「保険会社の営業職員の勧誘を断れない」「担当者からの連絡がしつこくて困っている」という人も多いのではないでしょうか。
保険は定期的なメンテナンスが必要なため、本来担当者からサポートを受けられるのは良いことです。
しかし、見直すつもりがないのにしつこく見直しを迫られたり、興味がないのに新商品の紹介を受けることもあるでしょう。
今回は、生命保険の見直しを断る方法と、自分で保険を見直すときのポイントをプロが詳しく解説します。
この記事を読んでわかること
見直し営業がしつこい理由はさまざま
断るためには「はっきりとした意思表示」が大切。それでもしつこい場合は専門の相談窓口へ
保険の見直しは定期的に必要です。ポイントを押さえて自分で見直ししてみましょう
目次
生命保険の見直しで営業が「しつこい」3つの理由
保険会社の担当者が定期的に連絡をしてきたり、営業活動を行うのには理由があります。
時には「しつこい」と感じてしまう保険会社の営業について、どんな意図があるのかを解説します。
契約中の生命保険の見直しにメリットがあるから
営業担当者が生命保険の見直しを勧める大きな理由として、単純に「契約者にとってメリットがある」ことが挙げられます。
保険商品は時代とともに進化しており、新しい商品では保障内容がより良くなっていたり、保険料を抑えられることもあります。
そのため、保険会社としては契約中のお客様に保険の見直しのメリットを伝え、新しく提案することを重要視しています。
また、長期間契約を継続している場合、現在のライフステージに合わなくなった保障内容を見直す必要が出てきます。
ただし、営業職員の対応によっては過剰な勧誘と感じてしまうこともあるかもしれません。
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顧客との定期的なコミュニケーションのため
保険営業では、顧客との信頼関係を築くことが重要です。
そのため、営業担当者は定期的に顧客と接触し、関係を維持しようとします。
しかし、顧客視点では「定期的なフォロー」と「しつこい営業」が紙一重になる場合があります。
特に、保険商品にあまり関心がなかったり、見直す必要がないと感じているときに、繰り返し勧誘されると負担に感じることが多いでしょう。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年6月1日-2025年6月30日)
保険会社の都合
保険営業がしつこい理由として、「営業目標のためではないか」と考える人が多いのではないでしょうか。
実際、担当者が見直しを強く勧める背景には、会社の都合も大きく関係しています。
保険会社では、常に一定の新規契約や見直し契約を獲得することが目標として設定されています。
そのため、営業担当者には売上目標が課せられるケースが一般的です。
特に、生命保険業界で「保険月」として販売促進が行われている11月は、営業活動が活発になります。
保険業界に限らず営業会社では売り上げ目標があることが一般的です。
しかし、目標のためだけに顧客の状況を顧みない一方的な営業活動を受けると、しつこいと感じてしまうかもしれません。
【プロが教える】しつこい生命保険の営業を「スムーズに断る」対処方法
保険の見直しを考えていなかったり、他社への乗り換えを検討している場合、担当者からの営業はできるだけスムーズに断りたいものです。
ここからは、生命保険業界の経験が長い保険のプロが、しつこい保険営業を断る方法について紹介します。
電話勧誘への対処法
生命保険の勧誘電話に悩まされている場合は、はっきりとした意思表示が重要です。
「興味がない」「必要ない」など、明確に断る意志を伝えることで、多くの営業職員はそれ以上連絡はしてこないでしょう。
断ってもしつこくアプローチしてくるような場合は、直接保険会社のカスタマーセンターに苦情を入れ、担当者の変更を依頼するのも方法のひとつです。
訪問営業・面談時の対処法
生命保険の訪問営業や個別相談で勧誘を受けた場合も、しっかりと断る姿勢が求められます。
「もう他社で契約しています」や「見直しの必要はありません」など、断る理由を明確に伝えると効果的です。
しかし、面と向かって意思表示をするのが難しいと感じる人もいるかもしれません。
その場合は、次の訪問予定の約束をしないようにするか、忙しいので時間が取れない旨を伝えてみましょう。
営業担当者によっては、それでもアプローチをしてくる場合もあるでしょう。
保険を見直す意思がないのに頻繁に連絡が来たり訪問がある場合は、最終手段として、消費者ホットラインや第三者機関に相談することも可能です。
友人・知人からの勧誘への対処法
友人や知人からの生命保険の勧誘は、なかなか断りづらいのではないでしょうか。
新しく保険会社に入ったばかりの営業職員は、見込み顧客として家族や友人に声をかけることもあります。
友人から保険の勧誘を受けると、関係を壊したくない気持ちと、必要ない保険に入りたくない気持ちで、どう対処すればいいか難しいかもしれません。
しかし、感情に流されず冷静に対応することが大切です。
「すでに別のプランで見直しを進めている」「家族と相談しながら決めたい」と伝えることで、角を立てずに断ることができます。また、勧誘が続く場合には「保険のことで友人・知人とは関係を切りたくない」など、今後の関係についての配慮も伝えておくと良いでしょう。
保険相談サービス利用後の勧誘への対処法
近年、無料でFPに相談できるサービスや、保険の乗合代理店での無料相談を利用する人は増加しています。
無料相談で保険の見直しの必要性を感じなかった場合、相談後の勧誘は上手に断りたいと思うでしょう。
しつこい勧誘を防ぐためには、相談終了時に「こちらから必要があれば連絡しますので、連絡は不要です」と事前に申し出ておくのがおすすめです。
万が一、断ったにもかかわらず営業が続く場合は、サービス提供元に直接申し立てを行うのが効果的です。その際も、「今後の連絡を停止してほしい」と具体的に依頼することがポイントです。
万が一、悪質な「しつこい」営業に遭遇した場合の最終手段
ほとんどの場合、はっきりと断ることでそれ以上の勧誘はなくなるでしょう。
しかし、ごく一部ですが、悪質な営業に遭遇してしまうケースもあるかもしれません。
ここからは、保険営業を断る最終手段を紹介します。
消費者ホットライン(188): 消費生活センターへの相談
保険の見直しや契約に関する悪質な勧誘や営業がしつこい場合、消費者ホットライン(188)に連絡することも有効です。
消費者ホットラインは全国の消費生活センターと連携しており、専門の相談員が対応してくれるため、トラブルを具体的にどのように解決すべきかアドバイスを受けることができます。
まだ保険の契約をしていない段階でも、困っていることや不安なことがあれば気軽に利用しましょう。
断る意思を伝えても営業がしつこい場合や、迷惑行為のように感じる勧誘を受けたときには、一度相談してみることをおすすめします。
(参考:どうしよう?困ったときは、消費者ホットライン188番にご相談を!|政府広報オンライン)
生命保険協会: 業界団体への苦情申し立て
保険会社や担当者からの営業があまりにもしつこい場合、一般社団法人生命保険協会の生命保険相談所に苦情を申し立てることができます。
生命保険協会とは、生命保険会社の業界団体で、日本で営業しているすべての生命保険会社が加入しています。
業界全体の健全化を図ることを目的としており、顧客トラブルの解決にも力を入れています。
当者の対応が原因で保険会社とトラブルになった場合、生命保険協会の生命保険相談所に第三者として仲介を依頼することができます。
担しつこい営業に困ったときに取れる最終手段として、覚えておくと良いでしょう。
(参考:生命保険相談所のご案内|一般社団法人生命保険協会)
個人情報削除請求: 特定商取引法に基づく連絡停止の要求
特定商取引法では、個人情報の削除や連絡停止を要求する権利が消費者に認められています。
生命保険の営業がしつこいと感じた場合、保険会社や営業担当者に対して、自分の個人情報を削除するよう請求することで、それ以上の営業電話や訪問を防ぐことができます。
個人情報削除請求は、電話もしくは書面で行います。
電話の場合、「個人情報の利用停止と消去をしてほしい」とはっきり意思表示をすることが大切です。
文書を送る際は、配達証明付き郵便など、記録が残る方法で送ると安心です。
「しつこい」営業を未然に防ぐ!安心して生命保険を見直す相談先の選び方
生命保険の見直しを検討する際、どこに相談すれば良いのか迷う人も多いのではないでしょうか。
しつこい営業を防ぎたい場合におすすめの相談先と、それぞれの特徴やメリットについて解説します。
保険の比較WEBサイト
保険の比較WEBサイトは、複数の保険会社のプランを一度に比較検討できるサイトです。
自宅で気軽に利用でき、時間や場所に縛られず情報収集できる点がメリットとして挙げられます。
また、気に入った保険があればそのままWEB上で申込もできるのも、忙しい人には嬉しいポイントです。
一方で、比較サイトから資料請求のために個人情報を入力すると、その後営業のための電話がかかってくるのが一般的です。
FP相談をおすすめされることも多いため、興味がない場合はきっぱりと断ると良いでしょう。
ほけんのコスパでは、一切電話営業を行っていません。好きな時間に自分のペースで保険選びをしたい人には、ほけんのコスパでの保険料比較がおすすめです。
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独立系ファイナンシャルプランナー(FP)
独立系ファイナンシャルプランナー(FP)は、特定の保険会社に属していないため、中立的な立場から適切なアドバイスをもらえることがメリットです。
家計状況や顧客のニーズなどをふまえて保険提案をしてくれるため、無理な営業をされていると感じることも少ないかもしれません。
ただし、担当者によっては多少強引と感じたり、次のアポイントを取るために積極的な営業をかけられるケースもあるでしょう。
しつこく感じる場合は、担当者変更を申し出るか、別のFP事務所に再度相談してみるのも良いかもしれません。
乗合代理店(来店型/訪問型)
乗合代理店とは、複数の保険会社の商品を取り扱っている代理店のことです。
大きく分けて、店舗に出向いて相談をする来店型と、自宅や近くのカフェなどで相談をする訪問型の2つがあります。
複数の保険会社を見比べながら保険選びを進めていけるメリットがある一方、担当者によっては相談後に電話勧誘を行うケースもあります。
しつこい営業を避けるためには、最初に自分の意向や希望を明確に伝えましょう。
「しっかり考えたいのでこちらから連絡します」「電話は不要です」と、はっきりと相談終了後に意思表示をすると良いでしょう。
保険会社の専属FP
保険会社の専属FPへの相談は、特定の保険商品に関するプロフェッショナルな提案を受けられることが魅力のひとつです。
現在加入している保険会社で見直しも検討している場合、専属FPに相談することで保障内容の詳細や契約条件について確認しやすいでしょう。
ただし、他社との比較ができない点や、提案が特定の商品に偏る傾向にある点には注意が必要です。
保険を検討する際は、いくつかの保険会社で比較し、保険料や保障内容の違いを知っておくことが大切です。
保険会社の専属FPへの相談を利用する際は、疑問があればその場で質問し納得行くまで説明を受けること、そして複数の保険会社のFPに相談することがポイントです。
自分で生命保険を見直す際の3つのポイント
保険の見直しはできるだけ自分でやりたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
自分で生命保険を見直す際には、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
見直しの最適なタイミングを知る
生命保険の見直しはタイミングが重要です。
特に、結婚や出産、マイホームの購入など、大きなライフイベントがあった場合には、保険が現在の生活状況に合っているか確認しておく必要があります。
また、子どもが独立したときや、定年退職後、ローンの完済時なども保険を見直す良いタイミングです。
生活の変化に合わせて、不要な保障を減らしたり新たな保障を用意することで、無駄を省きながら必要な保障を確保することができます。
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保障内容の3つの重要ポイント
新しい保険の保障内容を検討するときには、「保障範囲」「保険期間」「保険料」の3つがポイントになります。
まずは、自分や家族に本当に必要な保障は何かを確認します。
万一の死亡保障が重要なのか、医療保障やがん保障などいざというときの医療費負担に備えるものが必要なのかなど、保障範囲をどこまでにするかを決める必要があります。
また、保障額は公的制度をふまえて不足する部分を補える額にすることがポイントです。
次に、いつまで保障が必要かを決めます。
医療保障やがん保障など、年齢を重ねるごとに必要性が高まるものに関しては、一生涯の保障で備えておくことが一般的です。
最後に、保険料が継続して支払える額になっているか、保障と保険料のバランスが問題ないかを確認します。
特に定期型の保険に加入する場合は、更新時に保険料が上がることが一般的です。
更新後の保険料も考慮しておきましょう。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年6月1日-2025年6月30日)
現在の保険の「もったいない」を見つける
現在契約中の生命保険には「もったいない」が潜んでいる場合があります。
例えば、古い契約で保障内容が今の医療事情に合わなかったり、重複している保障があるかもしれません。
一方、高金利の時代に契約した所謂「お宝保険」がある場合は、無理に見直すのではなく、継続する方が良いこともあります。
保険は加入後3~5年ごとに見直しをするのがおすすめです。
ライフプランの変化に対応できているか、不要な保障や重複している保障はないかを定期的に確認しましょう。
まとめ
生命保険の見直しは、ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて適切な保障を確保するために必要不可欠です。
しかし、保険会社や営業担当者からの「しつこい」営業に悩まされることもあるかもしれません。
明確に断る意思を示したり、信頼できる相談窓口を利用したりすることでトラブルを回避しましょう。
ほけんのコスパでは、電話営業は行っていません。
しつこい営業の心配をすることなく、保険の比較検討を進めることができます。
「保険の見直しは自分でしたい」「営業電話は迷惑」と思っている人は、ぜひほけんのコスパで気軽に保険比較をしてみてください。
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