BMIが高くて保険に入れない?診査の基準から、加入できる保険・肥満治療の「保険適用」まで徹底解説

BMIが高くて保険に入れない?診査の基準から、加入できる保険・肥満治療の「保険適用」まで徹底解説

(最終更新日:

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橋本 優理

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高橋 明香

「最近太ってきたけど、この体型だと保険に入れないかもしれない…」「健康診断でBMIの数値を指摘されたけど、保険の診査に影響はある?」自身のBMIが原因で、保険加入に不安を感じていませんか?

確かに、保険に申し込む際の告知では身長と体重の申告を求められることが一般的です。

とはいえ、BMIが高いからといってすべての保険に加入できないわけではありません。

本記事では、保険に加入できるBMIの基準や、BMIが高くても検討しやすい保険を紹介します。

この記事を読んでわかること

  • BMIが32〜34を超えていると保険加入に制限がかかる場合がある

  • 保険会社によってはBMIを問わないものもあるが、持病や健康診断結果が原因で加入できないこともある

  • 一般の保険に加入できない場合は「引受基準緩和型保険」を検討しましょう

BMIが高いと生命保険・医療保険の診査に落ちる?

結論から言うと、BMIの数値が高い場合、生命保険や医療保険の加入が難しくなったり条件が付いたりする可能性があります。

詳しく見ていきましょう。

保険会社が設定するBMIの基準値の目安

保険の加入診査で用いられるBMIの基準値は、保険会社や商品によって異なります。

一般的には、BMIが32〜34以下を一つの基準としていることが多いようです。

BMIが32を超えると、保険料の割り増しなどの条件が付いたり、加入自体を断られるケースもあります。

また、保険料の割引が適用される「健康優良体(優良体割引)」には、より厳しい基準が設けられています。

BMIが18〜27程度の範囲内であることを求められることが多く、BMIが低すぎても高すぎても割引を受けられません

日本肥満学会ではBMI25以上を「肥満」と定義しており、保険会社もこの基準を参考にしています。

ただし、年齢や性別によっても引き受けの基準は変動し、高齢になるほど基準が少し緩和される傾向があります。

自身のBMIは、次の計算式で算出できます。

BMI = 体重(kg) ÷ {身長(m) × 身長(m)}

例えば身長170cmで体重85kgの場合、BMIは約29.4となり、保険会社の基準によっては注意が必要な範囲と判断される可能性があります。

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中には加入時の告知で身長と体重を申告する必要がない保険会社も稀にあるため、BMIが理由で保険加入を断られた場合は制限のない保険会社を探すのもひとつの方法です。

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BMIが高いことによるリスクとは?保険会社の考え方

保険会社がBMIの数値を重視するのは、肥満がさまざまな病気のリスクを高めることが統計的に分かっているからです。

肥満は、主に次のような生活習慣病の発症リスクを高めるといわれています。

  • 高血圧
  • 糖尿病(2型)
  • 脂質異常症
  • 心疾患(心筋梗塞など)
  • 脳血管疾患(脳卒中など)
  • 肝機能障害(脂肪肝など)
  • 睡眠時無呼吸症候群

生活習慣病に罹患すると、入院や手術、長期的な治療が必要になることも多く、保険金や給付金の支払いにつながる可能性が高くなります。

保険会社は契約者間の公平性を保つためにも、BMIをひとつの指標として診査を行います。

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BMIが高いと「将来的に入院や手術をする可能性が他の人より高い」と判断され、保険への加入が難しくなったり、保険料が割増になったりすることがあるため注意が必要です。

がん保険はBMIが高くても加入しやすい

生命保険や医療保険に比べて、がん保険はBMIが高い場合でも比較的加入しやすい傾向にあります。

中には、BMIが40を越えていても加入できる保険会社もあるようです。

極端なやせ型などでない限り、肥満体型であっても加入診査に影響しないケースが多く見られます。

がん保険の告知では、がんに直接関連のある症状や疾病について問われることが多く、肥満体でも加入診査には影響しないこともあります。

ただし、すべてのがん保険の加入基準が同じわけではありません。

保険会社や商品によっては、健康状態全般について広く告知を求められることもあります。

また、肥満は一部のがんのリスクを高めるという研究結果もあります。

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万が一に備えて、健康なうちに保険の加入を検討しておくと良いでしょう。

BMIが高くて保険に入れない人が取るべき3つの対策

BMIの数値が基準を超えていて、通常の生命保険や医療保険の診査に通らなかった場合でも、保険加入をすぐに諦める必要はありません。

ここからは、BMIが高くて保険には入れない人が取るべき対策法をお伝えします。

告知時にBMIを問われない保険会社を選ぶ

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中には、加入時の告知項目に「身長・体重(BMI)」の記載を求めない保険会社もあります。

BMIを問われない保険会社を選べば、BMIの数値を直接的な理由として加入を断られることはありません。

ただし、注意点もあります。

BMIの告知が不要でも、健康診断の結果に関する告知は必要になることがほとんどです。

もし健康診断で血圧血糖値コレステロール値などの異常を指摘されている場合、その指摘が原因で診査に通らない場合もあります

また、BMIを問われない保険会社は比較的少ないため、自由に保険選びができないデメリットもあります。

健康状態に不安がある人や幅広い選択肢から保険を選びたい人は、次の選択肢を検討してみましょう。

当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年8月1日―2026年8月31日)

診査が緩い「引受基準緩和型保険」を検討する

「引受基準緩和型保険」は、持病があったり過去に入院・手術歴があるなど、健康に不安を抱える人でも加入しやすいように設計された保険です。

緩和型保険の大きな特徴は、告知項目が一般的な保険に比べて少なく、内容が簡素化されている点です。

保険会社によっても告知項目は異なりますが、一般的な内容は次の通りです。

BMIの数値が高くても、上記の質問に該当しなければ加入を検討できます

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ただし、一般的な保険と比較して保険料は割高に設定されているため、加入時は保障と保険料のバランスを慎重に判断しましょう。

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減量して「標準体」になってから通常の保険に入り直す選択肢も

引受基準緩和型保険は、あくまで現時点での健康状態で保障を確保するための手段と考えることもできます。

もし将来的に減量に成功し、健康状態が改善された場合は、より条件の良い通常の保険に加入し直すという選択肢もあるでしょう。

まずは現時点で加入できる引受基準緩和型保険でもしもの事態に備えつつ、生活習慣の改善やダイエットに取り組みます。

BMIや血圧などの数値が保険会社の基準を満たした段階で、通常の保険への見直しを検討してみましょう。

無保険の期間を作ることなく、将来的には保険料の負担を軽減できる可能性がある方法です。

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掛け捨てタイプの保険であれば、柔軟な見直しもしやすくなります。

告知不要の「無選択型保険」を検討する

無選択型保険」は、加入時に健康状態に関する告知や医師の診査が一切必要のない保険です。

基本的に、現在入院中などでなければ、持病の悪化などに関わらず加入しやすい保険です。

引受基準緩和型保険にも加入できなかった場合の、最終的な選択肢です。

ただし、加入のハードルが低い分、保険料は引受基準緩和型保険よりもさらに割高になります。

また、加入後一定期間は保障が開始されなかったり、保障額が削減されるなどの条件が付くことがほとんどです。

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デメリットも多いため、まずは通常の保険や緩和型の保険で加入できるものがないかを探してみましょう。

よくある誤解「保険相談窓口に行くと高くなる」は本当?

「保険の相談窓口やファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると、手数料が上乗せされて保険料が高くなるのでは?」という誤解がありますが、事実ではありません

保険相談窓口やFPを通じて保険に加入しても、自分で直接保険会社から申し込んでも、月々の保険料は同じです。

代理店は保険会社から手数料を受け取る仕組みになっているため、契約者が追加の費用を負担することはありません。

相談が面倒に感じたり、まとまった時間が取れない人もいるでしょう。

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自身で保険選びをしたい場合、WEBで複数の保険会社の商品を比較できる「保険の比較サイト」がおすすめです。

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自力で痩せるのは限界…減量治療や手術は公的保険適用になる?

BMIが高いことで保険加入に悩むだけでなく、健康そのものへの不安を感じている人も多いでしょう。

中には、自力でのダイエットに限界を感じ、医学的なアプローチを考える人もいるかもしれません。

実は、一定の基準を満たす「肥満症」は病気として扱われ、治療には公的医療保険が適用される場合があります

ここからは、どのような場合に減量治療が保険適用となるのかを解説します。

「BMI35以上」は高度肥満症として治療・手術が保険適用の可能性

肥満治療が保険適用されるひとつの基準は、「BMI35以上」です。

BMIが35を超えると「高度肥満症」と診断され、合併症の有無にかかわらず深刻な健康リスクを持つ状態とみなされます。

高度肥満症と診断された場合、次のような治療が保険適用の対象となる可能性があります。


食事療法・運動療法

医師や管理栄養士の指導のもとで行う治療。


薬物療法

2024年2月から保険適用となったGLP-1受容体作動薬「ウゴービ®」などが処方される場合があります。

また2025年3月より、肥満治療薬「ゼップバウンド」が保険適用となりました。

ただしいずれも、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有しており、6カ月以上の食事・運動療法を行っても効果が不十分な場合に限られます。


外科手術(減量手術)

胃の一部を切除するなどの手術。

内科的な治療では効果が不十分で、併存疾患(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)を有していることなどの条件を満たした場合に適応されます。


(参考:肥満と肥満症について|日本肥満学会(JASSO))

「BMI27以上」でも病気を併発していれば保険適用のケースも

BMIが35に満たない場合でも、「BMI27以上」かつ「肥満に関連する健康障害を複数合併している」という条件に該当すれば、保険適用で治療を受けられるケースもあります。

例えば、GLP-1治療薬「ウゴービ®」の保険適用基準は次のとおり定められています。

  • 6カ月以上の食事・運動療法でも効果が不十分
  • かつ以下のいずれか
    • BMI27以上で、「肥満に関連する健康障害」※を2つ以上合併
    • BMI35以上

※肥満に関連する健康障害

  • 2型糖尿病・耐糖能異常などの耐糖能障害
  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 高尿酸血症・痛風
  • 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
  • 脳梗塞・脳血栓症・一過性脳虚血発作
  • 非アルコール性脂肪肝(NAFLD)
  • 月経異常・不妊
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 運動器疾患(変形性膝関節症・股関節症・脊椎症など)
  • 肥満関連腎臓病

BMIが比較的高く、すでに生活習慣病を発症している場合は、保険適用で肥満治療を受けられる可能性があります。

女性コンシェルジュ

まずは食事や運動療法が基本となりますが、それでも効果が出ない場合は薬剤による治療が選択肢となります。

注意!美容目的のダイエットは「保険の効かない治療(自由診療)」

公的保険が適用されるのは、あくまで医師が必要と医師が判断した「肥満症」に対してのみです。

「痩せてきれいになりたい」など美容目的のダイエットには、公的医療保険は適用されません

そのため、美容クリニックなどで提供されているGLP-1ダイエットなどはすべて「自由診療」となり、費用は全額自己負担です。

自由診療は、最新の治療を手軽に受けられるメリットがある一方で、費用が高額になるなどのデメリットもあります。

女性コンシェルジュ

保険が使える治療」と「美容目的のダイエット」は明確に異なることを理解しておきましょう。

将来の不安に備える!「質の高い医療」を受けるために必要なこと

BMIが高いと、将来の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

健康なうちから、もしもに備えて対策を取っておきましょう。

ここからは、将来質の高い医療を受けるために今からできる対策法をご紹介します。

治療の選択肢を広げるための備え

病気になったとき、誰もが最善の治療を受けたいと願うはずです。

しかし、治療法によっては公的保険が適用されず、高額な自己負担が必要になるケースがあります。

例えば、次のような費用は公的保険の対象外となるため、医療費とは別に自己負担が必要です。

  • 先進医療の技術料
  • 未承認の抗がん剤など、保険適用外の治療(自由診療)
  • 入院時の差額ベッド代
  • 通院にかかる交通費や、家族の宿泊費

民間の医療保険やがん保険に加入していれば、公的保険ではカバーできない費用にも備えておくことができます。

女性コンシェルジュ

もしものときに経済的な理由で治療の選択肢を狭めたくない人は、民間の保険を検討しましょう。

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Q1

入院時の費用は?

参考:

公的制度(高額療養費制度)の限界と、民間保険の役割

日本の公的医療保険には「高額療養費制度」があるため、入院や手術を受けて医療費が高額になったとしても、自己負担が青天井になることはありません。

高額療養費制度とは、1カ月の医療費の自己負担額が所得に応じた上限額を超えた場合に、その差額が払い戻される制度です。

上限額は年齢や収入によって定められていますが、現役世代で一般的な所得の場合、1カ月の自己負担限度は約8~9万円程度におさまります

しかし、この制度にも限界があります。

  • 自己負担がゼロになるわけではない

所得に応じて、月々数万円〜十数万円の自己負担が発生します。

治療が長引けば、この負担は継続します。


  • 対象外の費用がある

先進医療の技術料、差額ベッド代、入院中の食事代などは高額療養費制度の対象外です。

民間保険の医療保険やがん保険には、高額療養費制度でカバーしきれない自己負担分や、対象外の費用を補う役割があります

治療に向き合うためにも、経済的な不安は取り除いておきたいものです。

女性コンシェルジュ

もしもに備えて、最低限の医療保障は確保しておくとよいでしょう。

BMIが高いからこそのリスク

BMIが高い人は、そうでない人と比較して生活習慣病にかかるリスクが高く、一度病気になると治療が長引いたり複数の病気を併発したりする可能性があります

治療が長引いたり合併症を発症すると、その分医療費が継続的にかかり続けることになります。

保険の大きなメリットは、加入後に健康状態が悪化しても、保険料が上がったり契約を解除されたりすることがない点です。

終身型」の保険であれば、加入時の保険料が変わらず一生涯の保障を確保できます。

女性コンシェルジュ

「まだ若いから大丈夫」「今は健康だから問題ない」と考えるのではなく、BMIが高いという客観的な事実を受け止め、将来の医療費負担に備えるために保険加入を前向きに検討しましょう。

当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年8月1日―2026年8月31日)

まとめ

BMIが高いと生命保険や医療保険への加入が難しくなるのは事実ですが、決して諦める必要はありません。

保険会社や商品によって診査基準は異なり、引受基準緩和型保険のように健康状態に不安がある人向けの選択肢も用意されています。

また、BMIが一定の基準を超え、合併症がある場合は「肥満症」として公的保険を使った治療も可能です。

女性コンシェルジュ

自力での減量に限界を感じている方は、一度専門医に相談してみるのもひとつの手です。

ほけんのコスパでは、持病がある人でも加入しやすい医療保険を複数掲載しています。

まずは年齢と性別で保険料のシミュレーションをしてみましょう。

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監修者 ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

高橋 明香

みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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執筆者 保険ライター/2級FP技能士

橋本 優理

大学卒業後、ほけんの窓口グループ株式会社へ入社。約300組のライフプランニングを行い、保険販売業務に従事。その後、異業種にて法人営業を経験し、株式会社エイチームフィナジーで保険EC事業の立ち上げに参画。インターネット上で保険の無料相談ができるサービスの責任者として、自身も多くの世帯のライフプランニングを行う。2023年に株式会社モニクルフィナンシャル入社。経済メディア「LIMO」で300記事以上を執筆。現在は、より多くの人に、より気軽に、自分に合った保険の選び方を知ってほしいとの思いでコンテンツ制作や執筆作業に従事。 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、生命保険募集人資格、損害保険募集人資格保有。

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