あなたは毎月生命保険の保険料をどれくらい支払っていますか?
保険料は固定費になるため、できるだけ節約したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
1カ月の保険料が少し安くなったからといって生活に影響はない、と思うかもしれませんが塵も積もれば山となり、累計での保険料は大きく節約できる可能性もあります。
今回は、生命保険の見直しで保険料を抑える方法を詳しく解説していきます。
この記事を読んでわかること
他社に見直すことで、毎月の保険料が抑えられるケースもある
更新型の保険に加入している場合は更新後の保険料に要注意。保険料が変動しない終身型への見直しもおすすめ
ライフステージによって必要な保障は変化する。その都度適した保障を選ぶことで保険料も抑えられる可能性がある
保険料は節約できる?生命保険の見直しで保険料を抑えられる可能性が高いケース
必ず全ての人が保険の見直しで保険料が抑えられるわけではありませんが、自分に適した保障を見極め、複数社で比較検討することで保険料を節約できるケースもあります。
まずは、見直しで保険料を節約できる可能性が高いケースについて解説します。
更新型(定期型)の保険に加入している場合
更新型の保険は、一定期間ごとに自動更新となり、その際保険料が高くなることが一般的です。
そのため、年齢を重ねるにつれて保険料負担が大きくなり、継続が難しくなる可能性もあります。
特に更新型の医療保険やがん保険に加入している人は、早い段階で終身型への見直しを検討することがおすすめです。
終身型の保険であれば、加入時の保険料のまま一生涯保障を継続することができます。
更新型から終身型に見直した場合、その時点では保険料を大幅に節約することは難しいかもしれません。
しかし、将来の保険料上昇をふまえると、トータルでは支払う保険料を抑えられる可能性があります。
病気やケガのリスクは年齢を重ねるほど高くなります。
実際に医療やがんの保障が必要な年齢になったとき、保険料が高くて保険を続けられないようでは意味がありません。
固定費を抑え、一生涯保障を確保しておく意味でも、終身型への見直しを検討してみましょう。
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加入から3年以上経過している場合
生命保険は、各社の商品開発競争により毎年のように新しい商品が発売されています。
3年以上前に加入した保険の場合、新しい保険に見直すことで同程度の保障で保険料を抑えられる可能性があります。
また、死亡保険であれば、生命表の改定があると保険料が引き下げられることがあります。
生命表とは
各年齢の人が1年以内に死亡する確率や、平均余命の期待値などを、死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したもの
日本人の平均寿命が長くなるほど、保険会社としては死亡保険金を支払うリスクが少なくなります。
そのため、死亡保険の保険料も引き下げられることがあるのです。
保険に加入してから年数が経つと、新しい商品の販売や保険料改定などがあり、見直すことで有利になるケースもあります。
ただし、保険は加入時の年齢で保険料を計算するため、見直す年齢によっては保険料が高くなることもある点には注意が必要です。
当サイト経由での契約件数および各保険会社サイトへの遷移数をもとに算出(2025年10月1日―2025年10月31日))
ライフステージに変化があった場合
結婚や子どもの誕生、住宅購入、定年退職など、大きなライフイベントがあると保険で備えておくべき保障も変化します。
家族が増えるタイミングでは死亡保障や医療保障を手厚くする必要がありますが、反対に子どもの独立後は大きな死亡保障の必要性は低くなります。
また、住宅購入に伴い団信に加入した場合も、のこされた家族の住居費が必要なくなるため死亡保障の額も減額できる場合があります。
その他、転職で福利厚生が手厚い企業に入社した場合、医療保険を最低限の内容に見直すことができるかもしれません。
ライフステージに応じて保険を見直すことで、毎月の保険料も抑えられることがあります。
加入している保険が必要以上の保障になっていないか、定期的に確認しておきましょう。
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参考)生命保険を見直した理由
2024年の生命保険文化センターによる調査では、生命保険を切り替えた理由として「保障内容が現在の自分や自分の家族状況に合っていたから」と答えた人が最多の57.5%でした。
多くの人が、自分の現状に合わせて保険を見直していることがわかります。
また、「掛金が安かったら」が35.4%と次点で多い結果になっています。
新しい保険を検討する際、今よりも保険料が安くなるなら見直したい人も多いでしょう。
保障内容はもちろん、保険料も見直しの大きな決め手といえます。
(参考:2024(令和6)年度生命保険に関する全国実態調査|生命保険文化センター)
保険料を節約する主な方法
保険料を安くしたいけどどうしたら良いかわからない人も多いのではないでしょうか。
保険料を節約できる主な方法について、保険のプロが詳しく解説します。
複数の保険会社で比較し、より良い条件の保険に乗り換える
できるだけ保険料を抑えたいのであれば、複数の保険会社で比較することが最も大切です。
同じような保障内容でも、保険会社によって毎月の保険料は異なります。
いくつかの商品を横並びで比較し、最も保険料が抑えられるものを選ぶことで保険料を節約できます。
保険会社ごとに細かい保障内容や支払条件の違いがあるため、保険料だけでなく保障についても確認しておきましょう。
また、乗り換えの際は古い保険を解約するタイミングに注意が必要です。
新たな保険に加入するときには健康状態などの審査があるため、場合によっては加入できないケースもあります。
古い保険の解約は、必ず新しい保険が成立してからにしましょう。
がん保険の場合は特に免責期間に注意してください。
新しくがん保険に加入すると、加入から90日間は保障対象外となる「免責期間」になっていることが一般的です。
免責期間中にがんと診断されると保障が受けられないだけでなく、保険会社によっては契約自体が消滅してしまう場合があります。
がん保険の乗り換えの場合、90日間は新しい保険と古い保険のどちらも重複して加入しておく人もいます。
あなたの年齢で医療保険の保険料はいくら?
貯蓄型保険を払済保険に変更する
貯蓄型の保険に加入している場合、保険料を節約する方法として「払済保険」への変更があります。
払済保険とは、保険を解約することなく以後の保険料支払いを中止し、保障だけを継続させる方法です。
その時点での解約返戻金をもとに保障額を再計算するため、ほとんどの場合払済保険にする前よりも保障額は少なくなります。
保険料の支払いが難しいが保障は必要な人にとって、払済保険はひとつの選択肢になるでしょう。
ただし、一度払済保険に変更すると元に戻すことはできないため、慎重に判断する必要があります。
まずは、保険会社に払済保険にした場合の保障額がどうなるかを確認してみましょう。
保険商品によっては払済保険にできないこともあるため、事前の確認が大切です。
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不要な保険を解約する
ライフステージの変化によって不要になった保険を解約することで、家計の負担を軽減できます。
例えば子どもがすでに独立している場合、何千万円単位の大きな死亡保障の必要性は低くなります。
また定年退職を迎えていれば、働けなくなったり障害状態になったときの収入減少に備える保険も解約を検討できるかもしれません。
しかし、一度解約した保険はもとに戻すことができません。
「本当にこの保険を解約しても良い?」「自分にはどの保険が必要?」と悩んでいる人は、一度「ほけん必要度診断」を利用してみましょう。
簡単な質問に答えるだけで、自分にとって必要な保障が何かを優先度順に知ることができます。
最適な保険選びは、将来の安心に繋がります。
あなたに必要な保障を『ほけん必要度診断』で診断してみましょう。
保険料の支払い方法を年払いにする
保険料の支払い方には「月払」「半年払」「年払」などの選択肢があります。
月払の支払いを年払にすることで、わずかですがトータルの保険料は少なくなります。
少しでも保険料を抑えたい、年に一度まとめて支払うことに抵抗がない人は検討してみても良いでしょう。
お得に生命保険を見直すポイント
生命保険の見直しは、家計の固定費を削減する絶好の機会です。
保険料を抑えて生命保険を見直すためのポイントをいくつか紹介します。
早めに見直す
生命保険の見直しは、早めに行うほど有利な条件になる可能性があります。
特に更新型の保険に加入している場合は更新時に保険料が大幅に上がることがあるため、そのタイミングを逃さずに見直しを検討しましょう。
年齢が上がると、新たに保険加入する際の保険料は高くなっていきます。
見直すことでの保険料節約効果が少なくなっていくだけでなく、そもそも健康状態によっては見直すことができない場合もあります。
生命保険の見直しは健康でできるだけ若いうちに済ませておくと良いでしょう。
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インターネットの比較サイトを活用する
生命保険を見直す際は、インターネットを積極的に活用しましょう。
複数の保険会社を比較できるサイトを利用すれば、保険料を抑えつつ自分に合った保険を見つけることが可能です。
また、店舗に何度も足を運んだり、営業職員から話を聞く手間が省けることもメリットです。
同じ商品、同じプランであれば、インターネットで加入しても店舗や営業職員から加入しても、保険料は変わりません。
契約方法は、自分にとって便利な方を選ぶとよいでしょう。
あなたの年齢で医療保険の保険料はいくら?
キャンペーンを活用する
インターネットで保険に加入する場合、特典としてギフトが貰える場合があります。
同じ保険に加入するのであればキャンペーンを利用するのも良いでしょう。
ただし、キャンペーンを待つよりも、早く保障を見直すことのほうが大切です。
あくまでもおまけとして考えましょう。
ほけんのコスパでは、新規加入キャンペーンを実施しています。
保険の見直しを検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
生命保険の見直しのポイント【ケース別】
生命保険を見直す際のポイントは、ライフステージによって大きく異なります。
ここからは、ケース別に保険の見直しポイントを解説します。
独身の場合
独身の場合、基本的には大きな死亡保障は不要であることがほとんどです。
その代わり、医療保険やがん保険、就業不能保険など、自分が経済的に困るリスクに備えておくようにしましょう。
今加入している保険に大きな死亡保障が付帯されている場合、まずはその部分を見直すことで保険料を抑えられる可能性があります。
更新型の保険に加入している場合、更新で保険料が上がる前に見直しを検討することがおすすめです。
保険料をできるだけ節約し、余剰資金で資産形成を始めるのも良いでしょう。
いざというときに備える保険と、将来のための貯蓄のバランスを意識しましょう。
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既婚者の場合
既婚者の場合、パートナーや子どものことを考慮して生命保険の見直しをする必要があります。
自分に万が一のことがあったとき、のこされた家族が生活に困らないよう、ある程度の死亡保障は準備しておく必要があります。
特に子どもが小さい家庭では、万が一のときの生活保障だけでなく教育資金の確保も必要になります。
反対に、子どもが独立したあとは死亡保障の必要性は低くなります。
ライフステージに合わせて、その都度適切な保障を準備することが大切です。
医療保険やがん保険など、老後も変わらず必要になる保険については早い段階で終身型に見直しておくことがおすすめです。
病気やケガのリスクは高齢になるほど高くなります。
老後も安心して保障を継続できるよう、保険料が変動しない終身型を検討してみましょう。
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住宅を購入した場合
住宅購入の際は、団信(団体信用生命保険)に加入する人が多いでしょう。
万が一の際はローン残高が免除され、家族が引き続き自宅に住み続けることができます。
団信の保障もふまえ、死亡保障の保険金額を引き下げられないか検討してみましょう。
住宅ローンの返済は家計の中でも大きな支出となります。
ローン返済に影響が出ないよう、定期型の保険は将来保険料が高くなることを見越して、早めに終身型に見直しておくと安心です。
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定年退職し、老後に備える場合
定年退職後は収入が減少するため、無理のない保険料で最低限必要な保障を用意しておくことが大切です。
子どもが独立している場合、死亡保障は葬儀費用をまかなえる程度に見直すのも良いでしょう。
一方で、病気やケガ、介護のリスクには備えておく必要があります。
毎月の保険料予算を、どの保障にどれだけ割りあてるかが大切です。
また、この年齢で更新型の保険に加入している場合、更新時に大きく保険料が上がる可能性があります。
早めに終身型に見直すなどの工夫が必要です。
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生命保険を見直す際の注意点
生命保険を見直す際には、押さえておきたい注意点がいくつかあります。
保険のプロが詳しく解説します。
新しい保険の契約が成立してから古い保険を解約する
生命保険を見直す際には、必ず新しい保険が成立してから古い保険を解約するようにしましょう。
保険加入時には、健康状態や職業などの審査が必要です。
場合によっては加入を断られるケースもあるため、先に古い保険を解約してしまうと無保険の状態になるリスクがあります。
がん保険の場合、新しく加入してから90日間は免責期間であることが一般的です。
90日の間にがんと診断されてしまうと保障が受けられず、契約自体も解除されてしまうことがあります。
心配な人は、90日間だけ古い保険にも加入したままにしておくのが良いでしょう。
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更新タイプの保険は更新時に大きく保険料が上がることもある
更新型の保険に加入している場合、更新のタイミングで保険料が大幅に上がる可能性があります。
年齢に応じてリスクは変化するため、更新型の保険では契約期間が終わるごとに保険料の再計算が行われ、結果として負担額が増加することがあります。
将来の固定費を抑えるためにも、終身型の保険への見直しを検討してみましょう。特に、更新の案内が来たタイミングは保険を見直す良い機会になります。
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必要な保障を受け取れるようにする
保険を見直す際には、保険料の節約だけに目を向けず、自分や家族にとって必要な保障内容を確保できているかを確認することが大切です。
保険料を安くすることだけを考えていると、いざというときに十分な保障を得られず、これまで払った保険料がもったいなかったと感じてしまうかもしれません。
特に、小さい子どもがいる家庭では死亡保障や教育資金の確保は必要不可欠です。
また、年齢を重ねるごとに病気やケガのリスクが高くなるため、医療費や介護費用への備えも考えておかなければなりません。
保険料にこだわるあまり、本当に必要な保障を削減してしまわないよう気をつけましょう。
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保険の見直しに関するよくある質問
ここからは、保険の見直しに関するよくある質問に、保険のプロがわかりやすく回答します。
Q.最低限入っておくべき生命保険は?
A.最低限加入すべき生命保険は、ご自身や家族のライフステージや経済状況によって異なります。
病気やケガのリスクは誰にでも起こりうるものです。そのため、保障の基本としてまず医療保険やがん保険を検討する人は多くいます。
また、扶養家族がいる人は死亡保険の必要性が高くなります。
どの保険を優先するべきかは、家族構成や経済状況によって大きく異なるため、自分にとって必要な保険の優先順位をつけることが大切です。
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Q.生命保険料は月々いくらくらいですか?
A.2022年の調査では、保険料の全体平均は年間17万9000円、1カ月あたり約1万4916円です。
払込保険料の平均は年齢によっても違いがありますが、おおよそ1カ月あたり1万円~2万円前後が平均です。
この額は、死亡保険や医療保険、がん保険など生命保険全般に支払っている保険料を合計したものです。
もちろん、掛け捨ての保険が中心か、貯蓄性の高い保険に加入しているかによっても保険料額は異なります。
あくまでも参考として、自分が支払っている保険料と比べてみましょう。
(参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|生命保険文化センター)
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Q.貯金がいくらあったら保険はいらない?
A.一概にいくらとは断言できませんが、「万が一のことがあっても家族の生活や教育資金を十分まかなえるか」「医療費や介護費用の負担も貯蓄ですべてまかなえるか」が判断基準となります。
例えば小さい子どもがいる家庭の場合、家計を担っている親に万が一のことがあると、成人するまでの生活費や教育費を準備しなければなりません。
受け取れる遺族年金をふまえても、数千万円の不足が発生することが一般的です。
その数千万円をおぎなえる貯蓄があれば、死亡保険への加入は必要ないかもしれません。
また、病気やケガ、介護にかかる費用をすべて貯蓄で賄えるのであれば医療保険の必要性は低くなるでしょう。
あらためて、「もしものときどれくらいのお金が必要か」「それを貯蓄でまかなって問題ないか」を考えるようにしましょう。
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まとめ
今回は、生命保険の見直しについて解説してきました。
加入している保険を他社に見直すことで、毎月の保険料を抑えられるケースもあります。
また、必要以上の保障に加入している場合は、保障を削減することで保険料の節約につながります。
まずは新しい保険に乗り換えた場合、毎月の保険料がいくらになるかを確認してみましょう。
ほけんのコスパでは、複数の保険会社の一括見積もりも可能です。
保険の見直しを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
あなたの年齢で医療保険の保険料はいくら?




































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