「生まれたばかりの子どもに医療保険って必要?」「自治体の制度があるから保険はいらない?」と、子どもの医療保障に関する疑問をお持ちではありませんか。
日本の公的制度は非常に充実しており、子どもの医療費負担を軽減できる仕組みがいくつか用意されています。
とはいえ、幼い子どもが大きな病気に罹患すると、親の精神的・経済的負担も大きくなるものです。
本記事では、公的制度でカバーできる範囲と、0歳から医療保険を検討するメリットをご紹介します。
子どもの医療保険加入を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
子どもの医療費は助成制度があるためほとんどかからない
子どもが入院すると「付き添い入院」で親の負担が大きくなる可能性があるため、医療保険が有効
幼いうちに終身型医療保険に加入しておくことで、一生涯の保障を保険料を抑えて確保できる
目次
8.まとめ
0歳の医療保険は「治療費」のためではなく「親の生活」を守るもの
0歳の医療保険は子どもの治療費そのものを賄うというより、子どもの入院や看病によって生じる「親の経済的負担」を軽減し、生活を守るための備えとして捉えるのが良いでしょう。
子どもの医療保険の必要性について詳しく見ていきます。
医療費自体は公的制度で足りるが「親の負担」は自助が必要
日本には手厚い公的医療制度があり、子どもの医療費そのものはほとんどかかりません。
しかし子どもが入院した場合、親が24時間付き添うケースが多く、その間の食事代や交通費、仕事を休むことによる収入減、他の兄弟のベビーシッター代など、医療費以外の負担が発生します。
医療費以外の費用は公的制度の対象外で、すべて自己資金で賄う必要があります。
子どもに医療保険をかけておくことで、「見えない負担」に備えることができ、もしものときも子どもの看病に専念できます。
貯蓄で「日額1〜2万円のマイナス」を補えるかが判断の境界線
子どもの付き添い入院で親が仕事を休んだ場合、日給の減収に加え、病院での食事代や交通費などで数千円の出費がかさむと仮定します。
すると、1日あたり1~2万円程度の経済的損失が発生する計算になります。
もし10日間入院すれば10~20万円の負担です。
小児がんなどの大きな病気に罹患すると、入院期間が数カ月に及ぶこともあり、親の負担もさらに大きくなります。
この突発的な支出を家計に影響なく貯蓄からまかなえるかどうかが、医療保険の必要性を判断するひとつの目安となります。
十分な貯蓄があれば子どもに医療保険をかける必要性は低いといえますが、もしものときの収入減少に不安を感じる場合、医療保険の加入を検討するのがおすすめです。
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そもそも子ども(0歳)の医療費は公的制度でどこまで無料になる?
0歳の子どもの医療費は、主に「乳幼児医療費助成制度」と「高額療養費制度」という2つの公的制度によって手厚くカバーされています。
具体的に見ていきましょう。
「乳幼児医療費助成制度(マル乳)」とは
「乳幼児医療費助成制度」とは、各自治体が独自に実施している子育て支援制度の一つで、東京都などでは通称「マル乳」とも呼ばれます。
健康保険に加入している乳幼児が医療機関を受診した際、保険適用となる医療費の自己負担分を自治体が助成してくれる仕組みです。
自治体によって助成内容は異なりますが、窓口での支払いが無料になるか、数百円程度の少額で済むことが一般的です。
乳幼児医療費助成制度は、子どもが6歳になるまで(義務教育就学前まで)利用できます。
また、自治体によっては、6歳以降も「子ども医療費助成制度」として補助を受けられる場合があります。
幼い子どもは免疫機能が未熟なため、さまざまな感染症にかかりやすいです。
何かと病院にかかることが多い年代ですが、自治体の助成制度を利用することで医療費の負担は最小限に抑えられます。
(参考:乳幼児医療費助成制度(マル乳)|東京都福祉局)
入院費が高額になっても安心「高額療養費制度」
「高額療養費制度」は、1カ月にかかった医療費の自己負担額が年齢や所得に応じた上限額を超えた場合に、その超えた金額が払い戻される国の制度です。
大きな手術などで医療費が高額になっても、家計の負担が大きくなりすぎないように設けられています。
乳幼児医療費助成制度があるため、乳幼児の治療で実際に高額な医療費を請求されるケースは稀です。
しかし、子どもが成長するにつれ助成制度も利用できなくなるため、将来的に高額療養費制度を利用する場面が出てくるかもしれません。
高額療養費制度は年齢に関係なく、公的医療保険に加入している人全員が利用できるものです。
ご自身のいざというときに備える意味も込めて、制度の仕組みを知っておくことが大切です。
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【注意】公的制度の対象外となる「全額自己負担」の費用一覧
日本の公的医療保険は手厚い制度ですが、治療にかかる費用すべてがカバーされるわけではありません。
特に、助成の対象外となる次の費用には注意が必要です。
- 差額ベッド代:個室や少人数の病室を希望した場合にかかる費用
- 入院中の食事代:入院中の食事療養費の一部は自己負担が必要
- 先進医療の技術料:公的医療保険の対象外となる先進的な医療技術にかかる費用
- 交通費・宿泊費:遠方の病院に通院・入院する場合の交通費や、付き添う親の宿泊費
- 雑費:入院中の身の回り品(パジャマ、タオルなど)の購入・レンタル費用
治療費以外にも、上記のような助成対象外の費用がかさむ可能性があります。
特に差額ベッド代や食事代は、入院期間が長引くと負担も大きくなってしまいます。
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医療費がタダでも「医療保険が必要」といわれる3つの理由
公的制度によって子どもの医療費負担は最小限に抑えられますが、それでも医療保険に加入しておきたいと考える人は少なくありません。
ここからは、医療保険の必要性について見ていきます。
理由1:付き添い入院にかかる「見えない出費」のリアル
乳幼児や幼い子どもが入院する場合、24時間親が付き添う「付き添い入院」が必要になることがあります。
付き添い入院では、治療費以外にもさまざまな費用が発生します。
- 親の食費:病院食は出ないため、コンビニや売店で購入する必要があり、1日あたり1500円〜2000円程度かかる場合もある
- 交通費:病院と自宅の往復や、もう片方の親が面会に来る際の交通費
- 雑費:衛生用品、着替えの洗濯代、Wi-Fiレンタル代など
- 兄弟のケア費用:上の子がいる場合、ベビーシッターや一時保育の費用が発生することも
付き添い入院には、経済的・肉体的な負担がかかります。
子どもの医療保険があれば、入院中の親の食費や交通費、シッター代などもまかなうことができます。
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理由2:共働き世帯を襲う「収入減(逸失利益)」のリスク
子どもの付き添い入院のために、親のどちらかが仕事を休まざるを得ない状況になる可能性があります。
特に共働き世帯にとっては大きな打撃になるでしょう。
有給休暇を使い切ってしまえば欠勤扱いとなり、その分収入が減少します。
パートやアルバイト、自営業の場合は、休んだ分だけ直接的に収入が途絶えることになります。
子どもの病気が原因で働けなくなったことによる収入減(逸失利益)」は、公的制度ではカバーできません。
子どもの医療保険の給付金があれば、収入減の補填としても活用できます。
理由3:選択肢を広げる「先進医療」や「個室」への備え
医療保険は、もしもの時に治療の選択肢を広げるためにも役立ちます。
例えば、治療の過程で「先進医療」が選択肢になることもあるかもしれません。
先進医療とは、公的医療保険の対象にするかを評価中の新しい医療技術で、技術料は全額自己負担になるため支払いが数百万円に及ぶこともあります。
医療保険に「先進医療特約」を付加しておけば、先進医療にかかる技術料が実費で保障されます。
一般的な医療保険では通算2000万円まで保障されるため、あらゆる先進医療に対応でき、費用の心配をせず希望の治療を受けられます。
また乳幼児が入院する場合、夜泣きに配慮して他の患者に気兼ねなく過ごせる個室を希望する人が多いでしょう。
個室療養には1日あたり平均8000円前後の費用がかかりますが、医療保険の給付金があればためらうことなく快適な療養環境を選ぶことができます。
より快適な環境で、最先端の治療法も視野に入れるのであれば、医療保険への加入がおすすめです。

Q1
性別をお伺いします
なぜ「0歳」からの加入が推奨されるのか?タイミングのメリット
「0歳から」の早いタイミングで医療保険に加入することには、いくつかのメリットがあります。
詳しく見ていきましょう。
0歳加入なら「一生涯の保険料」が圧倒的に安い
医療保険の保険料は、加入時の年齢が低いほど安く設定されています。
特に保障が一生涯続く「終身医療保険」の場合、若い年齢で加入すると安い保険料が一生涯続くため、トータルの保険料負担も抑えることができます。
ただし、一般的には0歳で加入するより2歳~4歳で加入するほうが毎月の保険料が安い傾向にあります。
これは、乳幼児の入院率が高いためリスクがあると判断されるからです。
とはいえ、0歳と2歳を比べても毎月の保険料差は数十円程度です。
早い段階で保障を確保しておくことで、もしものときのために備えられるメリットは大きいでしょう。
病気をしてからでは遅い?「加入不可リスク」の回避
医療保険は、加入時に健康状態の告知が必要です。
これは幼い子どもでも変わりません。
もし入院や手術の履歴があったり、重度の喘息や小児がんと診断されたりすると、加入が難しくなったり、特定の部位や病気が保障対象外となる「部位不担保」などの条件が付くことがあります。
健康状態が良好な0歳のうちに加入しておくことで、将来、いざ保険が必要になったときに「加入できない」という事態を避けることができます。
特に、難病や小児がんなど完治が難しい病気に罹患すると、今後の保険加入が難しくなってしまいます。
早い段階で一生涯の医療保障を確保しておくことは、将来の安心につながるでしょう。
将来の子どもへの「プレゼント」としての価値
0歳で終身医療保険に加入し、親が保険料を払い終える「短期払い」を選択すると、子どもが成人したときに保険料の負担なく一生涯の医療保障を「プレゼント」することができます。
例えば、一生涯の保障に対して「18歳払済」のプランを選び、子どもが社会人になった時点で契約者を変更すれば、子どもは保険料を支払わずに医療保障を確保できます。
子どもへのプレゼントと考えるのであれば、一生涯保障が続く「終身医療保険」が最も適しています。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年2月1日―2026年2月28日)
【チェックリスト】我が家に医療保険は必要?不要?
0歳の子どもに医療保険が必要かどうかは、家庭ごとの経済状況や考え方によって異なります。
自身の家庭状況と照らし合わせて医療保険の必要性を判断するためのチェックリストをご紹介します。
【不要な人】貯蓄があり、最低限の医療で良い人
子どもの医療保険の必要性が比較的低いのは、次のような場合です。
□ 突発的な20〜30万円の支出があっても家計に影響がない十分な貯蓄がある
□ 親が仕事を休んでも、収入が減らない(有給が豊富、自営業でも影響が少ないなど)
□ 療養環境にこだわりはなく、大部屋でも問題ない
□ 先進医療を受ける可能性は低いと考えており、その際は貯蓄で対応する
□ お住まいの自治体の医療費助成制度が非常に手厚い
貯蓄に余裕があり、子どもが入院した際にも経済的な心配が無いのであれば、あえて医療保険に加入する必要はないでしょう。夫婦のどちらかが子どもの付き添いができ、その間の収入が減る心配がない場合も、子どもの医療保険の必要性は低くなります。
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【必要な人】貯蓄不安、個室希望、安心を買いたい人
反対に、子どもの医療保険の必要性が高いのは、次のような場合です。
□ 貯蓄にあまり余裕がなく、急な出費は避けたい。
□ 親が仕事を休むと、収入が直接減少してしまう(自営業、パートなど)。
□ もし入院するなら、周りに気兼ねなく過ごせる個室を選びたい。
□ 先進医療など、最新の治療も選択肢として確保しておきたい。
□ 万が一の際に金銭的な心配をせず、子どもの看病に集中したい。「お守り」として安心感を得たい。
経済的な不安がある人や、個室療養を希望する人は、医療保険への加入がおすすめです。
また、子どもに付き添うことで親の収入が減少する恐れがある人も、生活保障としての医療保険加入を検討してみましょう。
保険は「安心を買う」という側面もあります。
毎月1000円前後の保険料でいざというときの安心を変えるのであれば、加入しておきたいと思う人もいるでしょう。
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0歳で加入する場合の医療保険の選び方とポイント
0歳で医療保険に加入する場合、どのような保険を選べば良いのでしょうか。
ここからは子どもの医療保険の選び方をご紹介します。
保障期間の比較:手軽な「共済」vs 一生の「民間保険」
幼い子どもの医療保障を検討する場合、掛金が手頃な「共済」と、一生涯保障の民間の「終身医療保険」が候補に上がります。
それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
| メリット | デメリット | |
| 共済保険(こども共済など) |
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| 終身医療保険 |
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短期的な備えと割り切るのであれば、こども共済も選択肢となるでしょう。
ただし、将来の健康状態によっては保険加入が難しくなるリスクもあります。
民間の終身医療保険で保障の土台を確保しておくことで、その後の変化にも柔軟に対応しやすくなるメリットがあります。
また、将来子どもに保障をプレゼントしたい場合は、終身医療保険が最適です。
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入院日額の目安:5000円と1万円どっちがいい?
入院1日あたりに受け取れる給付金の額(入院日額)は、5000円か1万円で設定するのが一般的です。
【日額5000円プラン】
最も基本的なプランです。
差額ベッド代のかからない大部屋で療養し、親の食事代や雑費などを補う目的であれば十分でしょう。
月々の保険料をできる限り抑えたい場合におすすめです。
【日額1万円プラン】
個室(差額ベッド代)の利用を視野に入れる場合や、親の収入減をしっかりカバーしたい場合に安心のプランです。
個室療養には1日当たり8000円前後の費用がかかります。
日額1万円に設定しておけば、個室代と親の食費程度はカバーできるでしょう。
保険料は5000円プランより高くなりますが、0歳時点で加入する場合そもそもの保険料設定が抑えられているため、比較的お手頃に保障を準備できる可能性があります。
最低限の保障で良い場合は基本の5000円プランが良いでしょう。差額ベッド代や親の収入をカバーする目的であれば、1万円プランが安心です。
あなたに必要な1日の入院給付金は?
入院日額シミュレーター
入院時の費用と想定の入院日数で算出できます
公的保障=高額療養費制度が適用される金額
公的保障の高額療養費制度を利用する場合の1カ月の医療費負担上限額は、年齢と年収によって算出することができます
あなたの年齢を教えてください
あなたの年収帯を教えてください
100万円の医療費がかかった場合
自己負担額
0円
※百円単位で四捨五入
外せない特約:先進医療特約と特定損傷特約
医療保険には様々な特約(オプション)を付加できますが、0歳の子どもには特に次の2つの保障が重要です。
先進医療特約 | 高額な先進医療の技術料を保障する特約。 月々100円程度のわずかな保険料で、数百万以上かかる治療にも備えることができます。 |
| 特定損傷特約 | 骨折や脱臼など特定のケガを保障する特約。 小さな子どもはケガのリスクが高いため、事前に付加しておくと安心です。 |
その他、子どもが誤って他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまったりした際の損害賠償を補償する「個人賠償責任保険」も検討しましょう。
個人賠償保険は損害保険になるため、医療保険への付加は基本的にできません。
別途傷害保険や自転車保険に加入するか、自動車保険や火災保険の特約として付加する必要があります。

Q1
性別をお伺いします
0歳の医療保険に関するよくある質問
ここからは、0歳の医療保険選びに関するよくある質問に、保険のプロがお答えします。
Q.医療費助成(マル乳)が終わってからの加入では遅いですか?
A.遅いとは一概に言えませんが、いくつかデメリットもあります。
1点目は、それまでに病気やケガをすると加入が難しくなる可能性があることです。
特に子どもが難病や小児がんなどの大きな病気に罹患すると、その後の保険加入は非常に困難になります。
2点目として、加入時の年齢が上がるため、0歳で加入するより月々の保険料が高くなることが挙げられます。
生涯の総支払額を考えると、早めの加入が経済的です。
Q.コープ共済や県民共済と民間保険、0歳にはどっち?
A.短期的な備えを重視するなら、掛金が安く割戻金も期待できる共済が手軽です。
子ども用の共済は掛金がお手頃で、ケガの保障も手厚くなっています。
子どもが小さいうちの最低限の保障を重視するのであれば、共済でも十分でしょう。
一方、子どもが成人した後も続く一生涯の保障を安い保険料で確保したいなら、民間の終身医療保険が適しています。
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Q.妊娠中(出産前)でも赤ちゃんの保険に入れますか?
A.共済や少額短期保険の場合、出生前でも加入できるものもあります。
一部の商品では、出生予定日の140日前などから申し込みが可能です。
出生後すぐに保障が開始されるため、万が一の先天性疾患にも備えることができます。
ただし、民間の生命保険が販売している医療保険は、ほとんどの場合出生後0歳からの申込みが条件となっています。
出生前に子どもの保険を検討したい場合、共済や少額短期保険などで出生前加入に対応しているものを選ぶ必要があります。
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Q.途中で解約したら損をしますか?
A.掛け捨て型の医療保険や共済の場合、解約しても払った保険料(掛金)は戻ってきません。
これを「損」と考えるかは価値観によりますが、保険は万が一の保障を買うものです。
貯蓄目的ではないため、解約返戻金がないのが一般的です。
また一部の貯蓄性のある医療保険では解約時に解約返戻金を受け取れますが、早期で解約すると元本割れすることがほとんどです。
安易に解約せず、保障の必要性と将来のリスクも加味して判断しましょう。
まとめ
0歳からの医療保険は、公的制度でカバーできない「親の経済的負担」に備える意味合いが強いです。
十分な貯蓄があれば不要な場合もありますが、経済的な不安がある、個室を選びたい、万が一の安心感を得たい家庭には必要性が高いといえるでしょう。
また、子どもの保険を考えるタイミングは、自分自身の保障を見直すチャンスでもあります。
いま一度、家族の保障に過不足がないか確認してみましょう。

最適な保険選びは、将来の安心に繋がります。
あなたに必要な保障を『ほけん必要度診断』で診断してみましょう。





















