20代は「がん」とは縁遠いと思われがちですが、決して無関係な病気ではありません。
女性の場合は特に30代から40代にかけて女性特有のがんのリスクが高まるため、早いうちからがん保険で備えておくメリットがあるといえるでしょう。
とはいえ、「20代でがんに備えておくのはまだ早い?」「他のリスクに備えておいた方が良いのでは?」という疑問も消えないかもしれません。
今回は、20代の女性にとってがん保険は本当に必要なのか、統計データから詳しく見ていきましょう。
この記事を読んでわかること
女性は20代後半から徐々にがんのリスクが高くなる
20代のうちにがん保険に加入しておくことで、お手頃な保険料で一生涯の保障を確保できる
診断給付金保障をベースに、女性特約やがん治療特約の付加もおすすめ
目次
2-1.20代女性のがん保険加入率
2-2.20代女性の平均保険料
3-1.保険料が抑えられる
3-2.治療費の負担を軽減できる
3-4.精神的な安心感を得られる
6-1.診断給付金
6-2.治療給付金
6-3.がん女性特約
6-4.先進医療・自由診療特約
8.まとめ
20代女性にがん保険は本当に必要? データから見るリスクと加入率
まずは、女性のがん罹患率について見ていきます。
女性は20代後半からがん罹患リスクが上がる
基本的に、がんは年齢が高くなるほどリスクも高くなる病気です。
しかし女性の場合、がん罹患率は20代後半から徐々に上昇し始め、男性と比べて若年層でのがん罹患者が多い傾向にあります。
特に乳がんや子宮頸がんなどの女性特有のがんは若年層でも罹患するリスクがあるため、注意が必要です。
一度がんに罹患したり、がん検診で指摘を受けると、その後がん保険への加入は非常に難しくなります。
比較的若いうちからがんのリスクが高まる女性にとって、早めにがん保険を検討しておくことは大切です。
乳がんの罹患率
乳がんは、女性のがんの中で最も罹患数が多いがんです。
20代の罹患率は比較的低いですが、30代後半から急激にリスクが高まり、40代後半で一度目のピークを迎えます。
その後も罹患率が高い状態が続き、60代後半から70代前半が2度目のピークとなります。
乳がんは早期発見・早期治療が非常に重要で、進行度が限局(がんが原発臓器以外に広がっていない状態)の場合の5年生存率は99.3%とされています。若いうちから定期的な検診を受けておくよう心がけましょう。
(参考:がん種別統計情報 乳房|国立がん研究センター)
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子宮がんの罹患率
子宮がんは、子宮頸がんと子宮体がんの2種類に分けられます。
特に子宮頸がんは、20代から30代の若い女性に多く見られるのが特徴です。
子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染といわれており、性交渉の経験があれば誰でも罹患するリスクがあります。
子宮頸がんの5年生存率は、進行度が限局であれば95.7%と非常に高い水準となっています。
定期的に検診を受け、異常があれば早期で治療することが大切です。
(参考:がん種別統計情報 子宮頸部|国立がん研究センター)
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20代女性のがん保険加入率と平均保険料
では、20代の女性でがん保険に加入している人はどれくらいの割合なのでしょうか。
統計データから詳しく見ていきましょう。
20代女性のがん保険加入率
2022年の生命保険文化センターによる調査では、20代女性のがん保険・特約加入率は21.9%となっています。
同年代の男性の加入率は14.0%ですので、女性の方が若いうちからがんへの備えを意識している人が多いことがわかります。
また、全年代を比較しても女性の方ががん保険への加入率が高く、女性全体の加入率は40%となっています。
(参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|生命保険文化センター)
20代女性の平均保険料
同じ調査によると、20代女性が生命保険に支払っている保険料の平均は、年間9万6000円で1カ月あたり8000円です。
この金額は、がん保険だけでなく医療保険や死亡保険など、生命保険全体に支払っている保険料の合計となります。
20代のうちであれば、比較的保険料を抑えて保障を確保することができます。
医療保険やがん保険など基本的な保障を組み合わせたとしても、1カ月あたり8000円以内で保険を検討することは十分可能です。
同世代の平均保険料も参考にしながら、無理のない範囲で必要な保障を準備できるように意識しましょう。
(参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|生命保険文化センター)
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年12月1日―2025年12月31日)
20代でがん保険に加入する4つのメリット
女性の場合、比較的若いうちからがんのリスクが高まることがわかりました。
では、20代のうちにがん保険に加入しておくメリットについて詳しく見ていきましょう。
保険料が抑えられる
20代でがん保険に加入するメリットとして最も大きいのは、保険料を抑えて将来の保障を確保できる点です。
保険は基本的に加入時の年齢が若い(リスクが低い)ほど、毎月の保険料が低く設定されています。
がん保険も同様で、20代のうちに加入しておけば比較的お手頃な保険料で保障を確保することができます。
また終身タイプのがん保険に加入しておけば、加入時の保険料のまま、がん保障が一生涯続くメリットもあります。
保険料の総額も抑えられる傾向にあるため、「いつかはがん保険に入りたい」と思っているのであれば、若いうちに加入しておくほうが経済的といえるでしょう。
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治療費の負担を軽減できる
がんは治療が長期にわたり、医療費の負担も大きくなるリスクがあります。
公的医療保険の高額療養費制度を利用しても、1カ月の自己負担額が数万円から数十万円にのぼるケースも少なくありません。
がん保険に加入しておけば、いざというときに給付金で治療費をまかなうことができ、経済的な不安を軽減することができます。
また、がん治療の中には公的医療保険制度が適用されない、先進医療や自由診療といった最先端の治療もあります。
がん保険で公的保険適用外の治療に備える特約を付加していれば、費用が高額な治療にも対応することができます。
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参考)がん治療にかかる費用
がん治療では入院・手術に加え、抗がん剤や放射線治療などが必要になることもあります。
医療費は非常に高額で、公的医療保険で3割負担になったとしてもそれなりの自己負担が発生します。
医療費の支払いが高額になった場合、「高額療養費制度」を利用することができます。
高額療養費制度とは、1カ月の医療費負担額が上限を超えた場合、その差額が返還されることで実質の自己負担を抑えることができる制度です。
上限額は年齢や収入によって異なっており、20代の場合は次のとおり定められています。
年収500万円の人ががん治療を受けた場合、1カ月にかかる医療費は最大で約8万円~9万円となります。
さらに、1年のうち3回高額療養費制度を利用することがあれば、4回目からは「多数回該当」として自己負担額は1カ月4万4000円まで抑えられます。
仮に1年間毎月治療を受けたとすると、1年間の医療費は約60万円~70万円となります。
もちろん上記はあくまでも一例で、選択する治療やがんの経過によっては、これよりも少ない負担額で済む場合もあれば、更に高額になる場合もあります。
がん保険を検討する際は、まずがん治療にかかる費用を大まかに把握しておくと良いでしょう。
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がん治療中の収入減少をカバーできる
がん治療中は思うように働くことができず、収入が減少してしまう可能性もあります。
一般社団法人患者家計サポート協会による調査によると、働くがん患者の約6割が治療開始後に収入減少を経験しています。
また、そのうちの約9割が収入減少後も高額療養費制度の所得区分が収入減少前と同じで、治療費の負担額が変わらず、経済状況が厳しいと回答しています。
がん保険は、プラン次第でがんによる収入減少にも備えることができます。
例えばがん診断一時金は、診断時にまとまったお金を受け取ることができ、使い道は自由なため、生活費の補填として活用できます。
治療費だけでなく、生活費もがん保険でカバーできていれば、いざというときも安心して治療に臨むことができるでしょう。
(参考:【高額療養費の現実|独自調査結果発表】働くがん患者の6割が収入減でも医療費支払いは変わらず、治療継続が困難に|一般社団法人 患者家計サポート協会)
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精神的な安心感を得られる
いつ自分ががんに罹患するかは、誰にもわかりません。
がん保険に加入しておくことで、いざというときのために備えられている精神的な安心感を得られます。
保険はお守りのような側面もあり、そのための保険料として納得できる額であれば、20代から加入しておく価値もあるといえるかもしれません。
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医療保険とがん保険はどちらに加入したほうが良い?
医療保険とがん保険は、それぞれ保障範囲や保障内容が大きく異なります。
- 医療保険 病気やケガによる入院・手術の費用を幅広くカバーする
- がん保険 がんによる治療の保障に特化。入院時に限らず通院治療もカバーする
20代女性の場合、まずは医療保険に加入し幅広い病気やケガに備えておくのが良いでしょう。その上で、30代以降のがんリスクに備えてがん保険を別途検討するのがおすすめです。
もしくは、医療保険の特約としてがん保障を付加することもできます。
いずれにせよ医療保険だけでは、がんの通院治療や収入減少に備えることは難しいため、がん保障が必要であれば別途保障の追加を検討しましょう。
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20代女性のための「がん保険の選び方」4つのポイント
ここからは、20代の女性ががん保険を選ぶときに抑えておきたいポイントをご紹介します。
女性特有のがんへの保障が充実しているか
20代の女性には、乳がんや子宮がん、卵巣がんなど、女性特有のがんへの保障が手厚いプランがおすすめです。
「がん女性特約」などの名称で、特約を付加できるがん保険もあります。
特約を付加しなくても、がん保険では女性特有のがんを含むすべてのがんが保障の対象となります。
しかし、女性特有のがんはホルモン剤治療が長引くケースもあり、精神的にも経済的にも負担が大きくなります。
また、乳がんの場合、手術後に乳房再建術を受けることでさらに治療費がかさんでしまうこともあります。
女性特有のがんは比較的若い女性でも罹患する恐れがあるため、がん保険で手厚く備えておくと、より安心です。
がん保険を比較する際は、女性特約の保障内容の違いや、ホルモン剤治療の保障に制限がないかなどを確認しましょう。
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上皮内がんは保障対象になっているか
上皮内がんとは、がん細胞が粘膜内にとどまっている比較的初期のがんです。
特に子宮頸がんは上皮内がんの状態で見つかることが多く、全体の68.5%が上皮内がんであることがわかっています。
最近では多くの保険会社で上皮内がんも保障の対象となっていますが、中には診断給付金の支払額が通常のがんよりも減額されるケースもあるため、事前に確認しましょう。
上皮内がんは早期発見のがんですが、がんの一種であることには変わりなく、一度罹患するとその後がん保険への加入は非常に難しくなります。早期発見であっても保障されるがん保険に加入しておくことで、将来の安心につながります。
(参考:令和2年 全国がん登録 罹患数・率 報告|厚生労働省健康・生活衛生局がん・疾病対策課)
診断給付金の受取回数と支払条件
診断給付金は、がんと診断された際に一時金として受け取れる保障です。
保険会社によって、診断給付金の受け取りが1回きりの場合と、複数回受け取れる場合があります。
がんの再発や転移に備えておきたいのであれば、複数回診断給付金を受け取れるタイプがおすすめです。
複数回受け取れるタイプの場合、給付金の支払い条件についても確認しましょう。
1度診断給付金を受け取ったら、2回目以降は1年または2年の間隔が必要など、保険会社ごとに異なる条件が定められています。
若い女性の場合、乳がんなど再発しやすいがんには特に注意が必要です。
保障額をどうするかだけでなく、「どんな条件で」「何回受け取れるのか」を事前に確認しておくことが大切になります。
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抗がん剤・ホルモン剤治療がカバーされているか
近年、がん治療では抗がん剤やホルモン剤による通院治療が主流になっています。
場合によっては何年も治療に通わなければならないこともあるため、がん保険で薬剤治療の保障を持っておくと安心です。
特に女性の場合、ホルモン剤治療の保障内容についてしっかり確認しておきましょう。
会社によっては、ホルモン剤治療の場合給付額が少なくなったり、支払回数に制限が設けられていることもあるため注意が必要です。
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20代女性におすすめのがん保障
がん保険にはさまざまな保障があり、どれを選んだら良いかわからない人も多いのではないでしょうか。
ここからは、20代女性におすすめのがん保障をご紹介します。
診断給付金
診断給付金は、がん診断時にすぐにまとまったお金を受け取ることができるため、がん保険のメインの保障として検討する人が多くなっています。
使い道も自由で、入院や手術にかかる費用や抗がん剤治療の費用はもちろん、生活費の補填としても活用できます。
複数回給付金を受けられるタイプであれば、万が一再発や転移があったり、治療が長引いたときも安心です。
まずは基本の保障として、汎用性の高い診断給付金を確保しておくことがおすすめです。
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治療給付金
治療給付金は、抗がん剤やホルモン剤治療といった薬剤治療を受けた月ごとに受け取れるものです。
通院治療も保障対象となることが一般的で、がんの長引く治療に効率よく備えられるメリットがあります。
女性特有のがんに罹患すると、抗がん剤やホルモン剤治療が何年も続く可能性があります。
診断給付金と組み合わせて治療給付金保障を持っておくことで、治療費をしっかり保険でカバーすることができます。
また、治療給付金のメリットとして、比較的保険料を抑えて保障を持つことができる点が挙げられます。
診断給付金はまとまったお金を受け取ることができる分、保障額を大きくするとその分保険料も高くなっていきます。
必要な保障を全額診断給付金で準備するのではなく、治療給付金と併用することで合計の保険料を抑えられる場合があります。
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がん女性特約
乳がんや子宮がんなど、女性特有のがんの保障を手厚くする「がん女性特約」も20代の女性におすすめです。
保険会社によって保障内容は異なりますが、女性特有のがんで手術をした際に給付金を受け取ることができたり、乳房再建術が保障されることが一般的です。
中には、乳がん検診や子宮頸がん検診の費用をサポートする特約を付加できるがん保険もあります。
30代以降は特に女性特有のがんのリスクが高まるため、がん保険で手厚く保障を持っておくといざというときも安心です。
先進医療・自由診療特約
がん治療は基本的に公的医療保険適用の範囲内で行いますが、治療の経過によっては先進医療や自由診療といった全額自己負担の治療も選択肢のひとつとなります。
先進医療とは
厚生労働省が指定した特定の治療方法のこと。公的医療保険が適用されないため、技術料は全額自己負担となる。
自由診療とは
公的医療保険が適用されない治療のこと。治療にかかる費用だけでなく、入院等通常であれば公的医療保険が適用される費用も、原則全額自己負担となる。
※患者申出療養を利用した場合をのぞく
経済的な理由で治療の選択肢を狭めたくない人は、がん保険に先進医療や自由診療に備える特約を付加しておきましょう。
先進医療特約は、治療にかかった技術料が全額実費で保障されることが一般的です。
自由診療に備える特約には、自由診療を受けたときに一定額を受け取れる「定額型/月額保障型」と、自由診療にかかった費用を全額実費で保障してくれる「実費保障型」があります。
自由診療の費用をまかなう目的であれば、「実費保障型」の特約を付加できるがん保険がおすすめです。
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20代女性のがん保険選びに関するよくある質問
ここからは、20代女性のがん保険選びに関するよくある質問に、保険のプロがわかりやすく回答します。
Q.20代女性でがん保険に入っていない人の割合はどのくらいですか?
A.2022年の生命保険文化センターによる調査では、20代女性でがん保険に入っていない人の割合は約78%です。
20代でがん保険に加入している女性は、どちらかというと少数派になるでしょう。
しかし、30代以降はほぼ半数の人ががん保険に加入しており、年齢を重ねるごとに関心が高くなっていることがわかります。
早い段階でがん保険に加入しておくことで、累計保険料を抑えることができたり、いざというときに保険に加入できなくなることを防げます。いつか加入しようと思っているのであれば、健康で若いうちに検討しておくことがおすすめです。
(参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|生命保険文化センター)
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Q.20代女性が最もかかりやすいがんの種類は何ですか?
A.女性で最も罹患数が多いのは乳がんですが、若い世代では子宮頸がんや甲状腺がんの罹患割合も高くなっています。
2025年のがん統計によると、女性で最も罹患数が多いのは乳がんで9万1100人、次いで大腸がんが6万7600人となっています。
また年齢別にみていくと、15歳~39歳の比較的若い女性の場合、子宮頸がんや甲状腺がんの割合が高くなることがわかります。
若い人はがんの罹患率自体は低いですが、可能性がゼロではないことや、30代以降のリスクもふまえて、がん保険の必要性について考えておきましょう。
(参考:がんの統計 2025年|公益財団法人 がん研究振興財団)
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Q.がん保険の診断給付金は何回まで受け取れますか?
A.保険商品によって異なります。1回のみのものから、複数回、無制限で受け取れるものまでさまざまです。
がん保険に加入する際には、必ず診断給付金の受取回数や条件について確認しましょう。
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Q.独身の20代女性でもがん保険は必要ですか?
A.独身の場合、病気になった際に頼れる家族が身近にいないケースも考えられるため、若いうちからがん保険で備えておくことがおすすめです。
女性は比較的若いうちからがんのリスクが高まることに加え、独身の場合は治療費や生活費を自分自身でまかなわなければなりません。
頼れる家族が身近にいれば良いですが、個人個人で抱えている状況は異なります。
いざというときのことを考え、経済的な不安がある場合はがん保険の加入を検討すると良いでしょう。
まとめ
20代はがんとは無縁と思いがちですが、女性の場合20代後半から徐々に罹患リスクが高くなります。
特に子宮頸がんは若い世代でも注意が必要です。
20代のうちにがん保険に加入しておくことで、お手頃な保険料で将来の保障も確保できます。
ほけんのコスパでは、複数の保険会社のがん保険を掲載しています。
女性特有のがんに手厚く備えられるがん保険もあるので、一度ご自身の年齢で保険料の見積もりをしてみてはいかがでしょうか。
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