年齢を重ねるにつれて、「家族のために死亡保険に加入しておいた方が良い?」と考える機会も増えるかもしれません。
また、高齢の両親が加入できる死亡保険があるのか、気になっている人も多いでしょう。
今回は、死亡保険に加入できる年齢の上限や、80歳以上でも加入できる保険をご紹介します。
健康状態に合わせた最適な保険選びのポイントもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
死亡保険は最高89歳まで加入できるものが一般的
保険料を一括で支払う一時払終身保険であれば、90歳でも加入可能な商品がある
高齢者が新たに死亡保険を検討する場合は、保険料と保障のバランスに注意が必要
目次
5.まとめ
老後から考える死亡保険 よくある3つの不安
高齢者が死亡保険を考える際、「そもそも高齢でも加入できるのか」「年金生活で保険料を払い続けられるのか」「万一の際にいくら必要なのか」といった不安が浮かんでくるでしょう。
まずは、死亡保険の加入を検討している高齢者の疑問にお答えします。
加入可否への不安:80歳・90歳でも加入できる?
80歳以上でも加入できる死亡保険はあります。
特に「引受基準緩和型死亡保険」であれば、持病を抱えている高齢者でも加入できる可能性があります。
ただし、保険料は割高になるため、保障とのバランスや今後の支払いについても考慮して決める必要があるでしょう。
毎月保険料を支払うタイプの死亡保険は、加入可能年齢が最高でも85歳から89歳までに定められていることが一般的です。
それ以上の年齢になると、加入自体が難しくなります。
ただし、保険料を加入時に一括で支払う「一時払終身保険」であれば、90歳でも加入できるものもあります。
手元に資金があり、相続税対策を検討している人にとっては選択肢になるでしょう。
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老後の経済的負担:年金生活で保険料を払い続けられるか?
老後は年金が主な収入の柱になるため、保険料を支払い続けられるか不安に感じる人も少なくありません。
2023年の厚生労働省の調査では、老齢厚生年金受給者の平均年金月額は8万5124円となっています。(老齢基礎年金月額も含む)
年金だけでは生活費をまかなえず、貯蓄を取り崩しながら生活している世帯も多いでしょう。
毎月の固定費となる保険料は、できるだけ抑えておきたいものです。
では高齢者が支払っている平均保険料について見てみましょう。
生命保険文化センターの調査によると、70歳代の平均保険料は、男性で年間16万4000円、女性で年間13万円です。
1カ月に換算すると、男性で約1万3667円、女性で約1万833円となります。
高齢になると、死亡保険だけでなく医療保険やがん保険の必要性も高くなります。
生命保険全体に支払う保険料が、毎月無理なく支払える範囲に収まっているか、シミュレーションすることが大切です。
(参考:令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況|厚生労働省年金局)
(参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|生命保険文化センター)
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家族への負担:葬儀費用やのこされた家族の生活費はいくら必要?
「家族に葬儀費用だけでものこしたい」と考えている人は多いでしょう。
葬儀にかかる費用は規模によっても違いがありますが、平均額は約118万円といわれています。
その他、遺品整理にかかる費用等をふまえて、300万円~500万円前後を保険で備えておくと安心です。
また、世帯主が亡くなることで公的年金の受給額が減少し、生活費をまかなうことが難しくなるケースもあるでしょう。
のこされた家族の生活保障が必要な場合、葬儀費用に加えて一定の保障額を上乗せしておくと良いでしょう。
ただし、保障額を大きくするほど毎月の保険料は高くなります。
老後の収入でも保険を継続できるよう、保障と保険料のバランスには注意が必要です。
(参考:第6回お葬式に関する全国調査(2024年)|鎌倉新書)
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死亡保険選びの3つのポイント
死亡保険を検討する際は、加入できる年齢の上限だけでなく、「いつまで保障を確保できるか」「いつまで保険料を払うか」も確認しておく必要があります。
①死亡保険の加入可能年齢:保険の種類で上限は異なる
死亡保険に新規で加入できる年齢には上限が設けられており、保険会社や保険の種類によって大きく異なります。
一般的な死亡保険の場合、加入可能年齢は80歳~89歳と定められていることが多く、インターネットでの契約の場合は最高でも85歳までになっていることがほとんどです。
持病がある方向けの死亡保険や、葬儀保険など一部の少額短期保険では、さらに高齢の人でも加入できる可能性があります。
保険種類ごとの加入可能年齢について、詳しく見ていきましょう。
一般の終身保険・定期保険
一般的な終身保険や定期保険の場合、新規で契約できる年齢の上限は商品によっても違いがありますが、70歳~75歳までとしている商品が多数を占めます。
ただし、商品によっては最高80歳~85歳まで加入可能と定めているものもあります。
自身の年齢で加入できる死亡保険があるか探している人は、できるだけ多くの保険会社で比較検討すると良いでしょう。
また、保険料を一括で払い込む「一時払終身保険」の場合、比較的高齢でも加入できる保険が多くあります。
手元に資金がある人は検討しても良いでしょう。
引受基準緩和型・無選択型:持病や既往歴があっても入れる保険
持病があっても加入しやすい「引受基準緩和型死亡保険」や「無選択型死亡保険」は、比較的高齢者でも加入しやすい保険です。75歳~最高89歳まで加入できる商品もあります。
90歳を超えると加入できる商品はほとんどなくなるため、注意が必要です。
高齢になると持病の治療を受けていたり、手術歴がある人も増えてきます。
引受基準緩和型や無選択型の保険であれば、診査に不安がある人でも検討しやすいのはメリットです。ただし加入しやすい分、毎月の保険料は割高になります。
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少額短期保険(葬儀保険):高齢者でも入れる可能性がある保険
「少額短期保険」はその名の通り、保障額が比較的小さく、保険期間が1年更新などの短期的な保険商品です。
法律により保障額の上限は300万円と定められており、葬儀費用の準備を目的とした「葬儀保険」も販売されています。
商品によっては84歳や89歳まで新規で申し込むことが可能で、最低限の保障で葬儀代に備えておきたい人には適しています。ただし、掛け捨て型で1年更新になるため、更新ごとに保険料が高くなる点には注意が必要です。
共済:シニア向けの加入年齢と保障期間
共済でも、シニア向けの商品を販売しています。
例えば都道府県民共済の場合、満65歳~満69歳の人が加入できる「熟年型」があり、保障は85歳まで続きます。
共済に加入している人は、引き続き熟年型に切り替えて保障を継続できるのはメリットでしょう。
またパッケージプランになっているため、死亡保障だけでなく入院保障も確保できます。
デメリットとしては、70歳以上になると新規加入できない点や、85歳で保障が終了する点が挙げられます。
その他の共済組合でもシニア向けの商品が販売されていますが、加入可能年齢は70歳~80歳までに定められていることが多く、一定年齢で保障が終了するタイプもあります。
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②保障期間:いつまで保障が必要か?
保険を検討する際は、保障期間がいつまで続くかも大切なポイントです。
高齢になると、今後のリスクに備えて一生涯保障を持っておきたいと考える人も多いでしょう。
シニア向けの少額短期保険や共済商品は、一定期間で保障が終了するものもあるため注意が必要です。
一方、一生涯の保障を確保しようとすると、その分保険料は割高になる傾向にあります。
保障と保険料のバランスを考慮したうえで、自分に合った商品を選ぶことが大切です。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年2月1日―2026年2月28日)
一生涯の保障:終身保険のメリット・デメリット
終身保険は、その名の通り保障が一生涯続く保険です。
解約しない限り、被保険者が何歳で亡くなっても必ず保険金が支払われるため、葬儀費用の準備や相続対策として確実に資金をのこしたい場合に適しています。
また、解約時に返戻金を受け取れる貯蓄性も兼ね備えています。
デメリットとしては、一定期間のみを保障する定期保険と比較して保険料が割高になる点が挙げられます。
また、保険料は加入時の年齢によって決まるため、高齢になってから新規加入を検討する場合、毎月の保険料が予算を超えることもあるかもしれません。
保険料の総額が死亡保障額を超えるケースもあるため、加入前に注意が必要です。
終身保険を検討する際は、毎月の保険料が予算内か、保障額とのバランスが取れているかをしっかり確認しておきましょう。
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一定期間の保障:定期保険の賢い活用法
定期保険は、特定の期間に限定して死亡保障を確保する保険です。
10年間・20年間などの年数、もしくは、65歳まで・70歳までなど年齢で保障期間を決めます。
定期保険は掛け捨て型が基本で、終身保険に比べて割安な保険料で大きな保障を得られるのが最大のメリットです。
「子どもが独立するまで」や「住宅ローンの返済期間中」など、特に手厚い保障が必要な時期に限定して活用することが一般的です。
一方、保障を一生涯確保することはできないため、長生きに備えておきたい人には適していない可能性があります。
また、保険期間満了時に自動更新となるものもありますが、その場合保険料が高くなるため注意が必要です。
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③保険料払込期間:いつまでに支払いを終えるべきか?
保険料をいつまで支払うかという「払込期間」も、老後の資金計画に大きく影響する重要な要素です。
死亡保険には、一生涯保障が続く終身保険と、一定期間のみ保障される定期保険の大きく分けて2種類があります。
定期保険の場合、基本的には保険期間と保険料払込期間が同一になります。
一方終身保険の場合、一生涯の保障に対して特定の年齢までで保険料の払い込みを終えることも可能です。(有期払)
老後に支払いを残したくないのであれば、有期払を選択するのが良いでしょう。
ただし有期払にすると、一生涯保険料を支払い続ける終身払と比べて、毎月の保険料額が高くなります。
予算とのバランスを見ながら、保険料払込期間をいつまでにするか決めましょう。
有期払のメリット・デメリット:現役時代に支払いを終えたい人向け
有期払(短期払)は、60歳や65歳までなど、一定の年齢までに保険料の支払いを完了させる方法です。
5年や10年など、短期間で保険料を払い込める商品もあります。
最大のメリットは、収入が年金中心となる老後に保険料の支払いがなくなるため、退職後の家計負担を軽減できる点です。
終身保険の場合、保険料の支払いを終えた後も保障が一生涯続くため、葬儀費用の心配をする必要がありません。
一方、支払期間が短い分、毎月の保険料は終身払に比べて高額になるデメリットもあります。
現役時代の収入に比較的余裕があり、老後の固定費を少しでも減らしておきたいと考える方に適した支払い方法といえるでしょう。
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終身払のメリット・デメリット:月々の負担を抑えたい人向け
終身払は、保障が続く限り一生涯にわたって保険料を支払い続ける方法です。
支払期間が長期にわたるため、有期払に比べて毎月の保険料負担を低く抑えられるのが最大のメリットです。
ただしデメリットとして、老後の年金生活においても負担が継続する点が挙げられます。
また平均寿命以上に長生きした場合、結果的に有期払よりも払込保険料の総額が高くなる可能性がある点も理解しておく必要があります。
終身払は、現役時代の保険料負担をできるだけ軽くしたいと考える方に適した方法です。
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Q.有期払と終身払の払込総額が逆転する損益分岐点はいつ?
A.有期払と終身払のどちらが総支払額で有利になるかは、被保険者が何歳まで生きるかによって決まります。
一般的には、平均寿命を超えて長生きした場合に、終身払の総支払額が有期払を上回るケースが多く見られますが、加入時の年齢によっても条件は大きく異なるため一概にはいえません。
「損益分岐点」となる年齢は、契約時の年齢や保険料、払込期間の設定によって異なります。
損するか得するかは、あくまで結果論です。
保険は損得だけで判断するものではなく、ご自身のライフプランや資金計画に合わせて、月々の負担を抑えたいのか、老後の負担をなくしたいのかを基準に選択することが重要です。

最適な保険選びは、将来の安心に繋がります。
あなたに必要な保障を『ほけん必要度診断』で診断してみましょう。
【ペルソナ別】年代・健康状態から見る最適な保険選び
最適な死亡保険は、すべての人に共通するわけではありません。
特に、健康状態や年齢は保険選びに大きく影響します。
ここからは、年代や健康状態別に、最適な保険選びのポイントをご紹介します。
健康状態に不安がある人:告知のポイントと選び方
持病や既往歴など、健康状態に不安がある方が死亡保険を検討する際には、「引受基準緩和型保険」が主な選択肢となります。
もちろん、持病の種類や経過によっては通常の死亡保険で加入可能な場合もあるので、まずは通常の死亡保険から検討するのがおすすめです。
ただし、引受基準緩和型死亡保険のほうが加入可能年齢も高めに設定されていることが多く、高齢者でも検討しやすくなっています。
引受基準緩和型死亡保険の場合、加入時の告知項目は主に次の3点です。
上記の項目にすべて該当しなければ、申込みが可能です。
直近で入院歴がある場合は難しいですが、長年生活習慣病での通院治療を受けていたり、2年以上前に手術歴があって現在は完治しているケースなどでは、問題なく加入できる可能性があります。
告知項目は保険会社によって少しずつ異なるため、いくつかの保険会社で比較し、申込める商品があるか探してみるのがおすすめです。
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80代以上でも加入できる保険の種類と特徴
80歳を超えていると選択肢は限られますが、加入できる死亡保険はいくつか存在します。
80代以降は健康不安も高まり、家族のために最低限葬儀費用だけでも準備しておきたいと思う人も多いでしょう。
引受基準緩和型の終身保険や、葬儀保険などを活用して備えておくことがおすすめです。
ただし、葬儀保険は1年更新が一般的で、保険料が将来高くなる可能性があるため注意しましょう。
また、年齢を重ねると、病気やケガで長期入院をするリスクも高くなります。
医療保障を確保できているか、改めて確認しておくことも大切です。
告知項目が少ない終身保険(緩和型)
80代以上で一生涯の保障を準備したい場合、引受基準緩和型の終身保険が候補に上がります。
緩和型終身保険は、健康に関する告知項目が一般的な保険よりも少なく設定されているため、持病や通院歴がある高齢者でも加入しやすくなっています。
また、一般の死亡保険よりも、加入年齢の上限が80歳や85歳までと高く設定されているものもあります。
保険料は割高になる傾向がありますが、高齢になってからでも終身の死亡保障を確保できる大きなメリットがあります。
緩和型終身保険を選ぶ際は、事前に告知項目の確認をしておくことが大切です。
基本的には告知項目にひとつでも該当すると加入を断られる、「ノックアウト方式」が取られているため、複数の保険会社で告知項目を確認し申込みできるものを探すようにしましょう。
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少額短期保険(葬儀保険)
葬儀保険は、少額短期保険業者から販売されている、1年更新型の死亡保険です。
保険金額も最大300万円と、比較的少額に設定されていることが特徴です。
商品によっては84歳や89歳まで新規申込みが可能なものもあり、他の保険への加入が難しい80代以上の方でも検討しやすいでしょう。
葬儀保険も、商品ごとに保険料が異なるため複数社での比較がおすすめです。また、1年更新のため将来的に保険料が高くなる可能性がある点には注意しましょう。
一時払終身保険
手元にまとまった資金がある人には、一時払終身保険もおすすめです。
一時払終身保険は、契約時に保険料を一括で支払うタイプの終身保険です。
加入年齢の上限が非常に高く設定されていることが多く、商品によっては満90歳まで加入できるものもあります。
まとまった預貯金がある人にとっては、月々の保険料負担がなく、かつ一生涯の死亡保障を確保できるため、有力な選択肢となるでしょう。
また、現金を死亡保険金に変えることで、相続税対策として活用できるメリットもあります。
一時払終身保険は、日本円で運用するものだけでなく、米ドルや豪ドルなど外貨で運用するものもあります。為替の影響は受けますが、日本円よりも高い金利が期待できます。
ただし、為替の仕組みについて理解しておく必要があるため、高齢の両親が加入を検討している場合などは注意が必要です。
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死亡保険を終活に活かすためのポイントと注意点
終活の一環として、死亡保険の加入を検討している高齢者もいるでしょう。
最後に、死亡保険の活用方法に関するポイントと注意点をお伝えします。
相続で死亡保険を活用するためのポイント
相続対策として死亡保険を活用する上で最も重要なポイントは、生命保険の非課税枠です。
死亡保険金は、「500万円 × 法定相続人の数」まで相続税がかかりません。
相続税の基礎控除額を超える資産を保有している人は、死亡保険を活用して家族にお金をのこしてあげることを検討しましょう。
また死亡保険を活用することで、「争族」を防ぐことにもつながります。
保険金は受取人を指定し、その人に確実に保険金を渡すことができるため、相続財産をめぐるトラブルを回避する効果もあります。
相続と税金に関することは、健康なうちに税理士に相談しておくと安心です。
葬儀費用として死亡保険を活用する際の注意点
死亡保険を葬儀費用として活用する最大のメリットは、保険金の支払いが迅速である点です。
保険金は、保険会社が請求書類を受け取ってから原則5営業日以内に支払われることが一般的で、遺族が葬儀費用を立て替える負担を軽減できます。
ただし、死亡保険に加入していることを受取人に伝えていなければ、せっかくの保険も活用できません。
健康なうちに、家族に保険の加入状況や保険証券の保管場所を伝えておきましょう。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年2月1日―2026年2月28日)
まとめ
今回は、死亡保険に加入できる年齢と、高齢者が保険を検討する際のポイントについてお伝えしました。
保険種類によっても異なりますが、最高で89歳まで加入できるものが一般的です。
一時払終身保険の場合は90歳でも加入可能な商品もあるため、資産を保有している人にはおすすめの選択肢です。
ほけんのコスパでは、高齢者でも加入しやすい死亡保険を複数掲載しています。
年齢と性別を入力するだけで簡単に見積もりも可能です。
85歳までであればインターネット上での申込みが可能な商品もあります。
保険選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
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