「尿管結石の手術で保険はおりる?」「手術費用はいくらかかる?」と不安に感じていませんか。
尿管結石は激痛を伴うため、身体的にも精神的にも大きな負担がかかります。
せめて経済面での不安を無くして、治療に臨みたいものです。
尿管結石の治療で受ける代表的な手術は、医療保険の給付対象になる可能性があります。
本記事では、「手術費用・入院期間の目安」と「いくら保険金・給付金をもらえるか」を具体的に紹介します。
保険請求の手順についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
尿管結石の代表的な手術は医療保険の手術給付金の保障対象になる可能性が高い
古い医療保険の場合、短期入院では保障されないこともあるため要注意
尿管結石の手術・入院にかかる費用は概ね約7~15万円前後。入院日数が長くなると費用も高くなる
目次
尿管結石(尿路結石)の手術で保険金・給付金は受け取れる?
尿管結石の治療で行われる代表的な手術は、医療保険の手術給付金の支払い対象となることが一般的です。
ただし古いタイプの保険では、保障対象の手術が限定されていたり、日帰り手術が対象外となるケースもあるため注意が必要です。
具体的に見ていきましょう。
代表的な手術(ESWL・TULなど)は基本的に対象
尿管結石の治療で行われる「体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)」や「経尿道的尿路結石破砕術(TUL)」は、多くの医療保険で手術給付金の支払い対象となります。
ESWLは、体の外から衝撃波を当てて結石を砕く治療法です。
一方、TULは尿道から内視鏡を挿入し、レーザーなどで直接結石を砕く手術です。
どちらも公的医療保険が適用される医療行為で、民間の医療保険でも保障対象になることが一般的です。
ただし、保険商品によっては対象となる手術の定義が異なる場合があります。
特に古い医療保険では対象手術が限定されていることもあるため、まずは加入している保険の約款を確認しましょう。
また、「尿路結石」は腎結石や尿管結石の総称で、基本的に民間の保険での扱いに大きな違いはありません。
古い保険は要注意?日帰り手術の落とし穴
近年、医療技術の進歩により、尿管結石の手術は入院期間が短期化する傾向にあります。
ESWLの場合、日帰り入院で治療が行われるケースも珍しくありません。
しかし、古い医療保険の場合「入院5日以上から保障対象」と定められているケースがあり、日帰り手術や短期の入院では給付金が支払われない可能性があります。
最新の医療保険は、日帰り入院や1泊2日の入院から保障される商品が主流です。
加入している保険が古いタイプではないかを確認し、必要に応じて見直しを検討することも大切です。
ただし、尿管結石の手術が決まった段階では新しく保険に加入することはできないため、注意しましょう。
健康なうちに保険を見直しておくか、手術が終わって完治してから今後のために見直しを検討すると良いでしょう。
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尿管結石の手術費用と入院期間の目安
尿管結石の手術費用は公的医療保険が適用されるため、自己負担は原則3割です。
手術方法によって費用や入院期間は異なります。
ここからは、代表的な2つの手術「ESWL」と「TUL」の費用と入院期間の目安を解説します。
ESWL(体外衝撃波)の場合
体外衝撃波破砕術(ESWL)は、メスを使わずに体の外から衝撃波で結石を砕く治療法です。
体への負担が少なく、日帰り入院で治療が完了することもあり、仕事を長く休む必要がない点がメリットです。
費用の目安:約7~10万円
入院期間:日帰りまたは1泊2日
ただし結石の大きさや硬さによっては、複数回の治療が必要になる場合があり、その都度費用がかかります。
TUL(内視鏡)の場合
経尿道的尿路結石破砕術(TUL)は、尿道から細い内視鏡を挿入し、レーザーなどで結石を直接砕いて取り除く手術です。
ESWLで破砕できない大きな結石や硬い結石に適しており、確実性が高い治療法です。
費用の目安:約10万円~15万円
入院期間:1〜3日程度
費用には入院費が含まれるためESWLより高額になりますが、一度で結石を完全に取り除ける可能性が高い点がメリットです。
参考)胆石・総胆管結石の手術について
尿管結石と似ている病気として、胆石や総胆管結石があります。
部位も術式も尿管結石とは異なりますが、腹腔鏡手術等を受けた場合は医療保険の保障対象になる可能性があります。
胆石の手術は、腹腔鏡を使って担当を摘出する術式が一般的です。
症状や術後の経過によって入院日数は異なりますが、概ね2~4日程度の短期入院となることが多いようです。
開腹手術を行った場合は、さらに入院日数が長引くこともあります。
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【いくらもらえる?】保険金・給付金の受取金額シミュレーション
実際に尿管結石の手術を受けた場合、医療保険からいくら給付金を受け取れるのでしょうか。
給付額は契約内容によって異なりますが、一般的な計算方法と具体例を紹介します。
一般的な医療保険の計算方法
医療保険から受け取れる給付金は、主に「入院給付金」と「手術給付金」の2つです。
入院給付金:入院給付金日額 × 入院日数
手術給付金:入院給付金日額 × 給付倍率
手術給付金の「給付倍率」は、手術の種類によって定められており、設計書や約款で確認できます。加えて、入院一時金が付加されている医療保険では、日額給付以外に一時金を受け取れる可能性があります。
例)入院日額5000円の場合
入院給付金日額が5000円の医療保険に加入している人が、TUL(内視鏡手術)で3日間入院した場合のシミュレーションをしてみましょう。
日額5000円・手術給付倍率20倍
入院給付金:5000円 × 3日間 = 1万5000円
手術給付金:5000円 × 20倍 = 10万円
合計:11万5000円
上記のケースであれば、入院・手術時の自己負担を概ね医療保険の給付金でカバーできるといえるでしょう。

Q1
性別をお伺いします
県民共済(都道府県民共済)の場合
県民共済には主に、入院保障が中心の「入院保障型」と、死亡保障と入院保障が組み合わさった「総合保障型」があります。
いずれも尿管結石で手術した場合、給付金を受け取れる可能性があり、毎月の掛け金によって受給額は異なります。
詳細は証券を確認するか、共済組合へ直接問い合わせてみると良いでしょう。
例えば、掛金2000円の入院保障型の場合、入院1日あたり1万円と手術の種類に応じて手術共済金が支払われます。
県民共済の場合も入院1日目から保障と定められているため、尿管結石による短期入院でも保障対象となる可能性があります。
給付金の請求漏れがないよう、手術が決まったら加入している共済組合へ連絡をしましょう。
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結局手術費用は医療保険でまかなえる?(黒字・赤字の分かれ道)
尿管結石の手術費用を医療保険からの給付金でまかなえるかどうかは、治療内容や保険の契約内容によって異なります。
公的制度である「高額療養費制度」も活用することで、現金の持ち出しを抑えることができます。
ここからは、公的制度を利用した場合の自己負担額と、受け取れる給付金額の比較をしながら、黒字になるケースと赤字になるケースについて考えていきましょう。
参考)高額療養費の自己負担上限額
高額療養費制度は、1カ月の医療費の自己負担額が上限額を超えた場合に、その超えた金額が払い戻される制度です。
上限額は、年齢や収入によって定められており、現役世代の場合は次の通りです。
年収が約370~約770万円の世帯の場合、1カ月の医療費の自己負担上限は約8~9万円程度です。
日帰りでESWLを行った場合は自己負担が上限まで達しないケースもあるため、この制度の対象外となる可能性があります。
一方、1泊2日以上の入院でTUL(内視鏡手術)を受けた場合、自己負担が上限額を超えることもあるでしょう。
その場合は、高額療養費の申請をすることで差額が返還されます。
申請を退院後に書面で行うか、事前に「限度額適用認定証」を取得しておき支払時に提示することでその場で高額療養費の適用を受けることも可能です。
また、マイナ保険証で診察を受ければ申請手続きや認定証の取得も不要で、支払額が高額療養費の限度額までとなります。
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持ち出し費用が発生するケース・しないケース
医療保険からの給付金で手術費用をすべてまかなえるかどうかは、保障額や実際の入院日数によって大きく異なります。
【給付金が費用を上回る(黒字になる)可能性があるケース】
- 入院給付金日額や手術給付金の倍率が高い保険に加入している
- 入院日数が短く、高額な治療を受けなかった
- 大部屋に入院し差額ベッド代がかからなかった
【持ち出し(赤字になる)が発生する可能性があるケース】
- 保険の保障内容が手薄だった(日帰り手術が対象外など)
- 保険適用外の差額ベッド代や食事代がかかった
- 複数回の治療が必要になった
特に、個室や少人数の病室を希望した場合にかかる差額ベッド代は、全額自己負担となり高額療養費制度の対象にもなりません。
持ち出し費用を抑えるためには、保険適用外の費用についても事前に確認しておくことが大切です。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年3月1日―2026年3月31日)
損をしないために!保険請求で知っておくべき3つの注意点
尿管結石の手術で給付金をスムーズに受け取るためには、いくつかの注意点があります。
複数回の手術を受ける場合や、請求手続き、公的制度の利用について事前に知っておくことで、損をせずに済みます。
要注意!複数回手術の「60日ルール」
多くの医療保険では、同じ病気の治療のために複数回の手術を受けた場合、給付金の支払いは60日に1回となる制限が設けられています。
例えば、ESWLを1回受けたものの結石が砕けず、30日後にもう一度ESWLを受けた場合、2回目の手術は給付金の対象外となる可能性があります。
短期間に複数回の手術が予定される場合は、60日ルールについて保険会社に確認しておくことが大切です。
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診断書は不要?一番ラクな請求方法
以前は給付金の請求に医師の診断書が必須でしたが、最近では手続きが簡素化されています。
多くの保険会社では、入院期間が短い場合や少額の請求の場合、診断書の代わりに領収書や診療明細書のコピーで請求できるようになっています。
診断書は発行に5000円前後の費用がかかるため、提出が不要であればその分現金持ち出しを抑えることができます。
また、インターネット上のマイページで請求手続きが完結する保険会社も増えています。
郵送の手間が省け、給付金の支払いもスピーディーになるため、自身が加入している保険会社がどのような請求方法に対応しているか確認しましょう。
尿路結石とは?再発を防ぐためのポイント
尿路結石は、腎臓から尿道までの尿の通り道(尿路)に結石ができる病気です。
結石が尿管などの狭い場所で詰まると、激しい痛みや血尿などの症状を引き起こします。
尿路結石は再発率が高いことで知られており、5年間で約半数の人が再発するともいわれています。
そのため、治療後も予防を意識した生活が重要です。
【再発を防ぐためのポイント】
- 水分を多く摂る
1日2リットルを目安に水分を摂取し、尿量を増やすことで結石ができにくくなります。
- 食生活の見直し
動物性タンパク質や塩分の過剰摂取を避け、バランスの取れた食事を心がけます。
ほうれん草などに含まれるシュウ酸の摂りすぎにも注意が必要です。
- 適度な運動
運動は結石の排出を助ける効果が期待できます。
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尿管結石と保険に関するよくある質問
ここからは、尿管結石と保険に関するよくある質問に、保険のプロがわかりやすく回答します。
Q. 尿管結石の手術後、新しく生命保険や医療保険に入れますか?
A. 尿管結石の手術後でも、生命保険や医療保険に加入できる可能性は十分にあります。
ただし、経過観察中や排石前の場合、腎臓や尿管などの泌尿器系に一定期間の部位不担保条件が付くことがほとんどです。
完治していれば無条件で加入できる可能性が高いため、医師から「完治」の診断を受けてから保険の新規加入や見直しを検討すると良いでしょう。
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Q. 領収書をなくしてしまったのですが、保険請求できますか?
A. 基本的に医療機関では領収書の再発行を受け付けていないため、他の書類で代用できないか保険会社に確認してみましょう。
保険会社によっては「診療明細書」や「入院診療計画書」など、治療内容や期間がわかる他の書類で代用できることがあります。
まずは加入している保険会社に連絡し、必要な手続きについて相談してください。
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まとめ
尿管結石の治療で受ける「体外衝撃波破砕術(ESWL)」や「内視鏡手術(TUL)」は、多くの場合、医療保険の手術給付金の支払い対象となります。
また新しい医療保険では日帰り入院や1泊2日の入院でも、手術給付金とは別に入院給付金も受け取れる場合があります。
まずは、加入している医療保険の証券や設計書で、保障内容を確認してみましょう。
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