本人が医療費を支払えなかった場合、代わりに支払い義務を負う人を確保しておく目的があります。
過去の事例では、身寄りがない患者の医療費が回収不能になる事案が発生しており、病院側は事前の対策として保証人の署名を基本的に必須としています。
とはいえ、身元保証人がいないことを理由に入院を断られることはありません。
保証人がいないことを理由に入院を断る行為は、応招義務違反(医師法19条1項)に該当する可能性があるため、医療が受けられなくなるのではと心配する必要はないです。
ソーシャルワーカーなどに事前に相談しておくことで、代替案が見つかる可能性もあります。
(参考:身元保証人等がいないことのみを理由に医療機関において入院を拒否することについて|厚生労働省)
緊急時の連絡や退院時の引き取り手となる「身元引受」
入院中に容体が急変した場合の治療方針の決定や、退院時に患者を引き取る役割を果たすのが「身元引受人」です。
本人の意識がない状況では、家族や身元引受人に手術の同意を求める必要があります。
また、退院許可が出たものの、自力で帰宅できない患者をサポートする人も必要です。
病院のスタッフだけでは退院後の生活支援までカバーできないため、緊急連絡先の確保は医療現場における安全管理の一環として非常に重要です。
身元引受人がいない場合は、地域包括支援センターやソーシャルワーカーに相談し、代わりの連絡先を確保できるようにしましょう。
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保証人がいなくても入院はできる?厚生労働省の法的見解
保証人が用意できないという理由だけで、病院が患者の入院を拒否することは、原則として法律上認められていません。
厚生労働省の見解について詳しく見ていきましょう。
保証人がいないことのみを理由とした入院拒否は原則として認められない
医師法第19条第1項には、診療に従事する医師は正当な事由がなければ診察治療の求めを拒んではならないという「応召義務」が定められています。
厚生労働省の通知においても、保証人や身元引受人がいないことのみを理由に入院を拒否することは正当な事由に該当しないと明記されています。
過去に保証人不在を理由とした入院拒否が問題視された背景があり、国は医療機関に対して適切な対応を指導する体制を整えています。
病院窓口で保証人がいないことを理由に入院を断られた場合は、厚生労働省の通知を提示し、各都道府県の医療安全支援センターへ相談してみましょう。
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友人に連帯保証人を頼む前に知っておくべき大きなリスク
連帯保証人は、基本的に血のつながった親族に引き受けてもらう必要があります。
友人や知人に連帯保証人を頼むことは、金銭的な負担や人間関係のトラブルを招く危険性があるためおすすめできません。
万が一の際に友人に高額な請求がいき、人間関係が破綻するおそれがある
連帯保証人は、患者本人と同等の支払義務を負うため、友人に頼むのは大きなリスクをともないます。
患者本人が病気の悪化や失業により医療費を支払えなくなった場合、病院は連帯保証人である友人に対して直接請求を行います。
高額な医療費の請求が友人に届く事例もあり、友人の生活に大きな影響を与える可能性があります。
友人との間に金銭の立替が発生すると、これまでの信頼関係が崩壊し、修復不可能なトラブルに発展するかもしれません。
友人に迷惑をかけないためにも、安易に署名を頼むことは避け、別の代替手段を検討しましょう。
【注意】絶対にやってはいけない「代筆(署名の偽造)」の法的リスク
保証人の署名欄に、実在する知人の名前を勝手に書いたり、架空の人物の名前を偽造したりする行為は私文書偽造罪などの犯罪に該当する可能性があります。
発覚すると病院からの信用を失い、強制的に退院させられたり、警察へ通報されたりと深刻な事態を招く危険があります。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年4月1日―2026年4月30日)
代行サービスを利用する前に試したい病院との3つの交渉術(代替案)
身元保障の代理サービスの利用には費用がかかります。
まずは、病院の窓口で保証人を指定せずに入院を許可してもらう交渉をしてみましょう。
代替案1:病院窓口に一定の「保証金(預り金)」を現金で差し入れる
連帯保証人の代わりに、入院時に一定額の現金を「保証金」として病院へ預けることで、入院を許可されるケースもあります。
医療機関にとって保証金は、医療費の未払いを防ぐ確実な方法です。
退院時に医療費の精算が行われ、預けた保証金は残金として返還される仕組みになっています。
保証金は医療機関によって異なりますが、5~10万円前後であることが一般的です。
現金のみの支払と定められていることが多いため、入院の際はある程度まとまった現金を用意できるようしておきましょう。
連帯保証人の指定を求められた場合は、保証金を支払うことで入院できないか交渉してみることをおすすめします。
代替案2:医療費の支払いをクレジットカード払いに設定する
医療費の支払い方法をクレジットカード決済に指定することで、病院にとっての医療費未払いリスクを軽減させることができます。
クレジットカードでの支払いを選択すると、信販会社が医療機関へ立て替え払いを行う仕組みになるため、病院側は確実に治療費を回収できます。
近年は多くの総合病院がクレジットカード決済を導入しており、支払い能力の証明として有効な場合があります。
窓口でクレジットカードを提示し、入院費用の全額をカードで支払う意思を明確に伝えることで、連帯保証人を免除してもらえないか交渉してみましょう。
代替案3:医療保険の加入証明を提示し、支払い能力があることを示す
自身が加入している民間の医療保険の証券や加入証明書を提示し、入院費用をまかなう十分な給付金が下りることを説明するのもひとつの方法です。
入院給付金や手術給付金を受け取れることを客観的に示し、支払能力をアピールできます。
さらに、勤務先の健康保険組合などが発行する限度額適用認定証をあわせて提示すれば、1カ月あたりの窓口負担額が一定額に抑えられる証明となります。
念のため、医療保険の加入状況が分かる証券等を用意したうえで、入院手続きの際に窓口の担当者と相談してみましょう。

Q1
入院時の費用は?
最終手段としての「入院保証人代行サービス」の活用と費用相場
代替案が認められない場合の最終手段として、身元保証や連帯保証を引き受ける専門の代行業者の利用を検討してみましょう。
NPO法人や民間企業のサービス内容と費用相場(数十万円~ )
NPO法人や民間企業が提供している身元保証代行サービスは、入院時の連帯保証や緊急連絡先を有料で引き受けてくれるサービスです。
入院手続きの代行や退院後の生活サポートまで幅広くカバーするプランもあり、サービス内容は業者によって異なります。
身元サービスは数十万円の費用が掛かることが多く、利用には月額会員になる必要があるケースもあります。
総務省行政評価局の調査によると、サービス利用の開始時に少なくとも100万円以上必要とされており、高額な費用がかかることが分かります。
利用を検討する際は、自身にとって必要なサービス範囲を整理し、予算に合わせたプランを選ぶことが大切です。
(参考:総務省行政評価局の調査|総務省)
悪徳業者を避けるための安全な代行サービスの選び方
身元保証を巡る消費者トラブルは増加傾向にあり、代行業者の選定は慎重に行う必要があります。
ここからは、代行サービスを安全に利用するためのチェックポイントをご紹介します。
(参考:身元保証などの高齢者サポートサービスをめぐる契約トラブルにご注意|国民生活センター)
契約内容やキャンセル時の返金規定が書面に明記されているか確認する
優良な業者は、重要事項説明書などの書面にサービス提供範囲や解約時の返金条件を明記しています。
また、業者のサイト等にキャンセルポリシーやプライバシーポリシーが記載されているかも確認してみましょう。
運営している企業情報をチェックしておくことも大切です。
口頭での説明のみで契約を急がせる業者や、中途解約に関する規定が曖昧な業者は避けましょう。
複数の業者から相見積もりを取り、追加料金の有無を確認する
代行サービスを利用する際は、最初から1社に絞らず複数の業者から見積もりを取って、料金体系を比較することが大切です。
基本料金が安く見えても、深夜対応や面会などのオプションで追加料金が発生しないか、細かい部分まで確認しましょう。
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入院時の金銭的な不安を減らすため、事前の備えを確認しよう
入院治療には代行サービス以外にも費用がかかるため、普段から医療費に対する備えを整えておくことが大切です。
ここからは、もしものときの金銭的な不安を減らすための対処法をご紹介します。
高額な医療費への備えとして、現在の貯蓄と保険のバランスを確認する
急な入院や手術に備えるには、手元にある貯蓄額と、加入中の医療保険のバランスを確認しておくことが大切です。
日本の公的医療保険制度は充実しており、1カ月の医療費負担には高額療養費制度で上限が設けられています。
そのため、医療費負担が青天井になることはありません。
しかし、入院が複数月におよぶと、毎月の医療費が家計に影響する恐れがあります。
また差額ベッド代や食事代、先進医療にかかる技術料などは、医療費とは別に全額自己負担となります。
現在の貯蓄だけで自己負担分をカバーできるか計算し、不足する金額を明確にしましょう。貯蓄額が少ない場合は、民間の医療保険で不足分を補う必要があります。
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自身の状況に合った無理のない医療保険をシミュレーションする
医療保険は、年齢や健康状態、家族構成によって必要な保障内容が異なります。
特に単身者の場合は、病気で働けなくなった際の収入減少リスクも考慮し、入院給付金日額を厚めに設定するなどの工夫が必要です。
保険料の負担が重くなりすぎないよう、掛け捨てタイプの保険を選んだり、必要な特約だけを厳選するなどして、毎月継続できる保険料の範囲で保障を組み立てるよう意識しましょう。
古い医療保険に加入している人は、保障内容が最新の医療以上に適しているか確認が必要です。
「入院5日目から保障」など、入院の短期化が進んでいる現在においては不利な条件が設けられている可能性もあります。
最新の医療事情に合った保険商品を比較し、自身の現在の収入と支出のバランスに合った無理のないプランをシミュレーションすることが大切です。
あなたに必要な1日の入院給付金は?
入院日額シミュレーター
入院時の費用と想定の入院日数で算出できます
公的保障=高額療養費制度が適用される金額
公的保障の高額療養費制度を利用する場合の1カ月の医療費負担上限額は、年齢と年収によって算出することができます
あなたの年齢を教えてください
あなたの年収帯を教えてください
100万円の医療費がかかった場合
自己負担額
0円
※百円単位で四捨五入
入院の保証人や代行サービスに関するよくある質問
ここからは、入院時の保証人の準備や、代行サービスの利用に関するよくある質問に、保険のプロが分かりやすく回答します。
Q. 生活保護を受給している場合、保証人はどうすればよいですか
A. 生活保護受給者は、担当のケースワーカーに相談することで、福祉事務所が病院との調整を行ってくれる場合があります。
生活保護の場合は医療扶助が適用されるため、病院にとっては医療費の未払いリスクがありません。
そのため、保証人なしでの入院が認められる可能性があります。
(参考:生活保護制度|厚生労働省)
Q. 保証人が不要な病院を探すことはできますか
A. 保証人を必須としない病院や、柔軟な対応を行う病院は存在します。
地域の医療ソーシャルワーカーや、自治体の包括支援センターに相談することで、保証人なしでも受け入れてくれる医療機関を探すことができます。
保証人を準備できないからといって医療機関の受診を控える必要はありません。まずは自治体に相談してみましょう。
まとめ
身元保証人がいないことを理由に、入院を断られることは原則ありません。
まずは医療ソーシャルワーカーや自治体に相談したり、医療機関の窓口担当者に保証人なしで入院が可能か確認してみましょう。
急な病気やケガで入院が必要になったとき、金銭的な不安なく治療に専念するためには、自身の状況にあった医療保険での備えが大切です。
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ぜひ保険選びの第一歩として活用してください。
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