70歳女性
持病がある方向け医療保険商品一覧・保険料見積比較

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70代の持病がある方向け医療保険の選び方
健康状態が理由で通常の医療保険に加入できない場合、持病があっても入りやすいタイプの医療保険を検討しましょう。加入に際して知っておくべきポイントや、保険の選び方についてご紹介します。
目次
3-1.高血圧の場合
3-2.糖尿病の場合
3-3.がんの場合
3-4.狭心症・心不全など心疾患の場合
3-5.脳梗塞など脳血管疾患の場合
5.まとめ
70代で緩和型医療保険は必要?
70代になると、多くの人が何らかの持病を抱えるようになります。
持病や通院歴、入院・手術歴があると、一般的な医療保険に加入するのは難しくなるケースが少なくありません。
そこで検討したいのが、加入条件が緩やかな「引受基準緩和型医療保険(緩和型医療保険)」です。
持病があっても入りやすいのがメリットですが、本当に自分にとって必要な保険か判断するために、まずは70代を取り巻くリスクから見ていきましょう。
関連記事:70代に医療保険は必要?おすすめの選び方と「損をしない」ための判断基準をプロが解説
70代以上が抱える長期入院のリスク
年齢を重ねると、病気やケガの回復に時間がかかるようになり、入院が長期化する傾向にあります。
厚生労働省の調査によると、70代以上の平均退院日数は他の若い世代と比べて長く、特に脳血管疾患(脳卒中など)や認知症、骨折による入院は数カ月に及ぶことも珍しくありません。
長期入院になれば、それに伴って医療費、差額ベッド代、食費などの費用も膨らむため、事前に民間の医療保険で備えておくことが大切です。
年金生活の中、医療費負担で家計が苦しくなるリスク
70代の多くは、年金が主な収入源となります。
限られた収入の中で生活をやりくりしているため、急な入院や手術でまとまった医療費が必要になると、老後のために蓄えていた貯蓄を一気に切り崩すことになりかねません。
医療費の負担が家計を圧迫し、その後の生活が立ち行かなくなるリスクを回避するためにも、民間の医療保険で最低限の保障を確保しておくことが大切です。
貯蓄が十分になく、毎月の生活で節約を意識している人ほど、医療保険の必要性が高くなる傾向にあります。
緩和型医療保険のメリット・デメリット
通常の保険に加入できなかった70代にとって、緩和型保険は次の有力な選択肢になります。
まずは、メリットとデメリットを整理しておきましょう。
| メリット | 告知項目が少なく持病があっても加入しやすい 持病の悪化も保障されることが一般的 | |
|---|---|---|
| デメリット | 通常の保険と比べて保険料が割高 保障削減期間が設けられている場合がある | |
緩和型保険は加入に際しての告知項目が少なく設定されているため、持病があっても加入しやすいのが特徴です。
また、加入前に患っていた病気が原因で入院・手術をした場合でも保障の対象になることがほとんどです。
一方、一般的な医療保険に比べて、保険料が高く設定されている点には注意が必要です。
また、特定の保障のみ、加入から1年間は受け取れる給付金が半額になる制限が設けられている商品もあります。
緩和型保険の加入を検討する際は、保障と保険料のバランスに注意が必要です。
70代で持病がある場合の医療保険選び
持病を抱えている70代が保険を選ぶ際は、まず自身の健康状態を整理して、保険会社が指定する告知項目に該当しないかを確認することが大切です。
スムーズに最適な保険を選ぶためのステップを解説します。
関連記事:持病がある高齢者でも入れる保険はある?70代・80代に医療保険は必要?失敗しない保険選びのコツ
治療歴や健康診断結果を整理する
まずは、自身の健康状態を正確に把握しましょう。
「いつから通院しているか」「何の薬を飲んでいるか」「過去に入院や手術をしたのはいつか」「直近の健康診断の数値(血圧や血糖値など)」をメモなどに整理しておくと、保険選びや申し込み時の告知がスムーズになります。
一般の医療保険でも、緩和型医療保険でも、最大で過去5年間の健康状態について問われます。
治療歴が複数あり思い出しにくい場合は、おくすり手帳や過去のスケジュール帳を参考に、整理して書き出してみることをおすすめします。
引受基準緩和型保険の告知項目を確認する
緩和型医療保険の告知項目は、一般的に次のとおりです。
すべての質問に「いいえ」と答えることができれば、申し込みが可能です。
保険会社によって細かい内容は異なりますが、過去1~2年以内に入院・手術歴がなく、現在入院等を勧められていなければ、加入を検討できる商品が多くなっています。
中には、過去5年以内の健康状態を問わないものもあるので、複数の商品で告知項目を見比べながら保険選びを進めるのがおすすめです。
がんや三大疾病特約を付加したい場合の告知項目
ベースとなる緩和型医療保険に「がん特約」や「三大疾病特約」を追加する場合、基本の告知項目に加えて、特定の病気(がん、心疾患、脳血管疾患など)に関する追加の告知が必要になることがあります。
追加で求められる告知の例
- 過去2年以内に、がんまたは上皮内がん、子宮頸部異形成、ポリープ、腫瘤、胸のしこりで異常指摘を受けたことがありますか
- 過去5年以内に、がんまたは上皮内がんで入院や手術を受けたり、診断確定されたことはありますか
- 過去2年以内に、心疾患、脳血管疾患、糖尿病合併症で医師による診察を受けたことがありますか
- 過去2年以内に、心電図検査で異常を指摘されたことがありますか
主に問われるのは、過去の三大疾病に関連する病気での治療歴です。
特約の付加を検討している場合は、追加の告知内容についても事前に確認しておくとスムーズです。
保険料が毎月支払い続けられる範囲か確認する
緩和型医療保険は通常の医療保険に比べて保険料が割高なため、保障を充実させすぎると毎月の支払いが負担になってしまいます。
保険は途中で解約してしまっては意味がありません。
自身の年金収入と生活費のバランスを見極め、無理なく一生涯払い続けられる保険料に設定することが何よりも大切です。
自分は緩和型?通常型?疾病別判断ポイント
持病があっても、病状が安定していれば「通常の医療保険(条件付き含む)」に加入できるケースもあります。
ここからは、70代に多い代表的な疾病ごとの判断ポイントをご紹介します。
関連記事:緩和型と一般型の違いを徹底比較|持病があるならどっち?プロが教える保険の選び方
高血圧の場合
70代では、高血圧で通院治療をしている人も多く、通常の保険には加入できないのではないかと諦めている人もいます。
結論からいうと、高血圧は薬を服用して数値がしっかりコントロールされていれば、通常の医療保険に加入できる可能性が十分にあります。
通院での投薬治療だけにとどまっている場合は、まず通常の医療保険から検討を始めてみましょう。
ただし合併症がある場合や、数値が極端に高い場合は厳しい判断になるため、緩和型医療保険の検討が必要です。
関連記事:高血圧でも入れる保険とは?医療保険や死亡保険など、保険種類別に加入目安を解説
70代の高血圧性疾患の受療率・平均在院日数
厚生労働省の「患者調査」によると、65歳以上の高血圧性疾患患者は、35~64歳の約4倍にのぼることがわかっています。
| 総数 | 入院 | 外来 | |
|---|---|---|---|
| 15~34歳 | 1万6000人 | 0人 | 1万6000人 |
| 35~64歳 | 126万7000人 | 1000人 | 126万6000人 |
| 65歳以上 | 481万3000人 | 4万1000人 | 477万3000人 |
ほとんどが外来の患者ですが、65歳以上は入院患者も徐々に増える傾向があります。
高血圧を放置しておくと、心疾患などの重大な病気を引き起こす原因になります。
合併症にかかって医療保険の検討が難しくなる前に、最低限の備えを確保しておきましょう。
糖尿病の場合
糖尿病は「HbA1c」などの数値や、治療方法(食事療法のみ、飲み薬、インスリン注射など)、合併症(網膜症や腎症など)の有無によって判断が分かれます。
軽度であれば通常型に入れることもありますが、インスリン治療中や合併症がある場合は、緩和型保険が主な選択肢となります。
ただし、直近で入院歴があると緩和型の加入も難しくなる恐れがあります。
加入できる保険の選択肢が狭まってしまう前に、検討を済ませておくことが大切です。
関連記事:糖尿病でも保険に入れる?入りやすい保険や選び方のコツをプロが徹底解説
がんの場合
過去にがんの罹患歴があると、現在の状況に関係なく通常の医療保険への加入は非常に難しくなります。
また、5年以内に治療歴があると緩和型でも選択肢が少なくなる傾向にあります。
保険会社によって「治療終了」の定義は異なるため、ホルモン剤の服用や定期検査の扱いについて事前に確認しておくことも大切です。
現在治療を続けていたり、寛解してから間もない場合は、過去5年以内の健康状態を問わない緩和型保険を探すか、告知不要の無選択型保険を検討するのが良いでしょう。
関連記事:【2025年最新版】がんになっても入れる保険おすすめランキング!既往歴・持病があっても加入できる保険の選び方
狭心症・心不全など心疾患の場合
心疾患は再発リスクがあるため、審査が厳しくなる傾向にあります。
狭心症や心不全などを抱えている場合、通常型の医療保険への加入は難しいケースがほとんどです。
投薬も経過観察も終了していれば通常型を検討できる場合も稀にありますが、基本的には緩和型から検討するのがおすすめです。
また緩和型であっても、心疾患の罹患歴があると三大疾病特約を付加できない可能性があります。
基本の入院に備えるプランで、しっかり保障を確保しておきましょう。
関連記事:心臓病だと生命保険に入れない?不整脈や心不全など病気ごとの加入目安をプロが解説
脳梗塞など脳血管疾患の場合
脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患も、心疾患同様、再発リスクが高く後遺症が残ることも多いため、発症後の通常型への加入は極めて難しくなります。
退院から1~2年経過していれば緩和型保険が検討できるようになるので、時期を見て保険選びを進めていきましょう。
脳血管疾患の罹患歴があると、緩和型であっても三大疾病特約は付加できない可能性が高くなります。
基本の入院保障で、もしもの時も安心できるようプランを組み立てることが大切です。
70代向け 緩和型医療保険のプラン選びのポイント
いざ緩和型医療保険に加入する際、どのようなプランにすればよいのか、保障はいくらが適切なのか、迷う人も多いでしょう。
ここからは、具体的な選び方のポイントをご紹介します。
入院日額の決め方
医療保険の基本保障は、入院1日ごとに受け取れる「入院給付金日額」です。
70代の入院日額は「5000円」をひとつの目安として検討しましょう。
1万円以上の保障額にすると、毎月の保険料が高額になる恐れがあります。
日額だけでなく、入院日数に関係なく受け取れる「一時金特約」を併用するなどして、保険料を抑える工夫が必要です。
関連記事:入院日額はいくらにすれば安心?入院一時金はつけておくべき?
70代の平均在院日数は28~29日
厚生労働省の患者調査によると、70代の平均在院日数は28~29日と、約1カ月近い日数であることがわかります。
20~30代が10日前後であることを踏まえると、高齢者は長期入院のリスクが高いといえるでしょう。
特に、認知症や脳血管疾患は、入院日数が長くなる傾向にあります。
日額5000円の緩和型医療保険であれば、28日間入院すれば合計で14万円受け取れる計算になります。
医療費負担はまかなえる可能性がありますが、個室ベッド代などを踏まえると不足する恐れがあるため、入院一時金特約などを併用して保障を確保しておくと良いでしょう。
関連記事:1週間の入院費用はいくら?自己負担額の平均・相場と高額療養費制度をプロが解説
高額療養費制度も考慮する
70歳以上になると、公的制度である「高額療養費制度」の自己負担上限額が、現役世代よりも低く設定されるケースがあります。
1カ月の自己負担額は一定に抑えられるため、過剰に高額な日額保障を設定する必要性は低いでしょう。
民間の医療保険を検討するときは、公的保障を踏まえて不足する部分だけを効率よく保障する考え方が大切です。
ただし、入院時の差額ベッド代や食事代、先進医療など公的医療保険が対象外の治療に関しては、高額療養費制度の対象外です。
高齢になると、大部屋での療養は精神的にも肉体的にも負担がかかることがあります。
個室療養を希望する際は保障額を少し手厚く、公的保険適用外の治療を希望する場合は「先進医療特約」を付加するなどして備えておきましょう。
関連記事:高額療養費制度が使えないケースとは?社労士が高額療養費制度の疑問をわかりやすく解説
日型は60日型と120日型どちらがよい?
医療保険には、入院1回に対して何日まで保障されるかの上限があります。
30日型・60日型・120日型と選ぶことが可能ですが、70代は脳血管疾患などのリスクが高く、入院が長期化しやすいため、予算が許せば「120日型」にしておくと安心です。
ただし、保険料を抑えたい場合は60日型を選び、三大疾病による入院時は日数が無制限になる特約をつけるという方法もあります。
いくつかのプランで保険料をシミュレーションしながら選択するのが良いでしょう。
関連記事:医療保険は60日型と120日型どっちがいい?迷ったときの判断基準と「特約」の賢い選び方
保険料が割高になりやすい緩和型は「掛け捨て型」がおすすめ
緩和型医療保険はもともと保険料が高めに設定されています。
そのため、お祝い金があるタイプなどを選ぶと保険料が毎月の予算をオーバーしてしまう可能性があります。
年金生活を送る70代にとって、毎月の固定費はできるだけ抑えておきたいものです。
純粋に医療保障だけを確保する「掛け捨て型」を選ぶのが、家計への負担を抑える賢い選択といえるでしょう。
70代からの緩和型医療保険選びでは「終身型」がおすすめ
保険期間には、一定期間のみ保障する「定期型」と、一生涯保障が続く「終身型」があります。
70代からの保険選びでは、原則として「終身型」を選びましょう。
前提として、持病がある方向けの緩和型保険は、ほとんどが一生涯保障が続く終身型です。
70代からでも加入できる商品として、少額短期保険など1年更新の医療保険もありますが、将来的に保険料の更新で継続が難しくなる恐れがあります。
今後年齢を重ねるにつれて、病気やケガのリスクは高まっていきます。
将来の医療費負担に備えるためにも、保障が続く終身型保険に加入しておくのがおすすめです。
複数の商品を比較してできるだけ保険料を抑えられる商品を選ぶ
緩和型医療保険は、保険会社によって告知項目の微妙な違いや、同じ保障内容でも保険料に差が出ることがあります。
最初から1社に絞り込まず、必ず複数の商品を比較・検討し、自身の健康状態に合い、かつ保険料が最も納得できる商品を選ぶことが大切です。
保険の比較サイトであれば、ひとつひとつの保険会社で見積もりを取る必要もなく、年齢と性別を入力するだけで保険料の一括シミュレーションが可能です。
まとめ
70代になると、何かしらの健康不安を抱えている人がほとんどでしょう。
持病があっても、「引受基準緩和型医療保険」を活用すれば、もしものときの長期入院や医療費負担のリスクに備えることができます。
まずは自身の健康状態と告知項目を照らし合わせ、申し込みできる商品があるか確認してみましょう。
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執筆・監修者 保険ライター/2級FP技能士
橋本 優理
大学卒業後、ほけんの窓口グループ株式会社へ入社。約300組のライフプランニングを行い、保険販売業務に従事。その後、異業種にて法人営業を経験し、株式会社エイチームフィナジーで保険EC事業の立ち上げに参画。インターネット上で保険の無料相談ができるサービスの責任者として、自身も多くの世帯のライフプランニングを行う。2023年に株式会社モニクルフィナンシャル入社。経済メディア「LIMO」で300記事以上を執筆。現在は、より多くの人に、より気軽に、自分に合った保険の選び方を知ってほしいとの思いでコンテンツ制作や執筆作業に従事。 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、生命保険募集人資格、損害保険募集人資格保有。
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