「髄膜腫と診断されたけど、手術費用は一体いくらかかる?」「入院期間や後遺症は?」と、不安に感じていませんか?
髄膜腫の治療は通常公的医療保険が適用されるため、自己負担額は一定額まで抑えることができます。
また、民間の医療保険に加入していれば、入院給付金や手術給付金を受け取れる可能性があります。
本記事では、髄膜腫の手術にかかる費用や治療経過、利用できる公的制度や民間保険の選び方まで、幅広く徹底解説します。
自身や家族の治療を控えている人は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
髄膜腫の手術費用は3割負担で30万円~50万円前後
高額療養費制度を利用することで自己負担額はさらに軽減できる
髄膜腫の再発に備えたい人には引受基準緩和型医療保険がおすすめ
髄膜腫の手術費用
髄膜腫の主な治療は手術です。
どれくらいの医療費がかかり、自己負担はいくらになるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
総費用の目安
髄膜腫の手術は、腫瘍の部位によって開頭で行う場合と、経鼻内視鏡手術で行う場合があります。
開頭手術では全身麻酔が必要で、体への負担も大きくなります。
手術にかかる診療報酬点数と自己負担額の目安は次のとおりです。
上記に加え、入院日数に応じた入院費用、検査費用、薬剤費用などが別途必要になります。
入院日数によって総費用は異なりますが、3割負担で50万円以上の費用が発生することも考えられます。ただし、高額療養費の申請を行えば自己負担額をさらに軽減させることができます。
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高額療養費制度を利用した場合の自己負担額
高額療養費制度とは、1カ月の医療費負担上限額を超えて医療費を支払った場合に、その差額が返還される制度です。
上限額は年齢や収入ごとに定められており、現役世代の場合は次のとおりです。
年収500万円の平均的な世帯であれば、1カ月の負担上限は約9万円前後です。
髄膜腫の手術で高額な医療費が発生しても、自己負担を大幅に削減することができます。
ただし、入院が長引いて月をまたいだ場合、負担額は再計算されるため注意が必要です。
2カ月の入院であれば、倍の18万円ほどの負担が発生することになります。
また、高額療養費の上限額は年収が高い人ほど大きくなります。
年収が770万円~1160万円の場合、1カ月の上限額は約18万円、年収1160万円以上の場合、約26万円となります。
入院が長引くとさらに自己負担額も大きくなる恐れがあるため、事前に医療費の支払いに備えておくことが大切です。
参考)高額療養費制度の申請方法
高額療養費制度を利用するには、ご自身が加入している公的医療保険(健康保険組合、協会けんぽ、市区町村の国民健康保険など)への申請が必要です。
申請方法は主に次の2つです。
【事前申請】
あらかじめ「限度額適用認定証」の交付を受けておき、会計時に提示することで医療機関での支払いを自己負担限度額までで済むようにする。
【事後申請】
窓口で一旦3割負担の医療費を全額支払い、後日、自己負担限度額を超えた分の払い戻しを申請する。診療月から3カ月後以降に送られてくる支給申請書を利用するか、自身で申請書を取り寄せて手続きを行う。
どちらの方法でも最終的な自己負担額は同じですが、入院や手術の予定が決まっている場合、事前申請をしておくことで一時的に大きな金額を負担せずに済みます。また、マイナ保険証を利用すれば高額療養費の申請手続きは原則不要となります。
参考)高額療養費制度が適用されない費用
高額療養費制度は、公的医療保険が適用される診療に対して自己負担額を軽減する制度です。
そのため、保険適用外の費用は対象となりません。
高額療養費制度が適用されない費用
- 差額ベッド代
- 入院中の食事代
- 日用品のレンタル代
- 先進医療や自由診療にかかる費用 など
差額ベッド代は、個室や大部屋よりも少ない人数の部屋で療養した場合、実費で負担が必要です。個室の場合、地域によっても差がありますが平均8000円前後の費用が1日ごとにかかります。
食費や日用品のレンタル費用も無視できません。
また、先進医療や自由診療といった公的医療保険制度適用外の最先端治療を受けた場合、数百万円の自己負担が発生することもあります。
民間の医療保険に加入していれば、公的医療保険が適用されない費用もまかなうことができます。
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髄膜腫で利用できる公的制度
髄膜腫の治療にあたり、高額療養費制度のほかにも生活を支えるための公的制度が利用できる場合があります。
詳しく見ていきましょう。
傷病手当金
傷病手当金は、病気やケガで一定期間働けなくなった場合に、加入している健康保険組合から支払われる給付金です。
連続した休業の4日目から支払われ、給与の約3分の2が保障されます。
髄膜腫で一定期間の入院が必要になった場合、有給休暇を消化したあとに傷病手当金を受け取ることが一般的です。
傷病手当金は通算1年6カ月を限度に支払われるため、入院が多少長引いたとしても受け取ることができます。
ただし、傷病手当金は給与が満額保障されるものではなく、さらに受給している間も住民税や社会保険料の支払いは免除されません。
可処分所得は大きく減少してしまうため、注意が必要です。
また、傷病手当金は自営業やフリーランスで働く人は受け取ることができません。
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医療費控除
医療費控除とは、1年間に支払った医療費の合計が基準額を超えたとき、確定申告することで所得控除を受けられる制度です。
自身だけでなく生計を一にする配偶者や親族のために支払った医療費も合算して申告することができます。
医療費控除の金額
実際に支払った医療費の合計額-10万円(その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%)
ただし、民間の医療保険などで給付金を受け取った場合、支払った医療費の総額から差し引きされます。
医療費控除を申請するには確定申告が必要なため、少々手間に感じるかもしれませんが、髄膜腫の治療で医療費負担がかさんだ場合、申請することで税負担を軽減できる可能性があります。
医療機関で受け取った領収書は保管しておきましょう。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年11月1日―2025年11月30日)
髄膜腫で医療保険は受け取れる?
民間の医療保険に加入している場合、髄膜腫の治療で給付金を受け取れる可能性があります。
医療保険で受け取れる給付金について見ていきましょう。
入院給付金
髄膜腫で入院した場合、入院給付金の支払い対象になります。
- 入院日額給付金:入院日数に応じて受け取れる
- 入院一時金:入院1回に対して受け取れる
加入している医療保険のプランによっても異なりますが、日額給付タイプで保障額5000円の場合、10日間の入院で5万円受け取ることができます。
入院一時金タイプの場合、入院1回につきあらかじめ定めた給付金額が支払われます。
最近では、日額保障と一時金保障を組み合わせたプランも人気を集めています。
手術給付金
髄膜腫で手術を受けた場合、入院給付金とは別に手術給付金を受け取れる可能性があります。
手術給付金の額は加入しているプランによって大きく異なります。
一般的には、入院日額の〇倍、という形で金額が定められています。中には開頭手術と内視鏡手術で保障額が異なる場合もあるため、事前に保険設計書や約款で確認しておきましょう。
また、髄膜腫の治療では放射線治療を行うこともありますが、医療保険によっては放射線治療も手術給付金の対象となる場合があります。
請求漏れがないよう、事前に保障内容について確認することが大切です。
参考)髄膜腫で受け取れる給付金額
入院日額給付金5000円、手術給付金が入院中10倍の保険に加入していた場合、髄膜腫の治療でいくら受け取れるのかをシミュレーションしてみます。
入院期間2週間 入院中に開頭手術を受けた場合
入院給付金 5000円×14日=7万円
手術給付金 5万円(5000円の10倍)
合計:12万円
平均的な収入の場合、高額療養費制度の自己負担上限額が約9万円になるため、医療保険で十分費用をまかなうことができます。
ただし、個室療養を希望する人や、食費などの雑費も含めて保険でカバーしたい人にとっては少々物足りない金額になるかもしれません。
また予後が良好で入院日数がこれより短い場合、さらに受け取れる給付金額は少なくなります。
医療保険で手厚い保障を希望する人は、入院一時金保障と組み合わせたプランを検討するのも良いでしょう。

Q1
性別をお伺いします
髄膜腫と診断されたあとでも入れる保険はある?
髄膜腫と診断されたあとでは通常の保険への加入はほとんどできなくなります。
特に、今後手術を控えている場合、新たに保険に加入することは難しいでしょう。
すでに髄膜腫が完治していれば加入できる可能性もありますが、手術歴があったり合併症や後遺症があったりすると厳しい判断になります。
通常の医療保険の告知では、過去5年以内の医療機関受診歴を尋ねられます。
そのため、完治後5年が保険検討の目安となります。
とはいえ、髄膜腫と診断されたことがあるからといってすべての保険に加入できないわけではありません。
持病を抱えていても検討しやすい保険について見ていきましょう。
引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険とは、通常の保険よりも加入時の告知事項を緩和した保険商品のことです。
2つから3つの質問にすべて該当しなければ申込みが可能です。
髄膜腫の場合、悪性ではなく、手術から1年もしくは2年経過していれば加入を検討できる可能性があります。告知項目は保険会社によっても異なるため、複数の保険会社で比較することがおすすめです。
引受基準緩和型保険は、持病があっても加入しやすい分、通常の保険と比較して保険料が割高に設定されています。
一方、持病の悪化も保障されるなどのメリットもあるため、髄膜腫の再発や老後のリスクに備えておきたい人には適しています。
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無選択型保険
無選択型保険とは、加入時に健康状態を問われない保険のことです。
髄膜腫を抱えていても加入できる点はメリットですが、その分保険料は引受基準緩和型保険よりも割高になります。
また、加入後一定期間は保障されない「免責期間」が設けられていることも多いため注意が必要です。
無選択型保険は、他に加入できる保険がない場合の最終手段として考えましょう。
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髄膜腫の再発に備える保険選びのポイント
髄膜腫を一度経験すると、その後の再発リスクが気になるところです。
今後のために医療保険に加入しておきたいと思う人もいるでしょう。
ここからは、髄膜腫の再発に備える保険選びのポイントをご紹介します。
告知事項を確認する
保険に加入する際は、健康状態の告知が必要です。
髄膜腫の治療歴が5年以内にある場合、通常の保険では加入を断られることがほとんどです。
持病の悪化に備えて医療保険に加入したい人は、まず引受基準緩和型保険を検討しましょう。緩和型であれば、最短で手術後1年で加入を検討できる可能性があります。
また、持病の悪化も保障されるため、髄膜腫の治療歴がある人にもおすすめです。
ただし、髄膜腫が悪性だった場合はがんとみなされるため、緩和型でも加入が難しくなります。
治療の経過や正式な診断名を確認し、告知事項に該当するものがないか確認することが大切です。
参考)告知義務違反とは
保険に加入する際の告知は必ず正しく行う必要があります。
「病気を隠して加入してもバレないのでは?」と考える人もいるようですが、実際は給付金請求時の保険会社による調査等で発覚するケースが多発しています。
申込時の告知内容が事実と異なる場合、「告知義務違反」とみなされ給付金が支払われなかったり、契約解除になるなど、大きなトラブルにつながりかねません。
手続きの際は、ありのままを正確に告知しましょう。
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保障額を決める
髄膜腫の再発に備え、いざというときに医療費をまかなえる保障額に設定しておくことが大切です。
髄膜腫の入院日数は腫瘍の大きさや進展度によって異なりますが、平均1~2週間といわれています。
短期で退院した場合、入院日額保障だけでは十分に給付金を受け取れない可能性もあります。
1回の入院でまとまったお金を受け取れる「入院一時金」の保障も検討してみましょう。
また、保障額を決める際は、高額療養費制度の自己負担額を参考に、十分な保障を用意するよう意識しましょう。個室療養を希望する人は差額ベッド代も考慮しておくと安心です。
あなたに必要な1日の入院給付金は?
入院日額シミュレーター
入院時の費用と想定の入院日数で算出できます
公的保障=高額療養費制度が適用される金額
公的保障の高額療養費制度を利用する場合の1カ月の医療費負担上限額は、年齢と年収によって算出することができます
あなたの年齢を教えてください
あなたの年収帯を教えてください
100万円の医療費がかかった場合
自己負担額
0円
※百円単位で四捨五入
付加する特約を決める
メインの保障を決めたら、どんな特約を付加するかを決めていきます。
髄膜腫の場合、退院後も通院で経過観察をするケースが多いため、必要に応じて通院特約の付加を検討してみましょう。
引受基準緩和型保険の場合、商品によっては付加できる特約が限られていることもあります。
複数社で比較し、自分が希望する特約を付加できる商品を探すことがおすすめです。

Q1
性別をお伺いします
髄膜腫とは
髄膜腫とは脳腫瘍のひとつで、原発性脳腫瘍(がんの転移ではない腫瘍)の中で最も多いものです。
脳や脊髄を覆っている「髄膜」から発生する腫瘍で、ほとんどが良性の腫瘍です。
症状は腫瘍ができた場所や大きさによって異なり、無症状のまま経過することもあります。
脳腫瘍の種類
脳腫瘍は脳(頭蓋骨の中)にできる腫瘍の総称です。
大きく「原発性脳腫瘍」と「転移性脳腫瘍」に分けられ、髄膜腫は原発性脳腫瘍にあたります。
原発性脳腫瘍は、さらに良性腫瘍と悪性腫瘍に分けられます。
悪性の場合、増殖が速く大脳や小脳、脳幹などの脳実質に生じるとされています。
良性の場合は比較的増殖がゆっくりで、髄膜や下垂体、脳神経といった脳実質外の組織が主な発症部位です。
転移性脳腫瘍は、体の他の臓器で発生したがんが転移したものです。脳に転移するがんとしては、肺がんが最も多いとされています。
(参考:脳腫瘍〈成人〉について|がん情報サービス)
髄膜腫の治療方法
髄膜腫の治療方針は、腫瘍の大きさ、位置、症状の有無、悪性度などを総合的に考慮して決められます。
腫瘍が小さく無症状の場合、すぐに治療をせず定期的なMRI検査で腫瘍の大きさを見ていくことが一般的です。髄膜腫は進行が緩やかなため、経過観察となるケースも珍しくありません。
腫瘍が大きく脳を圧迫している場合は、手術で摘出することが一般的です。腫瘍の大きさや部位によって、開頭手術で行う場合と内視鏡手術で行う場合があります。
手術が難しい場所に腫瘍がある場合や、手術で腫瘍が取り切れなかった場合には、ガンマナイフなどの放射線治療が選択肢になります。
治療後は歩行障害や高次脳機能障害などに注意が必要です。
退院後も通院で経過観察をしたり、リハビリを受けたりするケースもあります。
(参考:脳腫瘍〈成人〉について|がん情報サービス)
(参考:髄膜腫(ずいまくしゅ)|慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト(KOMPAS))
(参考:脳腫瘍(良性腫瘍)|一般社団法人 日本脳神経外科学会)
髄膜腫の症状
髄膜腫が小さいうちはほとんど自覚症状がないため、脳ドックなどの検査で偶然見つかることも少なくありません。
腫瘍が大きくなり、脳や神経を圧迫し始めると以下のような症状が現れます。
- 頭痛・嘔吐などの頭蓋内圧亢進症状
- けいれん発作
- めまい
- 手足のしびれなどの感覚麻痺
- 視力・視野の障害
- 聴覚障害
- 失語などの言語障害
参考)髄膜腫の5年生存率
髄膜腫は良性の腫瘍であることが多く、比較的予後は良好とされています。
一説では5年生存率が90%を超えるとも言われており、適切な治療を受けていれば過度に恐れる必要のない病気です。
ただし、まれに悪性のものもあり術後に化学療法が必要になるケースもあります。
(参考:髄膜腫|日本医科大学付属病院 脳神経外科)
髄膜腫の再発と予後
髄膜腫の多くは良性で、手術で完全に腫瘍を摘出できた場合の予後は良好です。
しかし、腫瘍の悪性度や摘出の度合いによっては再発のリスクもあります。
最も多いタイプのグレードⅠ(良性腫瘍)であれば、再発リスクは比較的低いと報告されています。
一方グレードⅢ(悪性腫瘍)の場合は再発リスクがあるため、注意が必要です。
(参考:髄膜腫 meningioma|日本神経病理学会)
(参考:「髄膜腫 対象疾患と治療|東京医科歯科大学 脳神経機能外科)
まとめ
今回は、髄膜腫の手術費用や利用できる公的制度、民間の保険の選び方について詳しく解説してきました。
髄膜腫の治療費は高額になる可能性がありますが、高額療養費制度などを活用することで自己負担を大きく軽減できます。
また、民間の医療保険に加入していれば、給付金で医療費をまかなうこともできます。
髄膜腫の多くは良性で予後も良好ですが、悪性度によっては再発のリスクもあるため、治療後も定期的な経過観察が重要です。
今後の医療費負担に備えておきたい人には、持病がある方向けの医療保険(引受基準緩和型医療保険)がおすすめです。
最短で術後1年経過していれば加入を検討できる商品もあります。
まずはあなたの年齢と性別で保険料がいくらになるか、見積もりをしてみましょう。
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