七大・八大特定疾病保険

生活習慣病に備える

七大・八大特定疾病保険

七大・八大特定疾病保険とは、がんなどを含む生活習慣病と呼ばれる病気に備える保険です。生活習慣病と診断されたり、入院をした場合にまとまった一時金を受け取れるものが多く、長引く治療に備えることを目的としています。

七大・八大特定疾病保険商品一覧

七大・八大特定疾病保険

七大・八大特定疾病保険を知る

三大疾病や生活習慣病(七大・八大特定疾病)は、日本人に罹患者数が多く、入院や治療も長引く傾向にあります。いざというときのために、自分が備えておきたい範囲をカバーできる保険を選びましょう。

大野 貴史

監修者 元生命保険会社ソリシター/バックオフィサー

大野 貴史

大学卒業後、地方銀行へ入行。法人・個人融資業務、リテール営業に従事。その後、大手生命保険会社にて代理店営業に携わり、経営サポートや営業員の育成、ガバナンスの構築など、企業経営に関わる数多くの業務を経験。現在は株式会社モニクルフィナンシャルに入社し、銀行・生命保険会社の経験で培った経験を基に、自社営業員の育成、金融商品に関する調査・分析等の業務を行う。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員(証券外務員一種)の資格を保有。

橋本 優理

執筆者 元保険代理店プランナー/保険ライター

橋本 優理

大学卒業後、ほけんの窓口グループ株式会社へ入社。約300組のライフプランニングを行い、保険販売業務に従事。その後、異業種にて法人営業を経験し、株式会社エイチームフィナジーで保険EC事業の立ち上げに参画。インターネット上で保険の無料相談ができるサービスの責任者として、自身も多くの世帯のライフプランニングを行う。2023年に株式会社モニクルフィナンシャル入社。現在は、より多くの人に、より気軽に、自分に合った保険の選び方を知ってほしいとの思いでコンテンツ制作や執筆作業に従事。

七大・八大特定疾病とは

POINT
生活習慣が発症に関わる病気。完治が難しく治療が続くケースが多い。

七大・八大特定疾病とは、「がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患」の三大疾病に「高血圧性疾患・糖尿病・腎疾患・肝疾患(八大疾病の場合は慢性膵炎を含む)」を合わせた病気のことを指します。

三大疾病は日本人の死因の上位を占める病気で、中でも「がん」は生涯で2人に1人がなると言われている非常に身近な病気です。

「心疾患・脳血管疾患」も命に関わることがある重大な病気ですが、近年では医療技術の発展により徐々に死亡率が低下し、通院治療が長引く傾向にあります。

加えて、「高血圧性疾患・糖尿病・腎疾患・肝疾患」は一度罹患してしまうとなかなか完治が難しく、一生涯病気と付き合っていく人も多いと言われています。

別名生活習慣病とも呼ばれるこれらの病気は、喫煙・飲酒・食生活などの生活習慣が発症に大きく影響を与えるため、普段から発症のリスクをできるだけ抑えられるよう心がけることが大切です。

万が一これらの病気になってしまった場合は治療が長引くことが考えられるので、保険で備えておくのも良いでしょう。

生活習慣病(高血圧、糖尿病、腎疾患、肝疾患、がん、心疾患、脳血管疾患)

三大疾病・生活習慣病の危険性

POINT
三大疾病は日本人の死因の約半数を占める身近な病気。 しかし、年々死亡率は低下しその後の治療が長引く傾向に。

日本人の死因上位をしめる三大疾病

令和元年の厚生労働省の調査によると、死亡原因のうち、がん(悪性新生物)が27.6%、心疾患が15.0%、脳血管疾患が7.5%となっています。

全死亡者の半数は三大疾病が原因ということになります。

日本人の死亡原因

治療の長さと、QOL(クオリティオブライフ)の低下

三大疾病は死亡原因の上位を占めており、重大な病気であることは分かります。

しかし、年々治療技術の進歩や検査精度の向上により、死亡率は徐々に低下しその後の治療が長引く傾向が出てきています。

三大疾病の平均在院日数(入院日数)は、がん(悪性新生物)が19.6日、心疾患が24.6日、脳血管疾患が77.4日です。

脳血管疾患ではリハビリが必要になるケースもあるため、入院日数が長くなる傾向にありますが、がんや心疾患は平均在院日数が1カ月を切っています。

現在では、完治するまで入院するというわけではなく、通院治療を組み合わせて治療をしていくことが増加しています。

また、生活習慣病といわれる病気は治療が長引く傾向にあり、生涯病気と付き合っていくことになる人も多いのが現状です。

家族や親せきで三大疾病や生活習慣病になった人がいる場合、治療が長引く現状を見て不安に思うこともあるかもしれません。

生活習慣に気を付けながら、万が一病気になってしまったときのために備える保障を検討しましょう。

がん・脳疾患・心疾患治療のながれ

収入減少のリスク

三大疾病や生活習慣病などの大きな病気になると、収入が減少することにより家計に影響が出てしまうケースもあります。

手術をしてすぐに完治すれば仕事復帰も問題なくできるかもしれませんが、中には後遺症が残ってしまったり通院治療が長引いたりすることで仕事がこれまで通りできなくなる人もいます。

そうなったとき、治療費の負担に加え収入の減少というダメージを受けることになります。

生活習慣病に罹患しても、当面の治療費や生活費をまかなえるほどの十分な貯蓄があれば安心できるかもしれませんが、そうでない場合は保険で備えておく必要性があるといえるでしょう。

また自営業者や個人事業主の場合、有給休暇や傷病手当などの仕事ができなくなってしまったときのセーフティーネットがありません。

働けなくなってしまうとすぐに収入に影響を及ぼすことが考えられるため、あらかじめ保険での備えを検討しておくのがおすすめです。

特定疾病保険とは

POINT
三大疾病やそれらを含む生活習慣病をカバーする保険。 保障範囲は保険会社によって異なるので要注意!

特定疾病保険とは、三大疾病または生活習慣病を含む特定の疾病に対して保障をする保険です。
具体的な保障例を見ていきましょう。

特定疾病保険の保障範囲

三大疾病に備える保険の場合、保障の対象は「がん」「心疾患(急性心筋梗塞)」「脳血管疾患(脳卒中)」となります。

このとき注意が必要なのが、「心疾患」と「脳血管疾患」の保障範囲です。

「心疾患」とは、急性心筋梗塞も含む心臓に関する病気の総称で、同じように「脳血管疾患」とは脳卒中も含む脳血管の異常にともなう病気の総称です。

つまり、保障対象を「心疾患」「脳血管疾患」としている場合と、「急性心筋梗塞」「脳卒中」としている場合では保障範囲が異なるのです。

より幅広い保障は、「心疾患」「脳血管疾患」と表記されているタイプです。

心疾患(急性心筋梗塞)、脳疾患(脳卒中)

実際に、令和2年の厚生労働省患者調査によると、心疾患患者の中で急性心筋梗塞を患っているのは約2.6%です。

それ以外の大多数の患者は、不整脈や狭心症などの病気であることがわかります。

心疾患の病気の種類

脳血管疾患の場合、脳卒中と称される病気が多数をしめますが、それ以外の病気の患者もいることがわかります。

脳血管疾患の病気の種類

保険を選ぶ際、保障範囲が「心疾患」「脳血管疾患」と幅広く定められているのか、そうでないのかは、しっかりと確認しておきましょう。

またそのほか、三大疾病だけでなく生活習慣病まで備えを幅広くすることができる保険商品もあります。

糖尿病や高血圧性疾患、腎臓や肝臓の病気に対しても備えておきたい場合は、七大疾病や八大疾病まで備えられるタイプを選ぶと良いでしょう。

三大疾病と生活習慣病

特定疾病保険の保障内容

特定疾病保険では、主に以下の2つの保障がメインとなります。

①診断一時金

三大疾病もしくは保険会社が定める生活習慣病に罹患し、入院や手術をした場合にまとまった一時金を受け取れる保障のかたちです。

一時金の受け取りは一度きりではなく、1年ごとや2年ごとなど保険会社が定めた一定期間が過ぎて、再び支払条件に該当した場合は再度給付金を受け取れることも多くなっています。

治療が長引いてしまった場合も、再度給付金を受け取ることができると安心ですね。

診断一時金受取例

また、受け取った一時金の使い道は自由です。

三大疾病などの大きな病気にかかると、治療にお金がかかったり収入が減ってしまったり、予測できない事態に陥る可能性があります。

そんな時にまとまったお金を受け取ることができれば、少しでも安心できるかもしれません。

②薬剤治療給付金

三大疾病もしくは保険会社が定める生活習慣病に罹患し、特定の薬剤治療を受けた場合に給付金を受け取れる保障のかたちです。

薬剤治療を受けた月ごとに給付金を受け取れる、という仕組みの保険商品が多くなっています。

入院や手術だけで完治すればそれに越したことはないのですが、その後の薬剤治療が長引くことが多いのが生活習慣病です。

薬剤治療を受けた月ごとに給付金を受け取ることができれば、治療費をまかなうことができます。

一般的に、診断一時金と組み合わせて持つことが多い保障です。

薬剤治療給付金

各保険会社ごとに、細かな保障範囲の違いや、給付金の受け取り方に違いがあります。

各社比較しながら、自身のニーズに合った保険商品を選びましょう。

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※記載している保険料および保障内容などは2024年5月2日現在のものです。 ※表示された保険料は保険プランの一例です。年齢・性別・選択する条件等によって保険料は変わります。商品を選択される際には、保険料だけでなく、保障の内容等他の要素も含め総合的に比較・検討をしていただくようお願いいたします。 ※当サイトにおける表示順は各保険商品の優劣を意味するものではありません。特定の試算条件において保険料が安い順もしくは高い順、「人気ランキング」については2024年3月1日―2024年5月31日の当サイトにおけるページ閲覧数順に基づいて作成したものです。