「かかりつけ医って何?」「登録申請など必要になる?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?
かかりつけ医は、健康に関する不安を気軽に相談できる最寄りの医師のことです。
利用のために登録は必要なく、患者自身がかかりつけ医として利用するかを選ぶことができます。
今回は、かかりつけ医を作るメリットや、かかりつけ医の上手な選び方を解説します。
ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
かかりつけ医の利用は登録不要
家から徒歩圏内で気軽に通いやすい病院を選定するのがおすすめ
小さい子どもや高齢者は特にかかりつけ医を決めておくと良い
目次
1-1.かかりつけ医を決めておくメリット
1-2.かかりつけ医の基礎知識
7.まとめ
なぜ「かかりつけ医」が必要?
そもそも、なぜかかりつけ医を作る必要があるのでしょうか。
かかりつけ医のメリットや、基本知識からご紹介します。
かかりつけ医を決めておくメリット
かかりつけ医がいると、病院を受診するか迷うような些細な体調変化でも相談しやすいというメリットがあります。
病気の早期発見につながるだけでなく、症状によっては専門医へのスムーズな紹介を受けることもできます。
最近では口コミを参考に病院を探す人も多いと思いますが、そもそも何科を受診すればいいのかわからないときもあるでしょう。
健康の「司令塔」と呼べる「かかりつけ医」がいることで、まずは今の状態をみてもらい必要な判断をしてもらう近道になります。
また、時間外や緊急時の対応についての相談が可能になる点もメリットといえるでしょう。
かかりつけ医の基礎知識
かかりつけ医の基礎知識について、わかりやすく解説します。
Q.「かかりつけ医」に登録は必要?
A.かかりつけ医は登録制ではありません。
何かあった時に通う病院が定着し、患者自身が「この先生だ」と決めることができればかかりつけ医と呼べるでしょう。
Q. 何人決めていいの?
A.かかりつけ医に人数制限はありません。
たとえば、内科はAクリニック、眼科はBクリニックと決めておいても問題ありません。
Q.何科を選ぶべき?
A.基本的には、どの科のかかりつけ医を選んでも問題はありません。
まずは全般的に診てもらえるかかりつけ医を探しているという人には、「内科(総合診療科)」がおすすめです。
専門的な診察が必要な時にはかかりつけ医から別の病院を紹介してもらう事もできるため、紹介先でも信頼できる専門医に出会えれば、自然とかかりつけ医の輪が広がるでしょう。
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「かかりつけ医」を決めるための4つのステップ
「かかりつけ医を決めるにはまず何から始めたら良い?」と迷っていませんか?
ここからは、かかりつけ医を決めるためのステップをご紹介します。
【STEP1】選定エリアを絞り込む
かかりつけ医は「何かあったらすぐに行ける」という気軽さが大切です。
先生との相性はもちろん、自分の生活圏内で見つけられるのが理想です。
身体に何らかの異変がある場合に受診することを大前提とすると、1番は自宅から徒歩圏内であることでしょう。つぎに、通勤経路や職場の近くなど生活に根差したエリアも選択肢として検討できます。
とくに、持病がある人や高齢者・子どもを含む家族がいる場合は、距離が負担になり「すぐに受診できない」「通院が遠のく」といった懸念のあるエリアは避けたいところです。
【STEP2】情報収集:Web、口コミ、行政情報を活用する
かかりつけ医を探す時には、 地域の医師会や自治体のHP(医療機関検索システム)などを活用しましょう。
医療系口コミサイトの多くは投稿者の主観によるものですので、治療以外の「合う・合わない」といった部分も色濃く反映されている事が少なくありません。
自分にとって良い病院か、必要な治療ができるかを考える上では、あくまで参考にする程度が良いでしょう。
また、気になる病院をかかりつけ医としている可能性が高い近隣住民から生の声(評判)を聞く機会があれば、信頼できる情報源になります。
医療情報ネット「ナビイ」
「ナビイ」は、全国の医療機関や薬局の診療日・診療科目・対応できる疾患・治療内容・提供サービスなどの情報を収集できる医療情報ネットです。
一人ひとりが適切な医療機関を選ぶための支援制度(医療機能情報提供制度)として、それぞれの医療機関がもつ機能を都道府県に報告し患者さんやその家族などにわかりやすい形で提供するために運営されています。
たとえば、「車いすで入れる」「予防接種が受けられる」「夜間に緊急で受診できる」など目的に応じた医療機関の検索や、高齢者・小児・性別・診療科目などの利用者属性を選択しじっくり情報を収集することもできます。
気になった病院のお気に入り登録や比較候補登録といった機能もあるため、情報整理に役立つでしょう。
(参考:医療情報ネット(ナビイ)|厚生労働省)
【STEP3】試しに「受診」してみる
ある程度の情報収集ができたら、お試しの気持ちでまずは受診してみることが大切です。
かかりつけ医として長く付き合って行く上では、医師との相性は欠かせません。
実際に足を運び、検索した情報だけではわからない医師やスタッフの対応を確認しましょう。
強い症状で初めての病院を受診するのは不安も大きくなるため、できれば予防接種や健康診断・風邪などで気軽に初診をすませておきましょう。
【STEP4】継続受診する
初めはなんとなくでも問題ないので「この先生は信頼(安心)できるかも」と思ったら、継続して受診してみましょう。
一度きりの受診で全てを判断するのは難しいため、何度か通うことで信頼関係を築き、「この先生に任せたい」と思えることが「かかりつけ医を作る」のに欠かせないプロセスです。
診察の中で違和感を覚える事がなかった場合には、数回同じ病院に通ってみると良いでしょう。

Q1
性別をお伺いします
失敗しない!「かかりつけ医」を選ぶための判断ポイント
かかりつけ医選びで後悔しないために、医師の選び方のポイントをご紹介します。
【信頼性】医師の専門性と知識をチェックする
たとえばひとくちに内科といっても、循環器系・消化器系・心療内科などさらに多くの専門分野に分かれています。
医療機関の公式ホームページなどで在籍する医師の経歴・資格が掲載されていることも多いため、専門性の高い分野を確認しておきましょう。
病気の早期発見や最適な治療は医師の知見に頼らざるを得ない部分ですから、生活習慣病に強いか?など持病や健康状態と親和性の高い医師を選ぶことが大切です。
【相性】コミュニケーションの取りやすさを見極める
自分や家族の健康をゆだねるかかりつけ医には、ストレスなくコミュニケーションを取れる相手か見極めることが大切です。
威圧感があって質問しづらい・・・という医師は避け、話しやすく質問しやすい医師を選ぶのが基本です。
症状や身体の違和感を患者が的確に伝えるのは難しいものですから、親身になって話を聞いてくれる姿勢はとくに重視したいポイントです。
また、患者の質問に対して専門用語をかみ砕いて説明してくれるようなわかりやすさがあると、信頼関係を築きやすく安心して治療を受けることができるでしょう。
【連携力】他院・多職種との連携が取れているか
ときには専門外の疾患が見つかったり、診断確定できないまでも何らかの疾病の疑いをもつ場合があります。
その際、患者にきちんと可能性を伝え、適切な病院へスムーズに紹介してくれるかどうかで治療のスタートラインは大きく変わります。
また、かかりつけ医と地域の医療・介護関係者に繋がりがあると、介護申請に必要な主治医意見書のスムーズな作成や、ケアプラン作成事業者・地域包括支援センターとの橋渡し役も担うことができる点でも頼りにできるでしょう。
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【体制】診療時間やスタッフの対応を確認する
急な体調の悪化やケガは緊急性が高い可能性がある一方、必ずしも診療時間内に起きるとは限りません。
夜間や休日の診療体制・電話相談の可否など対応できる範囲は日頃から把握しておきましょう。
とはいえ、基本的に時間外診療は緊急性の高い患者のために設けられているため、普段の診療体制とは異なります。気になる症状がある場合は悪化する前に診療時間内での受診を心がける事も忘れずに。
また、かかりつけ医には継続的に受診することになります。
医師との相性は1番に考えるべきですが、受付や看護師の対応は丁寧かなどできるだけストレスがない環境であることも大切です。
高齢者が「かかりつけ医」を決めるときの注意点
高齢者にとって、かかりつけ医は非常に頼りになる存在でしょう。
体調に不安なことがあったとき、気軽に相談できる医師を見つけておくことがとても大切です。
では、高齢者がかかりつけ医を決めるときの注意点を見ていきましょう。
認知症や終末期医療に関する知識を持っているか
介護理由の1位である認知症は65歳以上の5~6人に1人の割合ともいわれており、目を離すことができず家族の行動も制限されることから精神的・肉体的に大きな負担をかけてしまう現実があります。
僅差で2位の脳血管疾患も後遺症が残りやすい代表的な病気であり、これらの病気は予防や、発症後いかに進行を遅らせるかが家族をふくめた患者サイドの生活を大きく左右します。
それまで目立った病気を患ったことがない人でも必然的に認知症や介護のリスクは高まっていくため、「いつもと違う」という違和感を感じ取り早期に対処することが何より大切です。
生涯に渡ってお世話になりたい医師を決めるときは、認知症や終末期医療に関する知識を持っているかも判断ポイントになるでしょう。
(参考:和5年全国将来推計人口値を用いた全国認知症推計(全国版)|ニッセイ基礎研究所)
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病院が通いやすい場所にあるか
高齢になると判断能力の低下等による運転リスクが高まることもあり、遠方への通院が難しくなっていきます。
くわえて体力・気力の低下から何かと外出が億劫になると、移動にたいするハードルはそのまま受診控えに繋がってしまうため、かかりつけ医は家から徒歩圏内の通いやすい場所でみつけておきましょう。
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【子育て世代必見】「小児かかりつけ医制度」のメリットと活用法
小さな子どもがいる親にとっても、かかりつけ医は頼りになる存在です。
中でも、「小児かかりつけ医制度」は子育て世帯がぜひ利用したい制度です。
メリットと制度の活用法についてご紹介します。
「小児かかりつけ医制度」とは?一般のかかりつけ医との違い
年齢を問わない一般のかかりつけ医と違い、小児かかりつけ医は6歳未満の乳幼児を対象としています。
病気の治療だけでなく、予防接種や乳幼児健診など継続的なサポートで子どもの発育を見守ることを目的としているのが特徴です。
病院と患者側が同意書を交わして登録する、より明確なかかりつけ医制度で、医療機関で同意書に署名することで簡単に登録ができます。
ただし、登録できる医療機関は原則1か所のため、小児かかりつけ医を変えたい場合には都度手続きが必要です。
同じ医療機関で少なくとも4回以上の受診歴があることが患者側の登録条件となるため、この期間に長くお世話になりたいと思える病院か考えておくと良いでしょう。
登録するメリット
登録児にたいする手厚い診療報酬(加算)があり、きめ細やかなサポートが期待できます。
急病時の時間外診療や緊急連絡先の共有、連携の強化といったメリットもあげられます。
また、小児かかりつけ医は「子どもが幼い頃からみてもらっている先生」です。
子どもの人見知り・場所見知りが穏やかになるだけでも診察や治療がしやすくなったり、これまでの予防接種歴や投薬時の反応、アレルギー、体質などを熟知した上で診察してもらうことができます。
こどもの発育段階にあわせた指導やアドバイス、育児不安への相談、発達障害の可能性など包括的な相談もできるため、保護者にとっても心のよりどころとなるでしょう。
小児かかりつけ医を登録した後も他の医療機関を受診することはできるため、登録することによるデメリットは特にありません。
小児かかりつけ医を選ぶ際のポイント
小さな子どものかかりつけ医を選ぶ時は、「小児科専門医」の資格を持つ医師か、病児保育などの地域の情報に詳しいか、などをチェックし子どもの発達に関する専門医を選びましょう。
小児科専門医は一般的な専門医とちがい、新生児~成長期の子どもの心身を幅広く診る「子どものための総合医」です。
疾病や臓器を特定の範囲(専門領域)に限定せず子どもにかかわるすべての不調や疾患を診る必要があり、診断や治療方法も子どもの年齢・精神状態により変わるため幅広い知識や技術を身につけておかなければいけません。
日本小児科学会に認定された小児科専門医は5年ごとに審査・資格更新が必要とされ、子どもの健康と福祉の充実を担っています。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年12月1日―2025年12月31日)
かかりつけ医にはお金がかかる?診療報酬の制度とは
かかりつけ医を利用した場合、診療報酬点数が加算されるケースがあります。
しかし、金額は数十円~数百円程度と、大きな負担になるほどの額ではありません。詳しく見ていきましょう。
「機能強化加算」とは?
診療報酬上、「かかりつけ医機能」を提供していると認められた医療機関が算定できる加算を機能強化加算といいます。
かかりつけ医機能の推進や地域の包括的なケアシステムを構築することを目的として2018年に新設されたもので、初診料を算定する患者にたいして80点の加算が可能です。
機能強化加算がついている病院は届出・実績・人員・診療体制において一定の要件を満たすかかりつけ医機能を提供している目安となります。
かかりつけ医機能を有する医療機関であることはホームページ上に記載する必要があるため、気になる病院があればホームページを見てみると良いでしょう。
加算がある医療機関を選ぶメリット・デメリット
機能強化加算がついている医療機関をかかりつけ医とするメリットは、夜間・休日対応、専門医への紹介実績など、質の高い医療連携に期待できることです。
デメリットは窓口での自己負担額がわずかに増えることですが、加算額は初診時・初診料が算定される再診時に80点です。
| 自己負担割合 | 加算額(80点) | 実際の支払い増分 |
|---|---|---|
| 3割負担 | 800円 | 240円 |
| 1割負担 | 800円 | 80円 |
診療報酬は1点10円で計算され、1割負担の人は80円、3割負担の人であれば240円と少額のため、デメリットと呼ぶほど大きな負担にはならないでしょう。
高齢化社会において厚生労働省は「かかりつけ医機能の強化」を進めており、今後も制度や医療費に影響が出る可能性があることは覚えておきましょう。
まとめ
今回は、かかりつけ医の基本知識や選び方のポイントについて紹介しました。
かかりつけ医は登録不要で、気軽に決めることができます。
普段から診療を受けていることで、些細な健康上の不調に気づいてもらうことができたり、医師との信頼関係が築きやすいメリットがあります。
特に小さな子どもや高齢者は体調を崩しやすいため、かかりつけ医を決めておくことがおすすめです。
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