「自分にとってどんな保険が必要かわからない」「他の人ってどんな保険に入っているの?」そんな保険選びで悩むあなた。金融業界で長く経験を積んだプロがどんな保険に入っているかのぞき見してみませんか?
年齢や家族構成によって入っておくべき保険も異なるはず。
今回は30代で夫婦2人暮らしの弊社女性社員に、実際に加入中の保険と、賢い保険選びのポイントについてインタビューしました。
夫婦2人でミニマムな保険選び
編集部
早速ですが、どんな保険に入っておられますか?
橋本さん
はい、私が加入している保険はこちらです。
編集部
経歴を見ると、金融業界での経験が長く、まさしく保険のプロだと感じます。そんな保険のプロがご自身の保険を選ぶ際、最も重要視されたことは何ですか?
橋本さん
最も重要視したことは、金銭的に困る状況を洗い出し、毎月継続できる範囲の保険料にとどめることです。
私自身の保険は独身時代に加入したもので、その時は一人暮らしで貯蓄も多くなかったので、急に医療費が必要になると困ると思い医療保険に加入しました。
また、がん保険は身内をがんで亡くしていることもあり、治療が長引くことの経済的負担を身をもって感じていたので20代前半のときに加入しました。
がん保険に加入後、検診で異常の指摘を受けて今ではがん保険への新規加入が難しくなってしまったので、若いうちに入っていて良かったと思いました。
編集部
掛け捨ての保険以外にも、ドル建ての保険も加入されているんですね。
橋本さん
はい。ドル建て終身保険も独身時代に資産形成を兼ねて加入しました。
死亡保障はそこまで必要ではありませんでしたが、今後自分が結婚するのか、子どもができるのか、まだライフプランが明確ではなかったので、少しでも死亡保障を用意していればライフステージが変わっても便利だろうと思ってドル終身を選びました。
加入時より円安が進んでいて毎月の保険料は上がっていますが、加入時から円安も見越していたので、予算内の保険料にとどまっていて特に問題はありません。
編集部
ご主人の保険も、ご主人が独身時代に加入したものですか?
橋本さん
いえ、夫の保険については、結婚時に私と一緒に考えて加入してもらいました。
結婚当時は何かと物入りで貯蓄が十分にあったとはいえませんでしたので、医療保険には加入してもらいました。
ただ夫は、「資産がある程度貯まれば医療保険は必要ないかな」と感じているようなので、定期タイプの医療保険で毎月の保険料を抑え、将来不要になれば解約する予定のようです。
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死亡保障は最低限に、夫婦の老後を見据えた資産形成を。
編集部
おふたりとも、死亡保障の額は葬儀費用程度にとどめておられますよね。
橋本さん
そうですね。子どももいませんので、大きな死亡保障の必要性は感じていません。
葬儀費用ぐらいの死亡保障は用意しておいた方が良いという考えで、夫は変額有期保険に加入しています。
私がドル終身でアメリカの債券で資産運用するような商品に加入していますので、夫は変額保険で投資信託を利用した商品を選びました。
編集部
なるほど。資産形成にも力を入れておられるんですね。
橋本さん
計画的に老後に向けて資産形成しておかなければと思っているので、保険とは別に、夫婦でNISAを活用して運用もしています。
また趣味程度に仮想通貨の投資などもしています。
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保険選びは「比較」が大切
編集部
自分に合った保障を選ぶための考え方と、保険選びに失敗しないように気を付けたポイントがあれば教えて下さい。
橋本さん
その時販売されている商品を、できるだけ商品研究して選びました。
1つや2つの保険会社ではなく、十数社比較したと思います。
商品研究のときは、掛け捨ての医療保障やがん保障等であれば「どうなれば給付金が受け取れるか」の違いを比較するようにしました。
例えばがん保険の場合、「診断金は何回受け取れるのか」「診断金を2回目以降受け取れるのはどんな時か」などを選ぶポイントとしました。
細かいことですが、対象外になる薬剤治療の種類なども約款等を見て確認しました。
普通はそんなことまでしないかなと思いますが、最低限「どうなったらいくら受け取れるのか」「対象外となる事項はないか」は確認しておくと良いと思います。
編集部
逆に「自分にとって優先度が低い」と判断された保障はありますか?
橋本さん
掛け捨ての大きな死亡保障です。
共働き世帯で子どももいないので、大きな死亡保障は不要と考えています。
掛け捨てで数百万円の死亡保障を持っていても良いのですが、貯蓄がそこまで得意ではない性格なので、保険を利用して毎月お金が強制的に引き落とされる形のほうが良いと思いました。
NISA等を利用して資産形成しているのも、ある意味強制貯蓄が良いと思ったからです。
編集部
今後保険を見直す予定はありますか?
橋本さん
ライフステージが変われば見直しますが、今のところ大きな見直しは考えていません。
私は健康状態のこともあり、保険の検討に制限がかかることも大きな要因です。
働くことや普段の生活にはまったく問題ありませんが、定期的に経過観察していたり通院治療をしていると保険に加入できなくなることもあるので、皆さんも注意してほしいなと思います。
複数の保険を比較するなら
保険は損得で選ばず、「リスクヘッジ」と考える
編集部
保険に加入していることで感じておられるメリットはありますか?
橋本さん
いざというときの安心感です。
そもそも、金銭的に得をしようと思って保険に入っていません。
いざというときに私が保険に助けてもらう代わりに、私が健康で特に何もなければ、どこかで困っている人の給付金に充てられると思って、保険を継続しています。
その考え方で納得できる保険料におさめています。
編集部
保険を損得で考えてしまって、必要ないのでは?と考える人もいますよね。
橋本さん
そうですね。ですが、「保険に加入して得か損か」で考えるとなかなか保険を選ぶことはできません。
自分が健康で過ごせるか、大きな病気になるかわからないからです。
だけど、もし病気をしてしまったら困るな、という状況に対してリスクヘッジしておけば最低限の安心感はあるのかなと思います。
編集部
保険選びに迷っておられる読者の方へ、保険のプロとして一言アドバイスをお願いします。
橋本さん
まずはリスクを知ることが大切です。
入院が必要になったらどれくらいお金がかかるのか、そのお金を貯蓄から支払うことで生活に影響はないか、がんになって何年も治療をすることになったら金銭的にどうなるか・・・
それから、そのリスクをカバーできる保険を選ぶようにしてほしいと思います。
たくさんの保険会社がさまざまな商品を販売していますが、今はインターネットでも情報収集が可能です。
保険料だけでなく、保険会社の信頼性や、プランの自由度など、複数の尺度で選ぶと決めやすいかもしれません。
保険は長く付き合っていくものなので、自分が納得できるものを選んでほしいと思います。
編集部
ありがとうございました!
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年10月1日―2025年10月31日))
編集後記
今回は、夫婦共働き世帯の保険選びについて弊社社員にインタビューをしました。
子どもがいない家庭では、大きな死亡保障の必要性は低い代わりに、医療保障やがん保障、老後のための資産形成の必要性が高くなります。
どんなリスクに備えておくべきかを見極めたうえで、必要な保障を納得のいく保険料で選ぶことが大切です。
保険の専門知識がない私達でも、最近ではインターネットで気軽に保険を選べるようになりました。
保険選びに迷っている人は、ぜひ今回のインタビューを参考してください。
気になる医療保険の保険料をチェック











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