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【2025年最新】50代に最適な医療保険の選び方を保険のプロが徹底解説!

【2025年最新】50代に最適な医療保険の選び方を保険のプロが徹底解説!

(最終更新日:

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橋本 優理

監修者:

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高橋 明香

50代になると、何かと健康面で気になることが出てくるかもしれません。

いざというときに備え、医療保険の見直しを検討している人も多いのではないでしょうか。

50代を超えると、がんや生活習慣病のリスクが高まります。

予期せぬ医療費の支払いで困ることがないように備えておくことが大切です。

今回は、50代が医療保険を選ぶときのポイントや、おすすめの医療保険について保険のプロが解説します。

この記事を読んでわかること

  • 医療保険を検討する50代には、一生涯保障の「終身型医療保険」がおすすめ

  • がんや生活習慣病のリスクが高まる年代。特約で手厚くカバーするプランも検討しましょう

  • 保険選びをする際は、複数社で比較してから決めましょう

50代に医療保険が必要な理由

年齢を重ねるごとに、病気やケガのリスクは高まっていきます。

50代からは、老後も見据えて、医療保障について検討する必要性が出てきます。

まずは、50代が抱えているリスクや、医療保険が必要な理由を見ていきましょう。


50代で高まる健康リスクに備えるため

50代を超えると、健康リスクは格段に増加します。

特に、がんや心疾患、脳血管疾患といった重大な病気に罹患するリスクが上昇するといわれています。

また高血圧や糖尿病など、生活習慣病の罹患者も増加する傾向にあります。

中にはリハビリが必要になり、長期での療養を余儀なくされるケースもあるため、医療費の負担や収入の減少に備えておくことが大切です。

女性コンシェルジュ

また、一度何かの病気に罹患してしまうと、医療保険へ新たに加入するのが難しくなってしまいます。

いざというときの医療費負担に備えるためにも、医療保険の必要性を感じている人は早めに検討しましょう。


公的医療保険だけではまかえない費用に備えるため

日本では公的医療保険が充実しているものの、治療にかかる費用すべてをカバーできるわけではありません。

先進医療や自由診療など、最先端の治療を受ける場合は全額自己負担となります。

特に50代以降はがんの罹患リスクが高まりますが、がんの治療に用いられる重粒子線治療や陽子線治療といった先進医療は、自己負担が200~300万円にのぼります。

女性コンシェルジュ

経済的な理由で治療の選択肢を狭めたくない人は、医療保険で備えておくと良いでしょう。

また、入院時に個室療養を希望した場合に発生する差額ベッド代は、公的医療保険の対象外となるため全額自己負担が必要です。

入院中の食費や日用品のレンタル費用など、医療費以外の出費も発生することを考慮しておきましょう。

女性コンシェルジュ

十分な貯蓄がある人でも、老後の生活費を取り崩すことに不安を感じる人や、先進医療・自由診療などの高額な治療を視野に入れている人は医療保険で備えておきましょう。

当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年6月1日-2025年6月30日)

50代の医療保険選びの基本とポイント

50代で医療保険の新規加入や見直しを検討している人向けに、医療保険選びのポイントをわかりやすく解説します。


終身医療保険がおすすめの理由

50代で医療保険を検討する場合、基本的には一生涯保障が続く「終身医療保険」がおすすめです。

入院のリスクは年齢を重ねるにつれて高まります。

特に老後は、限られた年金収入と貯蓄でやりくりしながら生活しなければなりません。

女性コンシェルジュ

突発的な医療費負担に備えるためにも、保障が一生涯続く医療保険で備えておくと良いでしょう。

終身医療保険は更新がないため、基本的に保険料は加入時のまま一定です。

保険料が高くなる心配をすることなく、老後も見据えて医療保障を準備できることもおすすめできるポイントのひとつです。


押さえておきたい医療保険の主な保障内容

医療保険の主な保障内容は次のとおりです。

入院日額給付金は1日につき5000円から1万円が一般的な設定額です。

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近年では短期入院が増加しているため、日額だけでなく一時金での保障を特約として付加する人も増えています。

先進医療特約の保険料は1カ月あたり数十~数百円程度のことが一般的で、多くの人が付加する特約です。

そのほか、通院やがんに備える特約を付加できる医療保険も増えており、ニーズに合わせて自由にプランを組むことが可能です。

女性コンシェルジュ

50代以降の病気リスクをふまえて、いざというときに安心できる保障内容にしておくことが大切です。


50代で特に検討したい特約

医療保険には付加できる特約が多くあり、どれを選択したら良いかわからない人も多いのではないでしょうか。

50代に特におすすめの特約は次のとおりです。

  • がん特約
    50代以降はがんの発症リスクが高まるため、がん治療に備えた特約を検討するのがおすすめです。がん特約では診断時の一時金が支払われるほか、通院治療に対応した保障も付けられることがあります。

  • 特定疾病(生活習慣病)保障特約
    がんだけでなく、三大疾病や生活習慣病に手厚く備えておきたい場合は、特定疾病保障特約を検討しましょう。診断時の一時金や、生活習慣病での入院に手厚く備えられるものなど、保障内容は保険会社によって異なります。

  • 女性疾病特約
    50代女性の場合、乳がんや子宮がんといった女性特有の病気の罹患リスクに注意が必要です。女性疾病特約を付加しておくことで、女性疾病で入院・手術を受けたときに手厚い保障を受けられます。

  • 先進医療特約
    高額になりがちな先進医療の技術料を保障します。保険料も比較的お手頃なため、多くの人が付加する特約です。

50代以降はがん生活習慣病のリスクが高まります。

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主契約の入院保障だけでは、長引く治療や一時的な収入の減少に対応できない可能性があります。

継続して支払い続けられる保険料の範囲で、自分にとって必要な特約を選びましょう。


保険料と保障内容のバランス

50代は健康リスクが高まる年代ですが、保険を選ぶ際には家計への負担も考慮しなければなりません。

月々の保険料が高すぎると、長期的な支払いが難しくなります。

特に、老後は現役時代と比べて収入が減少する人がほとんどです。

定年退職後も支払い続けられる、無理のない範囲で保険を選ぶことが大切です。

一方で保障内容が不十分だと、いざというときの医療費を十分にカバーできず、結果的に高額な自己負担が発生するリスクがあります。

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自分に合った保障を納得の保険料で選ぶためには、保険比較サイト等を使って複数の商品を比較することがポイントです。

50代の医療保険の保険料は?

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50代におすすめの医療保険のタイプ【ケース別】

医療保険は、経済状況やニーズに合わせて選ぶ必要があります。

ここからは、ケース別におすすめの医療保険をご紹介します。


保険料を抑えたい場合

50代で保険料を抑えて医療保険に加入したい場合は、必要最低限の保障に絞った商品を選ぶのがおすすめです。

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入院日額は5000~1万円程度とするか、日額を抑えて入院一時金特約を組み合わせるなど、効率良くプランを組めるよう工夫してみましょう。

また、先進医療特約は比較的お手頃な保険料で付加することができます。いざというときのために付加しておくことをおすすめします。

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毎月の保険料を抑えたい場合、保険料の払込期間は終身にしておくと良いでしょう。

保険を継続する限り保険料の支払いが必要になりますが、毎月の支払額は最も抑えることができます。


50代女性の場合

50代女性には、女性疾病特約」を付加できる医療保険がおすすめです。

乳がんや子宮がんといった女性特有のがんだけでなく、甲状腺疾患やリウマチなど女性に多い病気も保障対象となっている場合もあります。

女性コンシェルジュ

女性疾病特約の保障内容は保険会社によっても異なりますが、入院や手術を手厚く保障するタイプが一般的で、差額ベッド代等に利用することも可能です。

がんの通院治療に備えたい場合は、女性疾病特約ではなく「がん特約」の付加がおすすめです。

がん特約には、がんと診断されたときに一時金を受け取れるものや、通院での薬剤治療を保障対象とするものがあります。

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付加する特約はニーズに合わせて選びましょう。


50代男性の場合

50代男性が医療保険を選ぶ際は、三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)に備える保障を重視するのがおすすめです。

三大疾病の罹患リスクは50代以降に増加します。

入院日額だけでは、治療が長引いた場合の医療費負担や収入の減少に対応できない可能性があります。

最近では、三大疾病だけでなく高血圧性疾患や糖尿病などの生活習慣病に手厚く備えられる特約を用意している医療保険もあります。

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ニーズに合わせて保障範囲を選びましょう。


健康状態に不安がある場合

健康状態に不安がある50代の方には、引受基準緩和型医療保険」がおすすめです。

通常の医療保険と比べて、加入時の告知事項が少なく、持病があっても検討しやすいことが特徴です。

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ただし加入しやすい分、毎月の保険料は通常の医療保険よりも割高に設定されています。

保障内容に見合った保険料かどうか、継続して支払える範囲に収まっているかを確認しましょう。

引受基準緩和型医療保険の告知事項は保険会社によって異なりますが、一般的な告知事項は次のとおりです。

上記の告知事項に該当しなければ、申し込みが可能となります。

該当する項目がないか、事前にしっかり確認しておきましょう。

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がんに手厚く備えたい場合

50代はがんリスクが高まる年代のため、がん特約が充実した医療保険を選ぶのも良いでしょう。

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特に、診断時にまとまった一時金が支給されるタイプや、長期にわたる治療費をカバーする保障がある商品を検討するのがおすすめです。

また、がんを含む三大疾病のいずれかに罹患したときに、その後の保険料支払いが免除される特約を付加することも可能です。

がん治療に専念したいと考える人にはおすすめの特約です。

医療保険に特約を付加するのではなく、医療保険とがん保険の両方に加入することも可能です。

契約を分けることで、将来見直しがしやすくなるメリットもあります。

一方、給付金請求の際にそれぞれ手続きをしなければならなかったり、管理が面倒と感じる人もいるかもしれません。

将来のこともふまえて、自分が管理しやすいと感じる方法で保障を用意しておきましょう。

今加入している医療保険の見直しポイント

50代の場合、現在加入している医療保険を見直したいと思っている人も多いでしょう。

ここからは、医療保険の見直しをする際に押さえておきたいポイントを紹介します。


保障内容の現状確認

まずは、今加入している保険の保障内容を確認することが大切です。

近年は短期入院が増加しています。

日帰り入院を含む短期の入院に対応できているか、改めて保障内容を見直してみましょう。

また、50代以降はがんや三大疾病の罹患リスクが高まるため、十分な保障を確保できているかどうかもポイントになります。

女性コンシェルジュ

過去に加入した医療保険の場合、保障が古くなり現在の医療事情に適していない可能性もあります。

ライフスタイルやニーズに合っているかも含めて、保障内容の確認をしておきましょう。


保険料の妥当性と家計への影響

次に、現在支払っている保険料が家計に与える影響も検討しましょう。

老後も支払い続けられる保険料か、更新で保険料が高くならないかを確認しておきましょう。

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定期型の医療保険に加入している人は、今のうちに終身型医療保険へ見直すのも選択肢のひとつです。

定期型の場合、年齢が上がるにつれて更新時の保険料の上がり幅が大きくなる傾向にあります。

また、更新限度が定められていることが一般的で、80歳以上の医療保障を確保できなくなる可能性があります。

入院のリスクは高齢者ほど高くなります。

女性コンシェルジュ

医療保障が本当に必要になる年齢で、保険がなくなってしまうことがないように注意しましょう。


特約の追加・削除の検討

保険の見直しは、3~5年ごとに定期的に行うことをおすすめします。

また、子どもの独立やローンの完済など、ライフステージが変わったときにも保障内容を見直すようにしましょう。

医療保険は毎年のように新しい商品が販売されます。現在の医療事情に合った最新の保障を用意できるよう、定期的に見直しをすると良いでしょう。

ただし、年齢を重ねるごとに保険料は高くなります。また健康状態によっては新しい保険に加入できないこともあります。

女性コンシェルジュ

見直しを前提にするのではなく、何かあったときは一生涯この保険で問題ない、と思える保障内容にしておくことも大切です。

医療保険の乗り換えをする際は、新しく申し込んだ保険が成立してから古い保険を解約するようにしてください。

先述したとおり、健康状態によっては新しい保険の加入を断られることがあります。

女性コンシェルジュ

古い保険を先に解約してしまうと無保険の状態になるリスクがあるため、必ず申し込んだ保険の審査結果が出てから、解約の手続きを行いましょう。

50代の医療保険に関するよくある質問

ここからは、50代の医療保険選びに関する質問に、保険のプロがわかりやすく回答します。


Q. 50代で医療保険は本当に必要?

A.医療保険の必要性は収入や貯蓄の状況によっても異なりますが、50代以降は健康リスクが高まるため、医療保険で備えておくことをおすすめします。

大きな病気に罹患して医療費の支払いが発生したり、働けなくなることで収入が減少しても、生活に影響がないくらいの資産を持っていれば、医療保険の必要性は低いといえるでしょう。

しかし、誰もが十分な資産を保有しているわけではありません。

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入院が必要になったときや、がん治療を何年も行うことになったときに、経済的な不安を感じるようであれば、保険で備えておくと良いでしょう。

特定の病気に備えておきたい人は、医療保険ではなくがん保険や三大疾病保険を検討するのも、選択肢のひとつです。

自分の経済状況と、老後の生活もふまえた上で、保険の必要性を判断しましょう。


Q. 健康診断で異常があったり、持病がある場合でも加入できる?

A.健康診断結果や、持病の種類・治療経過によって異なります。通常の医療保険への加入が難しい場合は「引受基準緩和型医療保険」を検討しましょう。

健康診断で指摘を受けていたり、持病があるからといって、すべての保険に加入できないわけではありません。

再検査を受診して問題なかった場合や、高血圧等で投薬治療の結果症状が安定している場合など、通常の医療保険に加入できるケースもあります。

もし通常の医療保険に加入できなかった場合は、持病がある方向けの「引受基準緩和型医療保険」を検討しましょう。

女性コンシェルジュ

直近1~2年以内に入院歴がなく、がんや統合失調症などの罹患歴がなければ申込み可能な商品があります。


Q. 保険料はどれくらいが一般的な目安?

A.保障内容によりますが、50代の場合、1カ月5000~1万円を目安に考えるとよいでしょう。

保険料の適正額は、収入によって異なります。

また、がんの保障や三大疾病の保障を付加するかなど、保障内容によっても保険料は大きく異なります。

ひとつの参考として、2022年の生命保険文化センターの調査によると、生命保険に支払っている保険料の平均は男性で1カ月あたり2万1250円、女性で約1万5833円です。

ただし、この額には医療保険だけでなく、死亡保険や個人年金保険等に支払っている保険料も含まれています。

女性コンシェルジュ

医療保険の保険料は5000~1万円をひとつの目安とし、他の保険とのバランスを見て決めましょう。

(参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|生命保険文化センター)


Q. 医療保険とがん保険は両方必要?違いは?

A.医療保険とがん保険は保障の内容が異なります。がんの治療に備えておきたい場合は、医療保険だけでなく、がん保険もしくは医療保険のがん特約を付加することを検討しましょう。

医療保険とは、病気やケガで入院・手術をしたときのための保険です。

それに対しがん保険は、がんと診断されたときや、がんの治療を受けたときに保障される保険です。

がん治療は近年通院で行うことが増えています。

医療保険の基本保障だけでは、通院治療は保障されません。

女性コンシェルジュ

がんに備えておきたい人は、がん保険に別途加入するか、医療保険にがん特約を付加したプランを検討しましょう。

まとめ

今回は、50代におすすめの医療保険や、保険の見直しで注意するべきポイントをご紹介してきました。

50代は、がんや生活習慣病のリスクが高まる年代です。医療保険で突発的な医療費負担に備えておきましょう。

また、老後の生活も見据えて医療保障について検討しておくことが必要になります。

終身タイプの医療保険で、一生涯の保障を確保しておくと安心です。

ほけんのコスパでは、終身タイプの医療保険を複数掲載しています。

年齢と性別を入力するだけで簡単に保険料の見積もりも可能です。ぜひ、保険選びの参考にしてください。

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執筆者・監修者のアイコン

監修者 ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

高橋 明香

みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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執筆者 元保険代理店プランナー/保険ライター

橋本 優理

大学卒業後、ほけんの窓口グループ株式会社へ入社。約300組のライフプランニングを行い、保険販売業務に従事。その後、異業種にて法人営業を経験し、株式会社エイチームフィナジーで保険EC事業の立ち上げに参画。インターネット上で保険の無料相談ができるサービスの責任者として、自身も多くの世帯のライフプランニングを行う。2023年に株式会社モニクルフィナンシャル入社。現在は、より多くの人に、より気軽に、自分に合った保険の選び方を知ってほしいとの思いでコンテンツ制作や執筆作業に従事。 生命保険募集人資格、損害保険募集人資格保有。

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