死亡保険と一口に言っても、保険の仕組みや保障の仕方はさまざまです。
本記事では、死亡保障の「逓減型」「逓増型」「平準型」の違いを徹底解説します。
保険期間中に保障額が変わる仕組みや、それぞれのメリット・デメリット、ライフスタイルに合わせた選び方を保険のプロが解説します。
「保険料を抑えて賢く備えたい」「将来のリスクに備えたい」といった人は必見です。
自分と家族にぴったり合った保険を選ぶための参考にしてください。
この記事を読んでわかること
逓減型は保険期間の経過とともに保障額が少なくなっていく死亡保険
逓増型は保険期間の経過とともに保障額が大きくなっていく死亡保険
子どもの成長に伴って必要保障額は少なくなる傾向にあるため、家族の生活保障には逓減型や収入保障保険がおすすめ
目次
5.まとめ
死亡保障の3つの基本型(平準・逓減・逓増)の違いを比較
| 保障の推移 | |
| 平準型 | 保険期間中保険金額が変わらない |
| 逓減型 | 保険期間中保険金額が減少(逓減)していく |
| 逓増型 | 保険期間中保険金額が増加(逓増)していく |
死亡保険には、保険期間中の保険金額の推移が異なる3つのタイプがあります。
まずはそれぞれの特徴を解説します。
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保障額が変わらない「平準型(定額型)」
平準型(定額型)の死亡保険とは、保険期間中の死亡保障額が変わらないタイプの保険です。
契約時に設定した保険金額が一定で維持されるため、シンプルでわかりやすい点が特徴です。
代表的なものに「平準定期保険」と「終身保険」があります。
平準定期保険は、一定期間だけ大きな死亡保障を確保したい場合に利用されることが多く、子育て期間中の生活保障などに活用されます。
一方、終身保険は保障が一生涯続き、解約返戻金がある商品も多いため、葬儀代や相続対策として利用されるケースがあります。
どちらも保険期間中は死亡保険金額が変わらず、一定額の保障を維持できるのが平準型の特徴です。
保障額が年々減っていく「逓減(ていげん)型」
逓減型の死亡保険とは、時間の経過とともに死亡保障額が減少していくタイプの保険です。
主に「逓減定期保険」が代表的で、保険期間中に死亡保険金額が段階的に小さくなっていく仕組みになっています。
子どもの成長や住宅ローン残高の減少等、年齢とともに必要保障額が下がっていくことを前提に設計されている商品です。
保障額が減っていく分、同じ保障期間・同じ初期保障額の平準型と比べると、保険料を抑えやすい特徴があります。
特に子育て世帯など、「一定期間だけ大きな保障が必要」というケースで活用されることが多い保険です。
保障額が年々増えていく「逓増(ていぞう)型」
逓増型の死亡保険とは、時間の経過とともに死亡保障額が増えていくタイプの保険です。
代表的なのが「逓増定期保険」で、契約当初よりも将来の死亡保険金額が大きくなる仕組みになっています。
たとえば、毎年一定割合で保障額が増加し、最終的には契約時の最大5倍の保険金額になるものもあります。
もともとは法人向けで活用されるケースが多い商品で、事業保障や役員退職金準備等などを目的に利用されてきました。
保障額が増えていく分、保険料は高めになる傾向があります。
また、個人で活用する場合は、将来的に大きな保障が必要になるケースかどうかを慎重に検討することが大切です。
保障額が増加する仕組みを理解したうえで、自身のライフプランに合っているかを確認しましょう。
代HS-24-275-430(2024.11)
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当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2026年5月1日―2026年5月31日)
逓減型(ていげんがた)と逓増型(ていぞうがた)のメリットデメリット
保険期間中保障額が変わらない平準型は一般的な保険ですが、逓減型と逓増型についてはメリットとデメリットがわかりにくいと感じる人も多いのではないでしょうか。
ここからは、逓減型と逓増型、それぞれの特徴を解説します。
逓減型のメリット:合理的に保険料を抑えられる
逓減型死亡保険の大きなメリットは、必要保障額の変化に合わせて合理的に保険料を抑えられる点です。
一般的に、子どもの成長や住宅ローンの残高の減少に伴い、家族に必要な死亡保障額は年々小さくなっていきます。
たとえば、子どもが独立すれば教育費負担は減り、住宅ローンも返済が進むことで家族に残すべきお金は少なくなるケースが考えられます。
逓減型はこうしたライフステージの変化に合わせて保障額が徐々に減少する設計になっているため、無駄の少ない保障を準備できるのが特徴です。
また、平準型と同じ加入時の保障額で比較した場合、逓減型の方が保険料を抑えやすく、家計負担を軽減しながら必要な保障を確保できるメリットがあります。
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逓減型のデメリット:後半の保障が手薄になるリスクがある
逓減型死亡保険は合理的に保険料を抑えられる一方で、時間の経過とともに保障が減少するため、後半の保障が不足するリスクには注意が必要です。
たとえば、想定より教育費がかかった場合や、住宅ローン残高が多く残っている場合には、「思ったより保障が少ない」と感じるケースもあります。
ただし、子どもの成長や独立によって必要保障額が順調に減少していれば、必ずしもデメリットになるわけではありません。むしろ、ライフステージに合わせて無駄なく保障を持てるという見方もできます。
そのため、逓減型を選ぶ際は、子どもの年齢や人数、教育費の予定、住宅ローン残高などを踏まえて、「将来どれくらい保障が必要か」を事前にシミュレーションしておくことが重要です。

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収入保障保険との違い
逓減型死亡保険の代表例としてよく挙げられるのが「収入保障保険」です。
一般的な逓減定期保険は、死亡時にまとまった保険金を一括で受け取る仕組みですが、収入保障保険は毎月一定額を「年金形式」で受け取る点が大きく異なります。
例えば、毎月15万円を一定期間受け取れるような設計にしておくと、遺族年金と組み合わせて生活費を補填しやすいです。
子どもの成長とともに必要な生活費が減少していく家庭にとっては、合理的な保障設計といえるでしょう。
遺族の生活費を計画的に確保したい場合は、一括受取型との違いを理解したうえでどちらが適しているか検討することが大切です。
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逓増型のメリット:将来の責任増やインフレに備えられる
逓増型死亡保険のメリットは、将来的に必要となる大きな資金需要やインフレリスクに備えやすい点です。
時間の経過とともに保障額が増えていくため、将来お金がより必要になるケースに適しています。
代表的な活用例が、法人における役員退職慰労金や事業承継対策です。
会社経営では、将来的に役員退職金の準備額が大きくなることも多く、逓増型を活用することで、必要となる時期に大きな保障を確保しやすくなります。
また、物価上昇によって将来のお金の価値が下がる「インフレ」にも対応しやすい点が特徴です。
ただし、保険料は高めになる傾向があるため、本当に将来大きな保障が必要かを見極めたうえで活用することが重要です。
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逓増型のデメリット:保険料が高く設計が複雑になる傾向
逓増型死亡保険は、将来的に保障額が増えていく分、保険料が高くなりやすいのがデメリットです。
平準型や逓減型と比べると、同じ加入時の保障額でも毎月の保険料負担は重くなる傾向があります。
また、保障額の増加率や増加タイミングなど商品設計が複雑で、内容を十分理解しないまま加入してしまうと、「思っていた保障と違った」と感じたり、契約継続が困難になるケースもあります。
そのため、逓増型は一般家庭の生活保障目的というより、法人の事業保障や役員退職金準備など、将来的に大きな資金需要が見込まれるケースで活用されます。
一般家庭では、必要保障額が時間とともに減少するケースが多いため、実際には逓減型や平準型が選ばれる傾向があります。
【ケース別】あなたに最適な死亡保障の型はどれ?
では、ライフスタイル別にどの死亡保険が適しているかを考えてみましょう。
代表的な家族構成や死亡保険が必要となるシチュエーションごとに解説します。
子育て世代・住宅ローンがあるなら「逓減型」
子育て世代や住宅ローンを抱えている家庭には、逓減型死亡保険が合理的な選択肢となるケースが多いです。
子どもが小さいうちは教育費や生活費の負担が大きく、万が一の際には高額な死亡保障が必要になります。
しかし、子どもの成長や独立、住宅ローン残高の減少に伴い、必要保障額は徐々に小さくなるのが一般的です。
逓減型は、こうしたライフステージの変化に合わせて保障額が減少していく仕組みのため、無駄を抑えながら必要な保障を確保しやすい仕組みです。
また、平準型と比べて保険料を抑えやすい点もメリットです。
限られた家計の中で効率よく保障を準備したい子育て世帯にとって、合理的な備え方といえるでしょう。
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経営者・資産家で相続対策が必要なら「逓増型」
経営者や資産家で、将来的な相続対策や事業承継を見据える場合には、逓増型死亡保険が活用されます。
会社経営は事業規模の拡大に伴って、経営者や役員に対して必要な保障額が増えることも多く、役員退職慰労金や自社株対策、相続税資金など、将来大きな資金需要が発生する可能性があります。
逓増型は時間の経過とともに保障が増加するため、こうした将来の責任や資産価値の変化に対応しやすい点が特徴です。
一方で、保険料は高めで設計も複雑になりやすいため、個人利用というよりは、法人や相続対策を前提に検討されることが多い保険タイプです。
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葬儀費用など一定額を一生涯残したいなら「平準型」
葬儀費用や整理資金など、「いつ必要になるかわからない一定額のお金」を準備したい場合は、平準型の終身保険が適しています。
終身保険は、保障額が変わらず一生涯続くため、万が一のタイミングに関係なく、遺族へ確実に一定額の保険金を残せる点が特徴です。
一般的に葬儀費用は100万円〜200万円程度かかるケースも多く、預貯金だけで備えるのが不安な場合には、終身保険を活用します。
また、死亡保険金は万が一のことがあってからすぐに保険金請求をすれば比較的早く受け取れるため、葬儀費用やローン残債の支払いに充てやすいメリットもあります。
葬儀費用は「いつ必要になるか」が予測できないため、一定額の保障を一生涯持てる平準型の終身保険で備えておく考え方は、非常に相性がいいといえます。
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納得のいく死亡保障を選ぶための3つのチェックポイント
死亡保障は、自分や家族にとって必要な保障額を正しく算出したうえで選ぶことが大切です。
ここからは、失敗しない死亡保険選びのポイントをご紹介します。
1.「必要保障額」の推移を整理する
死亡保障を選ぶ際は、「今いくら必要か」だけでなく、将来にわたって必要保障額がどう変化するかを整理することが重要です。
たとえば、子どもが小さい時期は教育費や生活費の負担が大きく、最も高額な死亡保障が必要になり、子どもの成長や独立、住宅ローンの返済の進行に伴い、必要な保障額は徐々に減少していくのが一般的です。
逆に、相続対策や事業保障などで将来的に大きな資金が必要になるケースもあります。
そのため、「もっとも大きな保障が必要なのはいつか」ライフプランに沿って確認することが大切です。
必要保障額の推移を整理することで、自分に合った保障の型を選びやすくなります。
参考)必要保障額積み上げ方式による算出方法
自分に必要な死亡保障の額を知るには、「必要保障額積み上げ方式」という方法が参考になります。
これは、万が一の際に家族が必要とする「支出見込額」から、遺族年金や預貯金などの「収入見込額」を差し引き、不足する分を割り出す考え方です。
支出にはのこされた家族の生活費や子どもの教育費、葬儀費用などが含まれます。
ライフステージによって必要な金額は変化するため、この方式で定期的に試算してみるのがおすすめです。
「今の我が家の場合はどうだろう?」と現状の家計や将来のライフプランと照らし合わせながら、過不足のない保障額を見極めて行きましょう。
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2. 保険期間(いつまで保障が必要か)を明確にする
保障が「いつまで」必要かを考える際、お子様がいる家庭では「末子が成人する」または「末子が大学を卒業する」タイミングの年齢をひとつの目安にすると良いでしょう。
保険期間の設定を誤ると、一番お金がかかる時期に保障が切れてしまったり、逆に必要のない期間まで高い保険料を払い続けるリスクがあります。
「我が子の進路なら何歳まで必要だろう?」と、家族の成長に合わせ、最適な期間を見極めて、ライフプランに合った設計をしていきましょう。
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3. 保険料が支払い続けられるか確認する
どんなに手厚い保障を準備しても、途中で保険料の支払いが負担になって解約してしまっては意味がありません。
家計の状況やライフプランを踏まえ、将来も無理なく支払い続けられるプランニングが極めて重要です。
特に保障額が変化する「逓減型」や「逓増型」は、保険料の仕組みも異なります。
今の家計バランスだけでなく、数年後・数十年後の収支の変化も見据えながら、自分にとって本当に持続可能な予算を検討することが重要です。
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まとめ
今回は、平準型・逓減型・逓増型、それぞれの死亡保険の特徴について解説しました。
子どもの成長とともに減少する必要保障額に効率よく備えておくには、逓減定期保険や収入保障保険がおすすめです。
一方、事業継承などを控える法人経営者は、逓増定期保険で備えておくケースもあります。
自分や家族のライフスタイルに応じて適切な保険種類を選ぶことがポイントです。
ほけんのコスパでは、平準定期保険や収入保障保険など、家族の生活保障を検討している人におすすめの保険を複数掲載しています。
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ぜひ、保険選びの参考にしてください。
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