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ライフイベント別保険の選び方

ライフイベント別に、保険の選び方のポイントを解説!

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持病がある方向け医療保険

20代の持病がある方向け医療保険の選び方

健康状態が理由で通常の医療保険に加入できない場合、持病があっても入りやすいタイプの医療保険を検討しましょう。加入に際して知っておくべきポイントや、保険の選び方についてご紹介します。

執筆者:

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橋本 優理

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橋本 優理

20代で緩和型医療保険は必要?

一般的に20代は健康リスクが低く、通常の医療保険に加入しやすい年代です。

しかし、若くても持病があったり、健康診断で異常を指摘されたりして、通常の医療保険の審査に通らないケースもあります。

持病の悪化が不安な人や、最低限の医療保障を確保しておきたい人は、「緩和型医療保険」を選択肢のひとつとして検討してみましょう。

関連記事:持病があっても入れる!?諦める前に検討したい引受基準緩和型医療保険

緩和型医療保険に加入できるのは18~20歳から

医療保険は0歳の赤ちゃんから加入できるものも多いですが、緩和型医療保険の場合は加入できる年齢の下限が「18歳」または「20歳」に設定されていることが一般的です。

そのため、20代であれば多くの緩和型医療保険の申し込み対象となります。

緩和型医療保険は高齢者が加入するもの、というイメージがある人もいるかもしれませんが、実際は若い世代でも持病があれば加入を検討することができます。

緩和型医療保険のメリット・デメリット

メリット
  • 告知項目が少なく持病があっても加入しやすい
  • 持病の悪化も保障されることが一般的
デメリット
  • 通常の保険と比べて保険料が割高
  • 保障削減期間が設けられている場合がある

緩和型医療保険の最大のメリットは、持病や過去の入院・手術歴があっても加入しやすい点です。

通常の医療保険の加入審査に落ちてしまった20代にとっては、有力な選択肢となります。

また、加入前にかかっていた持病が悪化して入院・手術をした場合でも保障の対象になる商品がほとんどです。

通常の医療保険の場合、持病があるとその対象部位や疾病が保障対象外になる条件が付くこともあります。

持病の悪化に備えたい人には、緩和型医療保険がぴったりです。

ただし、デメリットもあります。

緩和型医療保険は、加入しやすい分通常の医療保険と比べて保険料が割高に設定されています。

20代はそもそも毎月の保険料を抑えやすい傾向にはありますが、同等の保障内容であれば緩和型保険のほうが若干保険料が高くなるため、注意が必要です。

また、一部の保障で加入から1年間の削減期間が設けられている場合もあります。

保険選びをする際は、保障と保険料のバランス、加入からすべて満額保障になるか、確認しておくことが大切です。

関連記事:緩和型医療保険はいらない?必要性が高い人の特徴やメリット・デメリットをプロが解説

20代で持病がある場合の医療保険選び

持病があるからといって、いきなり緩和型を選ぶ必要はありません。

まずは自身の状況を整理することが大切です。

治療歴や健康診断結果を整理する

保険に加入する際は、現在の健康状態や過去の病歴を保険会社に申告する「告知」が必要です。

通常型保険でも、緩和型保険でも、最大過去5年間の健康状態を問われます。

現在治療している持病の診断時期や、入院歴の有無、最新の検査や健康診断での指摘事項を整理しておきましょう。

特に入院歴がある場合は、退院からどれだけ経過しているか、正確な日数も把握しておくことが大切です。

後ほど解説しますが、持病の種類や治療経過によっては、通常の医療保険に加入できるケースもあります。

まずは自身の健康状態と加入の目安を照らし合わせて、どちらの商品を選ぶのが良いかを見極めることが大切です。

引受基準緩和型保険の告知項目を確認する

緩和型医療保険の告知項目は、通常2〜3つ程度の「はい・いいえ」で答えるシンプルな質問になっています。

保険会社によって質問事項は異なりますが、一般的な内容は次のとおりです。

すべての質問に「いいえ」であれば、申し込みが可能です。

中には、5年以内の健康状態を問わず、より加入しやすい緩和型保険もあります。

複数の保険で告知項目を見比べながら、商品選びをするのがおすすめです。

がんや三大疾病特約を付加したい場合の告知項目

基本の緩和型医療保険に「がん特約」や「三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)特約」を追加したい場合、通常の告知項目に加えて「過去5年以内にがんで入院・手術をしたか」などの専用の告知項目が追加されることがあります。

追加で求められる告知の例

  • 過去2年以内に、がんまたは上皮内がん、子宮頸部異形成、ポリープ、腫瘤、胸のしこりで異常指摘を受けたことがありますか
  • 過去5年以内に、がんまたは上皮内がんで入院や手術を受けたり、診断確定されたことはありますか
  • 過去2年以内に、心疾患、脳血管疾患、糖尿病合併症で医師による診察を受けたことがありますか
  • 過去2年以内に、心電図検査で異常を指摘されたことがありますか

主に、三大疾病の治療歴や検査結果を問われます。

例えば、20代に多い精神疾患などで緩和型を選ばざるを得ない場合、がんや三大疾病特約まで問題なく付加できることがほとんどです。

自身の健康状態と、追加の告知項目を照らし合わせて検討してみましょう。

自分は緩和型?通常型?疾病別判断ポイント

「持病がある=必ず緩和型」ではありません。

病気の種類や治療状況によっては、特定の部位の病気は一定期間保障しない「特定部位不担保」などの条件付きで、通常の医療保険に加入できることもあります。

ここからは、20代に多い疾病別に、通常の医療保険に加入できる可能性があるか、緩和型を検討したほうが良いかを解説します。

関連記事:部位不担保とは?保険のプロがわかりやすく解説|契約すべきか迷ったときの3つの判断基準

精神疾患の場合

精神疾患は入院リスクが高いとみなされることが多く、通常の医療保険への加入ハードルは高くなります。

しかし、精神疾患と一口にいっても、診断名や治療経過によっては審査結果が異なる場合があります。

傷病別にさらに詳しく見ていきましょう。

うつ病・双極性障害の場合

現在うつ病や双極性障害の治療をしている場合、通常の医療保険への加入は非常に厳しいのが実情です。

5年以上前に完治しており、それ以来通院していない場合は通常の医療保険を検討できますが、治療中や完治して間もない場合は緩和型医療保険を検討するのが良いでしょう。

入院歴が過去1~2年以内になければ、緩和型に加入できる可能性があります。

関連記事:うつ病でも保険に加入できる?加入しやすい保険や受け取れる給付金についてプロが解説

適応障害・パニック障害の場合

近年、仕事のストレスなどが原因で適応障害やパニック障害を発症する20代が増えています。

「適応障害」「パニック障害」の診断を受けている場合、基本的には緩和型医療保険の検討がおすすめです。

しかし、一部の保険会社では、診断から6カ月~2年以上経過しており入院歴がなければ、通常型の保険に加入できるケースもあります。

また、5年以上前に完治しており、それ以来通院していなければ、そもそも医療保険の告知項目に該当しない可能性があるため通常の商品も検討しやすくなります。

診断から一定期間経過している人は、通常の医療保険にまず申し込んでみて、断られた場合は緩和型を検討してみるのも良いでしょう。

関連記事:【FP監修】パニック障害でも医療保険は入れる?告知の「嘘」がバレる理由と保険選びのポイント
関連記事:パニック障害でも入れる保険はある!保険会社の診査基準と保険選びのポイントをプロが解説

睡眠障害の場合

軽度の不眠症などで、睡眠導入剤を服用している程度であっても、通常の医療保険に加入できない可能性があります。

「夜勤が原因」「海外出張を理由に一時的に服用」など、明確な理由がある場合は審査に通りやすくなりますが、基本的には緩和型医療保険のほうが検討しやすいでしょう。

また、他の精神疾患も併発している場合は、通常型はより加入が難しくなります。

統合失調症の場合

統合失調症は長期的な治療が必要になることが多いため、通常の医療保険への加入は原則として難しくなります。

また、緩和型医療保険の場合でも、5年以内に統合失調症の治療歴がある場合加入できない商品が多くなっています。

緩和型の中でも、5年以内の治療歴を問わず、より加入しやすい商品を探す必要があります。

高血圧の場合

20代であっても、健康診断等で血圧値を指摘されることはあります。

高血圧の場合、血圧の数値が薬で基準値内にコントロールされていれば、通常の医療保険に加入できる可能性は十分にあります。

ただし、20代という若い年代で血圧値が標準値よりも高い場合、高齢者の高血圧よりも厳しく審査されることが一般的です。

数値によっては加入を断られることもあるため、その場合は緩和型医療保険を検討しましょう。

関連記事:高血圧でも入れる保険とは?医療保険や死亡保険など、保険種類別に加入目安を解説

脂質異常症の場合

コレステロール値の基準は保険会社によっても異なりますが、次の基準以下であれば通常の医療保険に加入できる可能性が高くなります。

また合併症がなければ、数値に関係なく検討できると定めている保険会社もあります。

ただし、20代など若いケースでは、高齢者よりも厳しい判断になることもあるため注意が必要です。

加入を断られてしまったら、緩和型医療保険を検討し、数値が改善してきた時点で通常型への見直しを検討するのも方法のひとつです。

関連記事:脂質異常症(高脂血症)だと生命保険に入れない?保険加入時の告知事項やおすすめの保険をプロが解説

月経困難症や子宮内膜症で通院している場合

20代では、婦人科系の病気で通院している人も珍しくありません。

現在月経困難症や子宮内膜症で通院している場合、「子宮や卵巣の病気については数年間保障しない(特定部位不担保)」という条件付きで、通常の医療保険に入れる可能性があります。

保険料をできるだけ抑えたい人は、条件付きで通常の医療保険に加入するのも選択肢のひとつになるでしょう。

ただし、持病の悪化に備えたい人、子宮や卵巣の病気が不安な人は、緩和型医療保険で備えておくことをおすすめします。

関連記事:子宮内膜症でも加入できる保険はある?医療保険や死亡保険など保険種類別に、診査の基準をプロがわかりやすく解説

子宮頸部異形成の場合

子宮頸部異形成の指摘を受けている場合、進行度合い(軽度・中等度・高度)によって判断は分かれます。

軽度異形成で経過観察中の場合、「子宮や卵巣の病気については数年間保障しない(特定部位不担保)」という条件で、通常の医療保険に入れる可能性があります。

ただし、将来異形成が進行してがんになってしまったときのために備えたい場合、条件付きの契約では不十分でしょう。

緩和型保険に加入しておき、持病の悪化に備えるのも方法のひとつです。

中等度~高度異形成の場合、保険会社の判断は厳しくなる傾向にあります。

特に高度異形成は、「がんの罹患歴」とみなす保険会社も多く、緩和型医療保険の加入も難しくなる恐れがあります。

反対に、円錐切除術など手術を受けて数年経過していれば、完治したとみなされて保険に加入しやすくなるケースもあります。

関連記事:軽度異形成でも入れる保険はある?子宮頸部異形成の症状別に、加入の目安や選び方をプロが解説

乳房石灰化など乳がん検診で異常指摘がある場合

乳房石灰化の場合、「要経過観察」等で治療は不要と診断されていれば、通常の医療保険に無条件で加入できる可能性があります。

ただし、健診等で異常指摘を受けてまだ精密検査を受けていない場合は、厳しく判断される傾向にあります。

まずは再検査を受け、「良性である」ことや「治療不要」であることを確かめることが大切です。

20代向け 緩和型医療保険のプラン選びのポイント

緩和型医療保険を選ぶ際は、保険料が通常の商品より割高であることを踏まえ、過不足のないプランにすることが重要です。

ここからは、20代が緩和型保険を選ぶときのポイントをご紹介します。

入院日額の決め方

入院日額は、入院1日ごとに受け取れる給付金で、緩和型医療保険の基礎となる保障です。

5000~1万円の間で設定することが多く、5000円プランであれば2週間の入院で7万円受け取れる計算になります。

入院日額をいくらに設定するかは、毎月の保険料に直結します。

少なすぎると短期入院の際に受け取れる金額が少なくなり赤字になる可能性がありますが、高くしすぎると毎月の保険料も高額になってしまいます。

20代の場合、体力もあり回復力も高く、比較的短期入院で済むケースも珍しくありません。

日額保障は5000円前後にとどめておき、入院日数に関係なく受け取れる「入院一時金特約」を付加するプランがおすすめです。

関連記事:入院日額はいくらにすれば安心?入院一時金はつけておくべき?

20代の平均在院日数は10~11日

厚生労働省の調査によると、20代の平均入院日数は約10〜11日程度です。

高齢者に比べて長期入院のリスクは低いため、日額を過剰に高く設定する必要はありません。

その分、短期入院でもしっかり給付金を確保できる「入院一時金」を重視するのが良いでしょう。

関連記事:1週間の入院費用はいくら?自己負担額の平均・相場と高額療養費制度をプロが解説

(参考:令和5年(2023)患者調査の概況|厚生労働省)

高額療養費制度も考慮する

日本には、ひと月の医療費の自己負担額に上限が設けられる「高額療養費制度」があります。

そのため、入院や手術が必要になっても、支払いが青天井になって治療が受けられなくなるということはほとんどありません。

一般的な収入の20代であれば、1カ月の自己負担上限額8〜9万円程度になることが多いです。

ただし、個室療養をした際の差額ベッド代や、食事代、日用品のレンタル費用などはこの制度の対象外です。

実際の負担額は9万円以上になることもあるため、注意が必要です。

特に、入院時は個室に入りたいと考えている人は、日額保障を手厚くしておくのが良いでしょう。

関連記事:高額療養費制度が使えないケースとは?社労士が高額療養費制度の疑問をわかりやすく解説

日型は60日型と120日型どちらがよい?

医療保険には、1回の入院で保障される限度日数があります。

30日型・60日型・120日型などから選ぶことができ、一般的には60日型を選択する人が多くなっています。

前述の通り20代の平均入院日数は短いため、基本的には保険料を抑えられる「60日型」で十分対応できるケースがほとんどです。

精神疾患など入院が長引く病気に備えておきたい人は、120日型を選ぶのも良いでしょう。

保険料は数十円から数百円程度の差になることが多いので、長い日型のほうが安心であれば手厚く備えておくのもおすすめです。

関連記事:医療保険は60日型と120日型どっちがいい?迷ったときの判断基準と「特約」の賢い選び方

保険料を抑えたい場合は「掛け捨て型」がおすすめ

緩和型医療保険はもともと保険料が割高なため、貯蓄性のあるタイプを選ぶと毎月の負担が重くなります。

最近では、特定の年齢で支払った保険料が返還される「リターン型」や、数年ごとにお祝い金を受け取れるタイプの緩和型保険も販売されています。

しかし、20代であれば将来的に健康状態が改善し、通常の医療保険に見直しできる可能性も残されています。

掛け捨て型で毎月の保険料を抑えながら、必要に応じて見直しを検討するのが最もおすすめです。

「定期型」か「終身型」か

定期型:5年や10年など一定期間を保障。更新時に年齢に応じて保険料が上がる。
終身型: 一生涯保障が続き、加入時の保険料から上がらない。

緩和型医療保険は、年齢が上がると保険料が急激に高くなる傾向があるため、基本的には保険料が一生涯変わらない「終身型」を選ぶのがおすすめです。

また、基本的に緩和型の医療保険はほとんどが終身型で、定期型を探そうとすると選択肢が少なくなる傾向にあります。

今後健康状態が悪化するリスクも踏まえ、一生涯保障が継続できる終身型を検討しておくと安心です。

将来的に保険を見直す場合は終身払がおすすめ

終身型医療保険の場合、保険料を一生涯払い続ける「終身払」と、60歳や65歳など任意の年齢で支払いを終える「有期払」を選ぶことができます。

20代で緩和型に加入しても、将来的に持病が完治したり健康状態が改善したりすれば、保険料の安い通常の医療保険に入り直す(見直す)ことができるかもしれません。

そのため、1回あたりの保険料負担が軽く、見直しの際に無駄が出にくい「終身払」にしておくのが合理的といえるでしょう。

まとめ

20代で持病や健康診断での指摘がある場合でも、焦ってすぐに緩和型医療保険に加入するのではなく、まずは自身の病気が通常の医療保険(条件付き含む)で引き受け可能かを確認することが大切です。

通常の医療保険への加入が難しいと分かったら、緩和型医療保険を検討しましょう。

その際は、20代の入院リスクや高額療養費制度をふまえ、保険料負担が重くなりすぎないよう、コンパクトな保障内容で備えることをおすすめします。

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執筆・監修者 保険ライター/2級FP技能士

橋本 優理

大学卒業後、ほけんの窓口グループ株式会社へ入社。約300組のライフプランニングを行い、保険販売業務に従事。その後、異業種にて法人営業を経験し、株式会社エイチームフィナジーで保険EC事業の立ち上げに参画。インターネット上で保険の無料相談ができるサービスの責任者として、自身も多くの世帯のライフプランニングを行う。2023年に株式会社モニクルフィナンシャル入社。経済メディア「LIMO」で300記事以上を執筆。現在は、より多くの人に、より気軽に、自分に合った保険の選び方を知ってほしいとの思いでコンテンツ制作や執筆作業に従事。 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、生命保険募集人資格、損害保険募集人資格保有。

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